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場所を変えて

 りっくんと八千代の話を聞き流し、ラストスパートをかける朔に集中する。啓吾が言っていた“タネつけ”というのをされるのだろうか。  朔は僕に覆いかぶさり、深く挿入する。少し体重を掛け、無理やり奥にねじ込む。こんな角度で奥まで入るのは朔くらいだ。 「んぉ゙っ、朔····奥゙潰れぢゃう····んぅ゙ぅ゙····しゅき、朔、好きぃ」  僕が好きと言う度、朔は激しいキスをくれる。 「奥潰れてろ。俺が潰してやる。結人、愛してるぞ」  なんて凶悪な事を耳元で言うのだろう。吐息混じりに、えっちな声で言われたのだ。盛大に噴き散らかしたって、僕の責任ではない。 「ちゅ、(ちゅぶ)し····あ、ぁ····、朔、(くぅ)し、愛してぅ。んぁぁっ、噴くの、止まんにゃい·····イ゙ッあ゙ぁ゙ぁ゙ぁぁっ!!! らめぇっ、ほんろに、奥(ちゅぶ)れぢゃう、(こぁ)ぇぢゃうぅ!!」 「んっ、壊れろ。奥、ブッ潰してやる。んんっ、イクッ····んぁっ」  雄剥き出しの顔で、絞り出すような掠れた声で力強い“潰す”宣言。そして、えっちな声を漏らしながら、最奥に濃いのを大量に注ぎ込まれた。  これが、タネつけってやつなのか。何がかはわかんないけど、なんか凄いや。 「朔ぅ、盛り上がってたね。マジで潰す気かと思ってヒヤヒヤしたわ」 「ん? もう潰してやろうかと思った。けど、まだまだ朝まで時間あるしな。ここで潰すのは勿体ねぇだろ?」 「んわぁ····さっくん、俺に王子スマイル向けんのやめてぇ。そりゃ女子も結人も惚れるわ」 「なんだ、大畠も惚れたのか?」 「え、キモイからやめてね。俺は結人以外、本気で好きになんないから安心して」 「はは、知ってる。俺もだからな」 「ねぇ、次だれぇ? ····あのね、イクの苦しいのにね、まだえっちしたいの。お願い····誰か、1回優しく抱いて?」  僕は何を言っているのだろうか。自分でも信じられないくらい、身体が火照ってお尻が寂しくて、ずっと誰かに触れていたい。なんなら、皆にギュッてしたい。一体、僕はどうしてしまったのだろう。甘えたいのが止まらない。  自分の身体を不思議に思っていたら、りっくんが来て『泣いちゃうくらい優しく抱いてあげる』と言いながら押し倒された。“泣いちゃうくらい優しい”の意味は分からないが、りっくんの変態っぽいえっちな顔を見てたら、なんでもいいやって思えた。  何度も甘いキスを繰り返し、りっくんの唾液を沢山飲まされる。よくわからないけれど、なんだか甘くて美味しい気がする。 「りっくん、もっとちゅぅして····りっくんの、いっぱい飲みたいぃ」  僕がりっくんの首に手を回すと、後頭部を持ち上げて激しいキスに変わった。息ができなくなるくらいのやつだ。  上手く息を吸えなくなって、吐息の熱だけで意識を保つ。絡められる舌も熱い。いつの間にか、お尻におちんちんを当てていて、僕が飲み込んでいるかのように入ってきた。  少しずつ動かしながら、ゆっくりと奥に進む。奥に到達するまでに、何度かナカでイッてしまった。  そんな僕に、りっくんはずっと『可愛い』と言ってはキスをする。 「莉久、好きぃ」 「ちょ、急に? ····俺も、好きだよ」 「んへへぇ、ドキドキしたぁ?」 「した。ほら、わかる?」  僕の頭を抱きしめ、耳を胸に当てて心臓の音を聞かせる。速いし、強く脈打ってるのがわかる。 「結人の所為なんだけど。責任とってよね」  耳元で、甘くドロドロした声を使って言う。 「責任って、ひあぁっ!?」  りっくんは、僕の腰を持ちあげて上から刺すように突き始めた。優しく抱くって言ったのに、昂りを抑えられなくなったりっくんは、奥を潰すように突き続ける。  皆、僕が軽いからって好き放題な体勢でするんだよね。この間なんて、八千代が僕の腰を持って浮かせたまま突き続けていた。逃げられなくて、ひたすらイカされ続けたんだ。 「り゙っくん····優しく··っで、言ったぁ····」 「ん、ごめん。マジで我慢できなかった」 「ふぇ····? ぼ、僕の所為にゃの?」 「うん、ゆいぴの所為。俺のことドキドキさせるから、酷くしたくなっちゃった」  りっくんが意地悪っ子な笑みを見せる。そして、僕はドキドキさせた責任をとらされた。 「ん゙ぁぁ····奥、苦し····もぅ、入んないよぉ」 「こーこ、ちんちんで叩かれんの好きだよね。ほら、これ、噴きそう? ナカすっごい····あ~、もう出るね。あはっ♡ いっぱい出るねぇ」  ヤバい。りっくんがヤンデレモードに入った。こうなったりっくんは、執拗に言葉責めをしながら噴かせ続ける。執拗さは、啓吾を凌駕して天下一品だ。 「やぁぁ゙ぁ゙っ·····りっくん、もぅ、噴くのやらぁ、出にゃい、出にゃいからぁっ!」 「大丈夫だよ。今度こっちね。ほーら出た。ゆいぴ可愛いからまだまだ噴けるよ」 「い、意味わかんな、んにゃぁ゙ぁ゙ぁっ!!」 「ゆいぴが可愛いから、俺が頑張れちゃうってコトだよ。