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感度良好

 八千代が余計な事を言うから、朔が興味津々で僕の背後に立つ。背筋を下から上へと指で撫で上げた瞬間、爆発したような快感が走り僕は気を失った。  ユサユサ····いや、ドムドム? バィンバィン? 小刻みに激しく突き上げられている。奥に叩きつけられる快感で目を覚ました。  どうやら、八千代に挿れられてイッた衝撃に、背筋を撫でられた快感が加わり、絶頂が深すぎた所為で気絶したらしい。  それでも容赦なく八千代は僕を使い続けていて、失神しながらも僕はイキ続けていたようだ。僕の潮で、八千代がびしゃびしゃになっている。 「お、起きたか。大丈夫か?」  一旦腰を止めて聞いてくれたが、僕が返事をする前に再び突き始めた。心配するくらいなら、寝かせて休ませてくれているとありがたいのだが、そういう発想はないらしい。 「んぁ、ら、らいじょ··ぶ····ひあぁぁっ!! そこらめっ、らめぇっ! イッぢゃう! イクイクイグゥッ♡♡ ん゙あ゙ぁ゙ぁぁっ!!」  目覚めの高速ピストンに耐えきれず、盛大に噴いてイッてしまった。八千代にしがみつくと、ナカで八千代のが大きくなる。それが愛おしくて、頑張って僕からキスしてみた。  ピストンはさらに速まる。足を持つ手をワザと緩めるから、そこに体重が乗った。おちんちんが深く突き刺さり、イクのと痙攣が止まらない。 「ん゙ん゙んーっ····は、ぁ····ああぁぁぁっ!! そこっ、もう入っちゃらめぇっ!! んぅ゙····」 「まだ吐くな。今締めたら抜けねぇぞ」  それは、ぐぽぐぽできなくなり、奥を貫いたまま抉られるという事だ。けど、吐くのを我慢できそうにない。 「んぶっ、むり゙····吐く····」 「わりぃ、腰止まんねぇわ」  僕は、できるだけ八千代に掛からないように吐いた。勿論、八千代の言った通り抜けなくなり、恐れていた事態に陥る。  奥を貫いたまま、小刻みに結腸口を扱かれる。りっくんに、お仕置きされた時に教えられたやつだ。苦しいしお腹が熱くなるし、イクのと痙攣に加えて噴くのと吐くのが止まらなくなる。 「場野、ゆいぴ白目剥いてる。限界だって」 「だろうな。もうイクから····。結人、起きろ。ちゃんと最後まで喘いでろっ」 「ふぇっ、んぉ゙っ····はっ、ふぅっ、しょこ、苦しくて、声出にゃ··ふ、ぁんん゙ん゙っ」 「声出なくてギュッーてなるから気絶すんじゃねぇ? ははっ、場野背中やばっ」  啓吾が八千代の背中を見て笑っている。なんだろう、僕が汚してしまったからだろうか。 「うるせぇ、んぁ··イクッ··········っはぁぁ····」  向かい合ってすると、皆がイク時のえっち過ぎる顔が見える。すっごく好きだし嬉しいけれど、それを見るだけで深くイクのがしんどい。 「やち、ぉ、ぷるぷるするの、止まんにゃい」 「ははっ、ぷるぷるってレベルじゃねぇだろ。ガクガクしてんじゃねぇか」 「お前の所為だろ。早く降ろして休ませてやれよ」 「だな。うし、ベッド行くか」 「ひぁっ、こにょまま!?」 「抜いたらまた垂れんだろ。すげぇ量出たからな」  だからって、1歩毎に小さく突かれているようで軽イキし続けてしまう。ベッドに着く頃には、またしっかりとイッてしまいそうだ。 「結人、降ろすぞ」  八千代は僕をベッドに降ろし、ようやく抜く。と思ったのだが、背がベッドに着くや否や、腰を持って浮かせたままピストンを始めた。それも、いきなりイクつもりのキツいやつ。 「うあ゙ぁ゙ぁ゙ぁっ!!! だめ(らめ)ぇっ、ほんと(ほんろ)だめ(らめ)っ!! イッてぅ! も、頭変になる(なぅ)っ! 死んじゃうぅぅ!! あぁぁあ゙あ゙ぁ゙ぁぁっ!!」  1分程で、八千代は僕のナカにぶち撒けた。脳が焼き切れて、意識がトんでしないそうなほどの衝撃が走る。  僕の声に驚きリビングから駆けつけた3人は、呆れてその足でリビングに戻ってしまった。優雅に珈琲を飲もうとしていたらしい。当然のように全裸で、だ。  八千代の意地悪は最後の瞬間まで続いた。勢いよく抜いて僕をイかせると、亀頭が入るかどうかというくらいで押し当てる。  もうイきたくないと思っていても、そんな事をされるともう一度挿れてほしくなる。あんなにイッたのに物足りないのだろうか。····違う。僕はただ、皆とずっと繋がっていたいのだ。 「もっかい挿れるか?」 「······挿れる」 「っは、マジか。いいぜ。お前が挿れんなって言うまで挿れてやるよ」  そんな事を言うはずがないのだから、一生挿れっぱなしになるじゃないか。  溢れてくる精液を押し戻すように、八千代のおちんちんがゆっくりと入ってくる。