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止め処なく

 短期決戦モードの朔。声を我慢させる気なんて毛頭ないらしい。つき上げたお尻へ叩きつけるように腰を打ちつけ、ダメな所の少し先まで入っている。 「お゙っ、ん゙、え゙ぅ゙っ····かはっ」 「おい朔、それ挿れすぎじゃねぇか?」 「あ゙? ····フゥーッ··問題ねぇ」 「いや、ありまくりでしょ。空っぽなのに吐いてんじゃん」 「胃液しか出てねぇからタオル敷けば大丈夫だろ」 「いや、そういう問題じゃ··なくない?」 「うるせぇな。もうイクからちょっと黙ってろ、気が散る。結人に集中してぇ····」  啓吾に苛立ちをぶつける朔。啓吾は呆れ顔で、やれやれとでも言いたげに八千代と顔を見合わせた。  僕に挿れてからずっと、息を荒げっぱなしの朔。さらっと恥ずかしい事を言うんだから。奥がキュンとして、またイッてしまったじゃないか。  少し前に、体位を正常位に変えてラストスパートに入ったのだが、それからが長かった。上手くイけないのか、段々と抉るのが強く深くなっているのだ。  目が据わり頬を紅潮させ、険しい顔で僕に集中している朔。そんな熱の篭った瞳で見つめないでほしい。心臓が爆発してしまいそうだ。  啓吾がハラハラしながら横で見ているけど、朔は構う様子がなく一心不乱に腰を打ちつける。けれど、なんだか我慢しているようにも見える。  もっと深く挿れたいのかな。直感でそう思った僕は、本当に何も考えずにポロッと言ってしまった。 「(しゃく)··全部(じぇんぶ)、挿ぇて····(しゅ)きに、犯して、いいんらよ」  朔の小さな舌打ちが聞こえた直後、かつてないほど深く、力一杯捩じ込まれた。啓吾の『あーぁ··』と漏らす声が、かなり遠くに聞こえる。 「ゔぐっ····がっ··はっ····死ぬ(ぢにゅ)····」 「おい朔、テメェ··、マジで加減しろや」 「あ゙? あんな可愛い事言われてできるか。くそっ··マジで壊れまいそうだな··」  朔は僕を上に乗せ、自分で動けと言い出した。どうにも僕を壊してしまいそうだからと言って、動けない僕に動けと言うんだ。そんなの無理だよ····。  けれど、否応なしに僕は朔に乗せられ、当然の如く自重で奥を抉り潰す。朔に突き入れられるよりは浅いけど、それでも充分深い。て言うか、なんでこんなに大きいし硬いの? さっきもシて、いっぱい出したはずなのに。  焦れた朔が、少し怖い顔で『早く動け』と言うから、何とかして動いてみる。しかし、座っているだけでも精一杯なのだ。これ以上はどうする事もできない。 「ふぇっ、(しゃく)ぅ··、僕、も、動けにゃ····ごめ、なしゃ····ふぇぇ··奥、当たるらけれ、イッちゃうのぉ····も、動いてぇ」  とうとう僕が泣き出すと、朔は『わりぃ、怒ってねぇぞ』と言い頬を撫でてくれる。そして、朔は僕の両手首を掴み、下へ引っ張りながら『お前が俺のでイキ狂ってるのが見てぇんだ』と言って、ズンズン腰を突き上げた。  逃げられない焦りと、拒むことのできない快感への恐怖が込み上げる。そして、イキ続ける快楽に溺れ、僕は出なくなったはずの潮を噴き散らしてイき、ついに気絶した。  目を覚ますと、僕は朔に抱えられて胡座の中で丸くなり、朔の浴衣の胸ぐらをギュッと握っていた。 「あぇ··、ごめ····寝ちゃった······」 「5分くらいな。丁度拭き終わって、場野と啓吾がタオル敷き直してたところだ」  そう教えてくれた朔が、僕の前髪を上げて額にキスをした。いつもの優しい朔だ。少し落ち着いたのだろうか。  自分で言うのは恥ずかしいけれど、僕を見る朔の目が、僕を愛おしそうに見る慈愛に満ちたいつものそれなのだ。僕はそれに気づき、少し安堵した。 「結人、悪かった。お前が可愛すぎたのとテンション上がりすぎたのとで、自制が利かなかったんだ····」 「んぅ? 大丈夫(らいじょーぶ)(しゃく)はねぇ、悪くないんらよ。そぇよりね、(しゃく)のおちんちん、また前よりおっきくなったねぇ。んへへ♡」 「あーあ····壊れてんじゃん、頭のほうが」 「むぅ····僕壊れ(こぁえ)てないもーん! 啓吾のぶぁーーか」  僕は、ぐりぐりと朔の胸に顔を埋めてゆきながら悪態をつく。 「くっ··っっそかわい! なぁ、朔はもう寝んだろ? んじゃ次俺──」 「っざけんな、次ぁ俺だろうが。テメェは乳か口でも弄ってろ」  僕を抱き上げようとした啓吾を、八千代が押し退け朔から奪うように僕を抱えた。朔は、それを少し引き止め、おやすみのキスをしてから布団へ入った。 「えーっ、やだー! ちんこ爆発する〜」  喚く啓吾を無視して、八千代は板間の方へ移動する。そして、僕を抱えたまま(とう)の椅子に座った。  朔とりっくんが眠れるよう、八千代なりに配慮しているのだろう。