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新しい刺激

 朔が、僕を蹂躙し始める。ひと息に奥の扉まで挿れるが、焦らすようにこついてまだ開かない。僕が何度かイクと、奥から前立腺を潰す。開始数分で、ベッドはもう潮まみれだ。  そして、僕を食べてしまう様なキスはいつもの事。だけど、なんだか少し、イラついているように見える。   「(しゃく)··? どうしたの(ろちたの)?」 「あ? ··あぁ。アイツら、お前を甘やかしてゆっくりヤッてくつってたくせに、全然甘々してねぇしゆっくりでもねぇだろ」 「えー? 俺さっきめっちゃイチャついてたんだけどぉ。引き剥がしたの朔でしょ〜」  りっくんがおちんちんを拭きながら、揶揄うように軽口を叩く。朔は、またそれに少し苛立つ。と言うか、これはヤキモチだろう。   けど、そういえば確かにそんな事を言っていた気がする。昂っていたとはいえ、予定なんてあってないようなものだった。律儀な朔が怒るのも無理はない。 「俺はもっと、結人とイチャついて堪能したかった」  そうだったのか。ならば、もう朔の希望を100%は叶えてあげられないかもしれないけれど、今からでもできる事をしたい。 「僕もね、いちゃいちゃいたい♡ (しゃく)、ぎゅってちて? いっぱいちゅーしよ?」  僕と朔は、後に控えている八千代の事も忘れ、夢中で唇を重ねた。絡める舌は優しく、僕が戸惑わないようにゆっくりとリードしてくれる。  時々、甘すぎる所為か八千代の舌打ちが聞こえる。待ちきれないのだろう。  それでも朔はお構いなしで、おちんちんを一旦抜いて全身へキスを降らせる。僕もお返しがしたいな。 「朔、僕も朔にいっぱいちゅぅしたい」 「ン、おぉ··頼む」  朔は、一瞬驚いた顔をしたが、すぐに微笑んで僕の頬に手を添えた。すりっと撫でて、イイ雰囲気で頼まれてしまったのだが、どこにどうキスをすれば喜んでもらえるのだろう。  僕は、戸惑いながら朔に跨り、肩や胸にキスをしてみる。むっちりとした逞しい胸筋は、手を添えると弾力があって気持ちイイ。もちっとしてるんだよね。  脇腹は硬くて、少し筋肉の凹凸がある。こんなにまじまじと見て触った事はなかったので新鮮だ。  この5日間、僕は余裕があるようでなかったんだもの。折角だし、朔の身体を堪能しよう。  ふわふわした中で色々考えてみるが、結局分からないまま勢いで動く。視界に入った乳首を、性懲りもなく吸ってみた。  ちゅぱちゅぱ吸って、赤ちゃんみたいだなぁなんて思ったからだろうか。本当に赤ちゃんになった気分で、吸うのが止まらない。  皆がシてくれるような、えっちな吸い方ってどうやるんだろう。上手くできないや。けど、吸ってるだけで気持ちぃな。 「なぁ、それ結人寝てねぇ?」  薄らと聞こえる啓吾の声。失礼だな、朔とイチャついてるんだよ。 「あぁ、ウトウトしてる。赤ちゃんみてぇだな。なんだろう····これが母性ってやつなのか」  母性に目覚めた朔が、僕の頭を撫でながら言う。ウトウトしてないやい。  けど、そんなに優しく撫でられると、本当にウトウトしてしまう。だって、朔の手があんまりにも気持ち良いんだもん。   「っはは! 朔が母性に目覚めてる〜。ってマジで結人寝んじゃん。起こして」 「可哀想じゃねぇか?」 「可哀想じゃねぇわ」  そう言って、八千代が僕の耳元の来て囁いた。 「俺、まだお前んナカ味わってねぇんだけど。寝たらマジで犯し殺してやっから覚悟しろよ」 「んんっ····」 「ンア゙ッ!?」  八千代の声でイッてしまった。と同時に、吸っていた朔の乳首を噛んでしまった。  朔が痛みに声をあげ、僕はパッチリ目が覚めた。 「わわっ、朔ごめっ、ごめんね。噛んじゃった····えへっ」 「おま··『えへっ』じゃねぇ····くそっ、可愛いな····」 「あっはは! やべぇ〜、さっくんバグってんじゃん。ウケる〜」 「よし結人、啓吾の乳首も噛んでやれ」 「ぅえぇっ!? やだよ〜。俺痛いの気持ちくねぇつってんじゃん」 「誰が気持ち良くするつった? 痛くするんだ。いけ結人、お前にしかできねぇんだ」  啓吾の乳首に口をつけられるのは僕だけ、という意味なのだろう。けど、痛くするなんて嫌だな。でも、朔のこの気迫に逆らう事もできない。  