ね、俺のまだガッチガチだから。もっとイイトコい〜っぱい抉っててあげるね」 「いあ゙ぁ゙ぁ゙っ!! やらっ、もぅやらぁ····んはぁっ、奥、今挿れちゃ、らめ····お尻溶けちゃうぅ」 「溶けちゃえ。ゆいぴの可愛いお尻、俺がドロッドロに溶かしてあげる。あはっ♡ 溶けろ〜」  りっくんはローションを追加し、さらに滑りを良くして激しく突き続ける。もう、お尻の感覚がなくなってきて、お腹の底にくる衝撃だけでイキ続けた。 「奥、奥苦し····んえ゙ぇ゙ぇぇ····り゙っくん゙ぶっ、ぅ゙え゙ぇ゙ぇぇ····ひっぐ、り゙っく····ぉえぇ゙ぇ゙ぇ····待っで···ぎゅぅ····」 「あー、泣いてんのも吐いてんのも可愛い。おいで」  両手を引いて抱き起こされる。すると、違う角度で抉られて快感の走り方が変わった。 「んっ、ぶえ゙ぇ゙ぇぇ······ごめ゙、りっくん、かかっちゃ····ごめ、ね····」 「いいよ。ゆいぴのだったら気になんないからね。それに、ほとんど水と胃液じゃん。ぜーんぜん大丈夫」 「吐くの、苦しぃ····げほっ」 「苦しいよね。ごめんね。けどもっかいだけ、吐くの見せて」 「ひゃぁっ」  再び押し倒し、バフッと上体がベッドに落ちる。そして、腰を持ち上げると勢いをつけて奥を貫く。吐くものは残っていないのに、込み上げる気持ち悪さから嗚咽が止まらなかった。 「ぉ゙っ、おえぇっ、んぅ゙····あ゙、ゔぇ゙ぇぇ····」 「あ~、めっちゃ締まる。結人、ここに出すよ。全部飲んでね」  りっくんは下腹部の上から、自分のおちんちんの先の辺りを押して言った。甘い“結人”で、バカになっている感度がさらに底上げされるんだ。お腹が熱くなるのを想像しただけで、出されるよりも先にイッてしまう。  そうして僕は、りっくんの射精を受けながらずっとイッていた。  僕の体力を鑑みて、少し休憩させてもらえる事になった。いつの間にか、凜人さんからサンドウィッチが届いていたのだ。  軽食を食べ、一度お風呂に入れてもらう。  お風呂から出ると、啓吾にリビングへ呼び出された。大きな窓があり、陽射しが差し込んでいて暖かい。  僕が窓に手をついて外を眺めていると、後ろから啓吾が入ってきた。 「んぁっ····啓吾ぉ、こんな所でシたら、ぁぅっ··んんっ····外から見えちゃうよ」 「あはは、丸見えだろうね。けどさ、外に居んの凜人さんだけだろ。大丈夫だよ〜····って、これ絶対見てるよな。うっし、結人。持ち上げんぞ」 「んぇぇっ!?」  上体を引き起こすと、挿入したまま足を抱えて持ち上げられた。開脚させられているので窓ガラスに接合部がバッチリ映っている。  激しく突き上げられ、何度もナカでイッて沢山噴いてしまう。きっと、凜人さんに見せる為なのだろう、窓ガラスに潮が掛かるように激しく噴かされたのだ。 「け··ご····、潮、もう出にゃい······窓に、いっぱい、かかっひゃ··ケホッ····ばかぁ」 「すっげぇエロかった。見てみ、場野がやべぇ」  啓吾に言われて八千代を見る。窓を汚してしまったから怒っているのだろうか。  と、そんな心配は無用で、興奮しておちんちんをガッチガチに滾らせていた。挿れる気満々だ。まさか、このまま? 「や、八千代····? 啓吾と一緒に挿れぅの? む、無理だよ? そんにゃの、朝まれもたにゃい······」 「アホか。んな激しい事まだシねぇよ。つぅか喋れてねぇのくそ可愛いな」  まだ、という事は後でするんだ。怖いけど楽しみだ、なんて言ったら変態だと思われるだろうか。 「後で····最後くらいに、シてね?」 「大畠、さっさと抜いて結人寄越せ」  クッと顎を上げ、より高いところから見下ろされる。八重歯を覗かせニッと笑う八千代。  理由は分からないが、とんでもなく興奮しているのは分かる。八千代は、浮き立った血管がえっちぃんだよね。 「はいはい。んじゃ、ソファに降ろすかんね。そこ、手ぇつける? 足元気ぃつけてね」 「チッ····めんどくせぇな。結人、そのままこっち来い」  八千代は、ソファに降ろそうとした啓吾から、僕を奪うように足を持って抱き寄せた。僕が八千代に抱きつくと、啓吾は勢い良くおちんちんを引き抜く。  拡がったアナルからは精液が溢れ出し、ボタボタと床に垂れ落ちた。ビチャビチャッと鳴った音が、その量を思い知らせる。そりゃ、お腹が苦しいわけだ。 「お前、どこまでもエロいな。俺も早く挿れてぇ」  朔がおちんちんを扱きながら言う。僕だって、早く朔のおちんちんも欲しい。けれど、既に八千代の入る準備が整ったようだ。 「挿れんぞ。ん、っは····締まりすげぇな。俺の飲み込んでんのわかるか?」 「わ、かるぅ····んっ、あ、やだ、もうイッちゃう····」 「挿れただけだぞ。クスリの所為か? いつにも増して感度すげぇな。朔、背中触ってみろ」 「おぉ」  朔が背筋を下から上へと指で撫でた瞬間、快感が暴発したように弾けて僕は気を失った。

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