なんだかんだ優しいんだよね。  僕を開脚させて膝に乗せると、後ろ手に八千代の首に手を回させた。そこで、啓吾に手錠をかけろと指示する。はいはいと、指示に従ってしまう啓吾。  八千代の太ももに足を置いて踏ん張っているのだが、踏み外して落ちそうだ。バランスをとろうと変に力が入ってしまう。それなのに、無理やりおちんちんをねじ込んでくる八千代。 「ハッ··、キッツいな。俺の咥えたくねぇんか?」  キツいと言うのなら、もう少し楽な体勢にしてくれないだろうか。僕だって、八千代のおちんちんが欲しいのだから。 「く、(くぁ)え、たい··けどぉ····」 「ンなら··無理矢理ねじ込んでやっから息止めんなよ」  そう言って、八千代は骨に沿って項を舐めた。ゾワゾワッとして力が抜けた瞬間を狙い、おちんちんを一気にねじ込んでくる。前立腺をゴリッと潰され、長い絶頂を迎え締めつけてしまう。兎にも角にも、大きすぎて圧迫感が凄い。 「八千代(やちぉ)、おっきぃ····ひゃぁっ、落ち、ちゃう····(あち)(ふぅ)えて····」  僕が足と声を震わせると、啓吾が僕の腿裏をグッと持ち上げた。身体が落ち、八千代のを根元まで飲み込む。  思わず、八千代の後頭部を摑んでしまった。その勢いで、頭突きしなくて良かったよ····。 「··っぶねぇな。(ぁに)やってんだコラ」 「足滑って落ちたら危ねぇだろ? 場野のおてては乳首イジんの忙しそうだし、俺が支えてあげようかなって」 「いきなり奥抉ったら俺がイッちまうだろアホが。··あ? あー··見ろテメェ、また潮止まんなくなってんじゃねぇかよ。ったく、もう水溜まりできてんのな」  しょろしょろと流れる潮の温もりを感じ、八千代が乳首でイかせてくる。言葉とは裏腹に、さらに噴かそうとしてるじゃないか。  ご希望通り、軽イキする度にジョロッジョロッと噴き出る。 「お、まだ出るんだ。マジでこの水分てどっから来てんの? 結人、水飲む?」  そんな余裕はない。見て分からないのだろうか。反った下腹部におちんちんが浮き出ているんだぞ。どれほど強く捩じ込まれているか、自分でやったくせに分かってないんだよね。  それに、干からびそうなほど潮を噴いてはいるが、水分を摂ったからと言って補充されるわけではないのだ。と、何度言ってもイメージは変わらないらしい。僕だってよく分からないから不思議なんだけどね。 「飲め··にゃ····んぎゅぅ··んむぅっ!?」 「無理にでもちょっと飲んどけ。あとお前、アレ着けろ。マジで声やべぇ」  八千代は、奥を抉りながら手で口を塞ぎそう言った。そして、啓吾が僕の顎を持って、無理やりにでも水分補給をさせる。殆ど飲めず、首筋から乳首を辿り垂れていく水が憎らしかった。  それから、啓吾は八千代の指示に従い、猿轡を取りに行き手早く僕に装着した。着けながら、耳元で『これマジでエロいな』と甘い声で囁くんだ。腰に響くからやめてよ····とも言えずに軽くイッた。  あんあんと喧しい口が塞がれると、八千代は僕の腰を持ち、容赦なくガン突きを始める。奥をぐぽっと抜ける度、声にならない声が漏れる。一緒に潮も。 「普通の猿轡もいいんだけどなぁ····、今度さぁ開口器着けてみねぇ? あれ絶対唆ると思うんだよね」 「おー、いいな。後で注文しとけ」  かいこ····何だろう。また玩具(オモチャ)の話かな。酷くボーッとして、そのうえ、荒い吐息の様な自分の声が脳に響いてよく聞き取れないや。 「あとアレ、ちんこつきの口枷」 「あぁ、アレな。俺も気になってっけど····俺の咥えさせてるほうがいいわ」 「場野く〜ん、アレはアレの良さがあんだってぇ。1回試してみようぜ」 「うぜぇな····。ンなら俺がその()()っつぅの分かるようなん買っとけ」 「へいへーい。場野くんは相変わらず人使いが荒いねぇ」 「ンだよ、()()()()()はお前が適任だろ。アホだからな」 「“良い意味で”ってつけてください〜。あ。結人、起きろー」  悠長に喋りながら、両手を引いて奥へ捩じ込んでいる八千代。こんなの、意識を保っていられるほうがどうかしている。  けれど、僕が失神しかけたのを察知し、啓吾が耳元で甘い命令を下す。 「気絶してんじゃねぇよ。もっと俺らのちんこ喰い尽くしてくんねぇの? 結人のかぁ〜いいケツマンコでさ♡ ほら、起きろ」 「ふ··ぅ····ぁ♡」  気の抜けた僕は、少しお漏らしをしてしまった。 「あっは♡ 嬉ション? かーわい〜♡ また耳でイッたんだ〜」 「可愛いけどよぉ、流石にタオル足んねぇだろ」 「だな。俺、車から取ってくるわ」  そう言って、啓吾が部屋を出ていった。短い間だろうけれど、八千代と2人きりの時間が始まる。

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