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変なセーター

 変な服を着せられて不思議に思いつつも、皆の反応は良い。だから、文句も言えない。なんだか、凄く喜んでいるように見えるんだもん。 「ちょっと、ね、りっくん、そんなに撮らないで! 啓吾も、なんでそこ開けるの? んわぁっ! 誰!? もぉっ八千代、お尻のトコ引っ張んないでぇっ!」  興奮した皆が、わらわらと僕に群がってくる。目が据わってるし、息が荒くて怖いんだけど。  なんて怯えていたら、もっと怖いのが来た。  「お前ら退け。今日は俺が1番だろ」 「··うわー、さっくん大丈夫? あー··っと、壊すなよ?」 「え、待って··朔、待って? 落ち着いて? ね? そんな大っきいのダメだよ。完勃ちしてるよね?」  最近、成長著しい朔のおちんちん。ジーパン越しでも分かるほど屹立したそれを、今から僕のナカに収める気なのだろう。いくらなんでもキツくないかな?  僕は少しおののいて、ベッドに尻もちをつき後退(あとずさ)る。  怯える僕を見て、何故だかさらに興奮する朔。大きく開いた背面から手を突っ込み、お尻を掴んで引き寄せた。 「んぁっ──」  引き寄せた股に股間を擦りつけ、僕のとサイズ差をまざまざと見せつける。ヘコむ間もなく、お尻が急いて疼く。 「勃ちすぎて(いて)ぇ。可愛すぎるお前が悪いんだぞ。····怖いのか? 全部は挿れねぇから安心してケツ出せ」  そう言って、ギリギリお尻に掛かっていた服をずらし、お尻を丸出しにしてしまった。と言っても、器用にパンツは残す。  太腿までずらされた服で、脚を開けないよう拘束されているみたいだ。 「まだ柔けぇな。もう挿れるぞ」  息を荒げた朔が、待ちきれずに亀頭をねじ込む。脚を閉じた状態だからだろうか。初めて朔を受け入れた時の様な、感じた事のない圧迫感でお尻が苦しい。 「待っ··んぅ゙····おっ、ぎぃ····」 「····っ、なんでこんなキツいんだ?」 「違··朔のが、おっきくなっ、てぅ····んあぁっ」  とりあえず、亀頭だけクポクポ出し挿れするのを待ってほしいのだが。朔は『わりぃ、腰止まんねぇ』なんて、えっちに言って待ってくれない。  馴染んでくると、急ぎ早に奥を目指す朔。さっきも充分凄かったけど、それよりもキツい圧迫感で拡げられていくのが分かる。  完勃ちした朔は、たとえ先っちょだけでも危険だ。けど、苦しそうな朔を、ちゃんと受け入れて包み込みたい。だって、僕にしかできないのだから。  懸命に落ち着こうとする朔を見て、胸がキュンと締めつけられる。僕は、僕なりに考えた上で、『ダメって言うまで、好きにシていいよ』と言った。  それを聞いて目が据わってしまった朔は、『フゥーッ』と無理やり息を整える。そして、胸の所をペラッと開き、乳首を摘まんだり弾いたりしてイジめる。僕が何度か胸でイクと、朔はお尻が緩む隙をみて少しずつ奥へ進んだ。  乳首と前立腺の同時攻めは苦しい。なのに、緩急をつけ、よりイキ易い波を作って前立腺を潰す朔。本当に、意地悪な責め方をしてくるようになったんだから。  おかげで沢山噴いて、パンツがべしょべしょになってしまった。凄く気持ち悪い。 「朔、パンツ(ぱんちゅ)脱ぎたい」 「ダメだ。今日は脱がさないでヤるからな。他のヤツらも楽しみにしてるぞ」  そうなのか。けど、本当にぐしょ濡れで気持ち悪いんだけどな。パンツをずらして挿れているのも変な感じだ。おちんちんに擦れて痛くないのかな····。  まぁ、そんなのどうでも良くなるくらい、いっぱいイッてふわふわしてきたんだけどね。むしろ、気にならなくなってしまえば、この状況さえもえっちに思えて気持ちが昂ってしまう。  朔が『もう少し挿れても平気か?』と、時々確認してくれる。その度、まだ全部入っていなかったのかと驚く。  全部入っていないだなんて信じられないくらい、ナカが朔でいっぱいだ。それでも僕は、『平気だよ』と言って朔を受け入れる。 「んにゅぅ····」 「限界か? 無理はするなよ」 「ん····、苦しい(くぅちぃ)··けろ、もっと、朔が欲しいのぉ」  朔を見上げて言うと、おちんちんがぐっと持ち上がった。そして、ギュッと身が詰まったみたいに重厚感が増す。 「んぁ、硬くなったぁ」  僕は、ヘラッと笑って朔を見る。苦しそうに息を荒らげている朔。