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鬼畜の所業
僕のお尻に手を突っ込み、前立腺を強く摘まんでコリコリするりっくん。僕は、八千代の上で潮を撒き散らしながらイキ続ける。
「りっくんさん? 結人白目剥いてっけど····」
「え、見たいなぁ··。も〜、どんだけ気持ちぃのさ。ねぇゆいぴ、これで白目剥いちゃうとか大丈夫? もーっと気持ちぃの、これからなのにぃ。こんなんでヘバんないでね♡」
「こっわ。お前マジでやべぇ奴じゃん。場野ぉ、止めなくていいの?」
「あぁ··、けどなぁ····」
言葉を渋る八千代を他所に、りっくんが指先でキュッと前立腺を潰した。
「んお゙ッ、ぁ゙····」
潮がしょろっと出たけど、もう限界のようだ。前立腺を潰されてイッて、僕は八千代の肩に爪を立ててしまった。
「··っ、はぁ····。お前、この表情 見て止めれんのかよ」
「まぁムリだわな。んぁぁああ〜!! 俺も早く手ぇ突っ込みてぇ!」
僕はどんな顔をしているのだろう。涙も涎も止まらないんだ。きっと、とろとろでぐしゃぐしゃで、不細工な汚い顔に違いない。
皆、僕の変な顔を見て面白がっているのだろうか。そんなに変なのかな····。
「なぁ、今口に突っ込んだらマズイか?」
朔が聞く。なんで、僕じゃなくて八千代に聞くのだろう。
「マズイに決まってんだろ。殺す気か」
「わりぃ。けどしょうがねぇだろ。結人の顔見てたらちんこ痛 ぇんだ。チッ··、どんだけエロいんだ」
朔の口調が荒い。舌打ちまで。
「あは··。朔、荒れてるねぇ。それじゃ、もっとエッチなとこ見てもらおっか♡ ゆいぴ、トばないでね」
そう言って、りっくんは前立腺をようやく解放してくれた。けれど、直後にもっと強い衝撃が体内を刺す。
りっくんは、ドリルの様にした手を奥の扉まで差し込んだ。それだけでも凄い快感が押し寄せてくるのに、りっくんたら、指先をグリッと捻りながら結腸口を開いた。
指先で、くぱっと奥を開いて通る道を作る。おちんちんで抜かれるのとは違った衝撃だ。
「ぴやぁぁぁっ!!?」
変な声が出てしまった。自分でも驚くほど、高く大きな声。八千代が眉間に皺を寄せて驚いている。
「おま··なんつぅ声出してんだ」
「ご、め····待っ····も、入 、にゃ··んぎゅっ··にゅっ、な゙っ、ハッ、ァ、ン゙ッ、ぅ゙··ぅえ゙ぇぇっ」
りっくんは、容赦なく奥をぬぽぬぽして僕の反応を楽しんでいるらしい。見なくたって分かる。だって、背後から気持ちの悪い笑いが聞こえるんだもん。
僕が嘔吐いで締まると、指先で僕の体内を探るように腸壁を撫でる。慎重に、僕のナカを愛でているのだと分かって、苦しくて怖いのに嬉しくて愛おしい。
「場野、ゆいぴ息できてる?」
りっくんに僕を気遣う正気が残っていたなんて、たぶん皆も驚いている。本当に、このまま壊されちゃうんだと思っていた。
「できてるワケねぇだろ」
八千代がキレ気味で返す。
「ゆいぴ、1回抜くね。一気に抜くから、もうトんじゃってもいいよ♡」
そう言って、りっくんは予告通り、一気に手を引き抜いた。入ってくる時よりも怖い。内臓が全部引っこ抜かれたみたいで、朔と初めてシた時を思い出した。あの時も、確認するのが凄く怖かったんだよね。
今回は、それを確認する余裕もなく、口をハクハクさせているうちに気絶してしまった。
「────いと。ゆーいと。起きないと奥に拳突っ込むよ」
とんでもなく恐ろしい脅し文句と、お腹に電流が流れるような感覚で目が覚めた。
僕は、いつの間にか朔のおちんちんを枕に蹲っていた。慣れたものだけど、いつどうやって移動したのかは知らない。ぐしょぐしょだった顔は、綺麗にしてもらえたみたいでスッキリしている。
そして今、啓吾に持ち上げられたお尻へ、啓吾が手を挿れている。眠って緩んでいたから、挿れやすかったのだとか。続けて啓吾は、僕を安心させたかったのか『流石にまだ両腕は挿れてないよ』と言う。いや、そういう問題じゃない。え、いつか挿れるつもりなの?