仕方がない、テキトーに噛んだフリでもしてやり過ごそう。そう思い、迷い迷い啓吾を呼ぶ。 「えー····っと、えっと、啓吾、おいで?」 「えー、マジかよ····」  そう言いながら、渋々僕の頭を抱き抱える啓吾。いきなり噛むのは忍びないから、少し舌先で転がしてみる。  四つ這いでそうしていると、朔がまた僕のナカに収まった。いきなり激しく動き、イかせる気満々のピストンでナカを抉る。  イかせた衝撃で噛ませるつもりなのだろうか。あまり強く噛まないように気をつけなくちゃ。そう思っていた。  ほんの数突きでイきそうになる、チョロい僕。朔の、腰を掴む手に力が入る。次の一突きでイかされるんだ。そう思い、乳首への甘噛みを企む。  けれど、予想は外れ朔の腰は僕がイク直前に止まった。寸止めだ。ギューッと身体に力が入り、我を忘れて啓吾の乳首を強く噛んでしまった。 「ん゙っっっでぇぇぇ····」  啓吾が痛みを噛み殺している。慌てて謝るが、目の据わった啓吾は何も言わずに僕を持ち上げ朔へ預けた。そして、無言のままおちんちんをねじ込もうとしてくる。  朔と同時になんて、それもガチガチに大きくなったおちんちんを。こんなの、壊れちゃうじゃないか。  先っちょをほんのちょっと挿れただけで、お尻がヒリっと熱くなっている。少し怖い。 「おい啓吾、それはまだ早いんじゃないか? つぅか、俺のと挿れて大丈夫なのか?」  冷静を装ってはいるが、言葉尻に焦りを見せる朔。それに答える啓吾は、いつも通り飄々としているが怒気を含んでいるように聞こえる。やはり、嚙んだ事を怒っているのだろう。 「結人が上手に力抜いてたら入んじゃね? だーいじょぶだってぇ。な、結人も俺のちんこ早く欲しいよな」 「んぇ··んっ、ぁ、んんっ····」    ちゅぷちゅぷと、アナルを拡げるように慣らしていく啓吾。親指で少し隙間を作り、いよいよ挿れようと腰を突き出してくる。 「なぁ、俺のちんこ欲しいって言って? こないだ教えたみたいに下品に言ってみ」 「げひ··ん··、あい。えっと、なんらっけ··、啓吾のおちんぽ、奥まれ欲ちいにゃ♡ 僕のケツマンコ(けちゅまんこ)に、啓吾のぶっといおちんぽ(ちゅ)っ込んれ、掻き(まぁ)ちて、えっと··あ、エグって、おーっきぃおちんちんれ、僕の淫乱(インラン)おまんこ? いっぱいイかせてくらしゃい」  あぁ、長いセリフだった。多分、間違えずに言えたと思う。舌が回らず、上手く言えない所もあったけど、そのくらいは大目に見てくれるだろう。  この間、啓吾に部屋へ連れ込まれた時のことだ。犯されながら、復唱しろと言われて覚えさせられた長ゼリフ。これが大層お気に入りらしい。  これを覚えて、僕一人で言うとタガが外れたように犯された。物凄く興奮するんだそうだ。もしかして、朔も興奮しちゃうのかな。 「おっま··何覚えさせてんだコラ」 「ゆいぴになんっっって下品なコト教えてんの!? ばっかじゃない!?」 「つってお前らガン勃ちじゃん。言ってるコトとちんこ合ってねぇんだよ」  やはり、啓吾は少し機嫌が悪いらしい。野次を飛ばしてきた八千代とりっくんへ、横目で見ながら冷たく言い放つ。 「ぅっし結人、上手に言えたからご褒美な。甘くねぇけど、結人が喜ぶご褒美だろ? 泣いてもやめてあげらんないけど、ごめんな。頑張って力抜いてて」  啓吾は、僕に極甘なキスをくれた。何度か甘イキして力が抜けると、その隙にねじ込んでくる。  あまりの衝撃で、イッているのか分からない。僕のおちんちんから何か溢れているけれど、それが何なのかも分からない。とにかく、力を抜く事に必死で、それ以外を考える余裕なんてない。  僕は、閉じられない口から涎を垂らして啓吾のおちんちんを受け入れる。それくらいじゃないと、大きいのと大きすぎるのが2本だなんて、とてもじゃないけど入らないんだもん。 「ごめ、なしゃ··け、ご、ごめ····ゆっくぃちて、くら、しゃ──んぉ゙ッ··ん゙あ゙ぁ゙あ゙あ゙ぁ゙っっ!!」  さらにグッと、一気にねじ込む啓吾。アナルを無理やり拡げられている熱さと、ナカをゴリゴリ抉る衝撃で、僕は獣の様な声を上げて深く深くイッた。 

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