紅潮した顔で眉間に皺を寄せるのは、えっちすぎて狡いや。見ているだけでイッちゃいそうだよ。  なんて思って唇を尖らせると、何故だか朔がキレた。 「チッ··(かて)ぇのもデカくなんのも、全部お前の所為だからな。んな可愛い顔で笑って··、なんで怒ったんだ? 意味わかんねぇ····クソッ、可愛いな」  朔が何を言っているのか分からない。朔も、自分が何を言っているのか分からないような顔をしている。 「さーく、落ち着けって。結人が可愛いの分かっけどさ、その勢いで挿れたら危ねぇよ?」  そう言いながら啓吾は、僕を後ろから持ち上げて少しだけ起こした。僕は、胡座をかいて座る啓吾の太腿に頭を乗せ、胸を愛撫される。 「朔、この体勢だったら奥挿れ過ぎねぇだろ? イかせて緩めててやっから、ここまでなら好きに突いてもいいよ」  啓吾が僕の下腹を指で押す。そう、きっとそこが限界だ。それ以上は、また危なくなってしまうだろう。  皆、僕より僕の身体を熟知している。だからと言って、任せっきりにはできない。僕もしっかりしなくちゃ。じゃないと、朔がまた辛い思いをしてしまうんだ。 「朔、ここまでキて。お願い、僕で気持ちくなって?」 「····っ、ったく、お前が良すぎるから困ってんだろ。それ以上煽んな。啓吾、ここ押しててくれ。ここより先は挿れねぇように気をつける」 「マジで? 押さえてたら結人イキっぱ確定じゃん。さっくん鬼畜ぅ」 「うるせぇ。集中するから茶化すな。加減できねぇだろ」  こんな調子で大丈夫だろうか。ううん、朔が気をつけるって言ってるんだし、啓吾も居るから大丈夫だよね。僕がダメな事を言わなかったら、大丈夫なんだよね。よし、黙っていよう。  まぁ、喋る余裕なんてないのだけれど。それでも、僕以上に余裕のなさそうな朔を見ていると、余計な事を言ってしまいそうになる。 「(しゃく)ぅ····」 「シィー····結人は可愛い声漏らしてイッてな」 「ひゃぅっ、あぃ、黙ってます(らぁってましゅ)」 「ん、イイ子♡ ご褒美に乳首でいーっぱい甘イキさせてあげんね」  啓吾の甘い声を聴いているだけで、何度も甘イキ繰り返す。それを知った上で、朔にイかされる合間をみて胸を弄る。  朔の腰が止まらなくなり、僕もイクのが止まらなくなって、大変な時に啓吾がおちんちんを扱いてくるんだもん。お腹もお尻も、キュゥッと締めつけてしまう。  そして、朔の長い射精を受けながら、僕は痙攣するほど深くイッた。  朔が余韻に浸りながら、何度も甘いキスをくれる。昂りが落ち着くと、ぬちゅっとやらしい音を立てておちんちんを抜いた。  それから、啓吾は僕を四つ這いにして、わざわざ足を締めつけていたお尻の部分の布を上げた。こんな面積が少ないの、上げても意味な····くはないか。足が開けるようになったのだから。  けど、今度はパンツを太腿の辺りまで下ろした。結局足はそれほど開けない。何がしたいのかもよく分からない。  分からない事だらけだから、好きにシてくれればいいんだけどね。    亀頭をくぽくぽしながら、背中にキスの嵐を舞い落とす。ワザと声を零しながらするものだから、それを聴いているだけで気持ち良くなる。休む事なく吸ったり噛んだり、僕に休憩などさせる気はないのだろう。  ひとしきり背中を堪能すると、漸くおちんちんを挿れる。それと同時に、りっくんが口を使いにやって来た。 「ゆいぴ、喉奥いい? 吐かないように頑張って加減するね。ほら、こっち向いて」 「はぇ····ん··ンぶっ····ぇ゙、あ゙··ぉ゙ゔっ····」  吐けないように、喉を塞ぐって意味だったんだね。いつも通りだけど、やっぱり苦しい。息ができなくなって、ふわっと意識が浮いて、凄く気持ちいい。 「莉久、結人トぶ」 「んぁ゙? あぁ、ごめん。喉奥の痙攣ヤバくて塞いじゃった♡」 「『塞いじゃった♡』じゃねぇよ。美味そうに食ってたから吐かさないようにしようとか言うの、いっつも莉久じゃん。んで真っ先に吐かそうとすんのなんなの?」  苛立っているのか、お尻を掴む手に力が籠る。 「まぁ、気持ちはすげぇ分かるけどさッ」 「んぅ゙ぅ゙っ!!」  苛立っていたんじゃないんだ。良かった。けど、奥を突くのが強い。もう、どっちで吐きそうなのか分かんないや。

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