なんて、怖くて聞けない。僕は、冗談だと信じ聞き流した。
啓吾のおバカには付き合いきれないが、朔のおバカにはもっと付き合えない。僕の醜態を見て興奮してしまう朔は、バカみたいに大きくしたおちんちんを僕の口に突っ込んでいいかと聞く。
いいわけがない。こんなの突っ込まれたら、本当に串刺しになってしまいそうだ。
「む、むぃ····お尻 ··熱 ····もぉ、お腹 、壊れる ぅ····」
涙ながらに訴えた。けれど、これを『嫌い』だとは言えず、僕はまた、口とは裏腹に受け入れるんだ。
「なぁ··、結腸さぁ、拳で抜いたらどーなんの? やんねぇけど」
「当たり前だろ。やったら殺すぞ。けど··そうだな····どうなるんだろうな」
啓吾を脅すトーンとは一転、純粋に悩み始める朔。
「僕の、お腹 ··壊 し、ちゃうの? や、やらぁ····」
「あ〜、壊さない壊さない。結人、大丈夫だよ。結人の大事なぽんぽん壊したりしねぇよ〜」
啓吾は、小さい子を宥めるように言う。僕のお尻を、ぺちぺちと優しく叩きながら。僕は、その小さな刺激だけでイッてしまう。
ぺちぺちに合わせ、ビクビクと甘イキする。小さく漏れる嬌声を、朔が可愛いと言いながら頭を撫でてくるのが心地良い。
甘イキを繰り返していると、啓吾は叩く手を止めた。そして、奥で遊んでいた手をゆっくりピストンさせ、いよいよ本気でイかせにくる。
指先を奥のトンとこつく所まで、それから、手首まで抜いて引っかかると止める。また、ゆっくりと奥まで。徐々に速めていき、乱暴にならないよう気をつけながらピストンを続ける。
おちんちんと違って限界がないから、啓吾が飽きるまでこれが続く。僕は、とっくに限界を超えているのだが。
「啓吾、結人の反応鈍くなってるぞ。そろそろ──」
「わーってるって。そ ろ そ ろ 、な♡ ····結人、イケ」
朔の言葉を遮り、啓吾はトドメをさしにきた。あぁ、きっとあの間 は舌舐めずりをしたんだ。目に浮かぶけれど、直接見たかったな。
直後、そんな後悔など吹き飛ぶくらいの衝撃がお腹を劈いた。
啓吾は、外側から軽く持ち上げるようにお腹を圧迫し、前立腺を小指球で押し潰す。そのまま奥へ手を走らせ、結腸に指を滑り込ませた。
感覚が鋭敏になっているからなのだろうか。啓吾がナカでどう動いているのか、頭に流れ込んでくるように分かる。
きっと、僕の妄想なのだろうけれど。不思議な感覚だ。頭でナカを見ているような、凄く変な感じ。
「ぁ··ア゙ァ゙ァ゙ァ゙ア゙ア゙ア゙ァ゙ァァッッッ!!!」
僕の声に、朔が身体を跳ねさせる。りっくんと八千代も、さぞ驚いているだろう。
(あは··、今日、僕いっぱい大 っきな声出てる。すごーい····)
そんなバカみたいな感想を最後に、僕は完全に気を失った。
朝方、目を覚ました僕に、イカれたままのりっくんが束ねた赤いロープの両端を持ち、ビシビシ張って見せつけてきた。
「おはよ、ゆいぴ。さ、続きシよっか♡」
もしかして、僕が起きるまでずっと待っていたのだろうか。皆、おちんちんはまだまだ元気そうだ。
りっくんは、さぁやれと言わんばかりに八千代へロープを手渡す。それを受け取り、嬉々としてヤラシイ笑みを浮かべ迫ってくる八千代。
甘々なんて何処へやらじゃないか。こんなにハードだなんて聞いてないや。僕は、もっと穏やかな時間を想像していた。お互いを感じ合うんじゃなかったのかな。
そりゃまぁ、ある程度激しいのは覚悟していたけど、ここまでだなんて思うものか。僕も、皆のことをもっと気持ちくしてあげたかったのにな。
皆やりたい放題やってるけど、快感を堪能しているのは僕だけだし、満足しているのも僕だけじゃないのかな。よく分からなかった“後戯”ってのも、いつになったらやるのだろう。誰も説明してくれなかったけど、もしかしてもう終わったのかな。
分からないことだらけだけど、一つだけ分かる事がある。これは、どう考えてもスローセックスじゃない。
と、モヤモヤ考えている僕を、八千代はあれよあれよと縛りあげた。僕の足をM字に開いて縛り、そこへ前腕も一緒に縛り付ける。もう、身動きが取れない。
そして、待ってましたと言わんばかりに、啓吾がアレを持って僕の跨ぐらへやって来た。
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