て言うか、あんなに出したのにまだ勃つんだ。精力がおかしい。  まぁ、僕の彼氏みんなそうなんだけど。 「八千代、まだ(まら)できる(れきぅ)の?」 「あ? できんぞ。お前見てたらおさまんねぇわ」  頬や耳にキスをしながら言う。さっきまでの激しさが嘘のように甘い。 「あ、そうら。僕ねぇ、啓吾にいいの教えてもらったんらよ。好きなのが伝わるんらって。やったげぅね」 「ん? おぅ、やってみ」 「んっ、(らい)しゅきほーるろぉ」  僕は手と足で八千代にがっしりと抱きついた。足で腰を引きつけ、自ら奥へとおちんちんを押し込む。 「んぁっ····八千代のおちんちん、まだおっきいし硬いねぇ」 「······あんっのバカッ····ろくでもねぇ事ばっか教えやがって······」 「んぇ? やちぉ、これ好きじゃない? ヤだった?」 「ヤなわけねぇだろ。めちゃくちゃイイわ」 「えへへ····やったぁあんっ」 「そのままぜってぇ離すなよ。しっかり抱きついてろな」  八千代はそう言って、またもや激しく腰を打ちつけ始めた。僕の頭の上で手を組み、逃げられないように固定する。  八千代の雄みが、恐怖を感じるくらい跳ね上がったのだ。物凄い強さでぐぽぐぽされ、内臓が引き摺り出されるかと思った。 「泣き顔見せろ。あぁ、堪んねぇな。ンッ、イクぞ····んぁっ」  何回目だよってくらい沢山出した八千代は、力尽きて僕の上に倒れ込んだ。 「お、重いぃ····」 「おら、結人潰してんじゃねぇよ! って重ぉっ!!」  僕が潰されていると、啓吾が足で八千代を転がして退けてくれた。 「コイツ相手に3発連続はキツいわ。持ってかれる量がハンパねぇ」 「結人エロいもんな〜。わかる。クスリの所為かな?」 「ゆいぴがエロいのは俺らの所為だろ。クスリなんか盛らなくても、ゆいぴは充分えっちだし」 「ねぇ、クスリって····何?」 「さっき、凜人が言ってたの聞いてなかったのか」 「ごめんね。頭ふわふわ(ふぁふぁ)してて、あんまり聞こえてなかった····」 「そうか。凜人がな、朝飯に媚薬混ぜたらしいんだ。わりぃ」 「ビヤク····って、媚薬!?」 「ジョーク品だって言ってたから、栄養ドリンクみたいなもんだと思う。あんま気にすんな」 「そ、そうなの? 変な薬じゃないならいいけど····」 「お前なぁ、まず盛られた事に対して怒んねぇんかよ」  八千代が呆れたように言う。けど、まだヘロヘロで声に覇気がない。 「怒ったところでって感じだよ」  それよりも、僕の身体がいつもより熱く、いつもよりも皆を求めてしまうのが、自分の秘めていた厭らしさだとわかったほうがショックだ。 (本物の媚薬だったら、薬の所為だって言い訳もできたんだけどな····)  八千代が僕の横に転がってきて、指で頬を撫でながら聞く。優しい触れ方に、身体が跳ねて熱が上がる。 「お前、身体変な事ねぇか? いつもと違うトコとか、変な感じ方するとか」 「えー····っとね、なんかね、いつもより身体は熱い気がするの。状況の所為かもしれないけろ、凄くね、気持ち良すぎてビックリしてぅ」  僕は恥ずかしくなって、八千代の胸に埋もれて顔を隠した。 「もっかい抱いてやろうか?」 「ダメだ。次は俺だからな。場野はもう少し干からびてろ」 「この程度で干からびるわけねぇだろ。お前、結人の事になると器小っせぇんだよ」  八千代は、朔の悪態に悪態で返す。 「場野は結人の事以外でも時々小せぇぞ。ふっ····俺のほうが上だな」 「アホか。テメェは他に関心がねぇだけだろ。あー、もう何でもいいわ。莉久、水寄越せ」 「ダメだよ。これゆいぴの分だから」  そう言って、りっくんが口移しで水を飲ませてくれた。 「はい、こっち場野の分ね。しっかり水分摂れよ。夜までまだ長ぇかんね。ヘバんなよ? まぁ、ヘバったら俺が結人抱き潰すからいいけど〜」 「はんっ、結人が限界来るまでへバるわけねぇだろ。お前こそ飛ばしすぎてヘバんじゃねぇぞ、お誕生日様なんだからよぅ」 「ね、くららない喧嘩しないれよ? 僕らってね、皆に『もう出ねぇ』って言わせてみたいんらからね」 「へぇ。そんじゃ、頑張ってもらおうか。結人、前からと後ろから、どっちからがいい?」 「前。朔とギュッてしたいもん」  朔にも後で“大好きホールド”をやってあげるんだ。まだ、八千代にしかできていないから、りっくんと啓吾にもしたい。けど、あんな力無くしがみつくだけで、本当に好きって気持ちが伝わっているのだろうか。  そんな不安が過ぎったが、心底無駄だったとこの後思い知るのだった。

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