374 / 384

ゴリラとの壮絶な····

 耳を支配する甘い声。僕がナカを締めつけると、低く苦しそうな声を漏らす。何度も意識が飛びかけて、けど、その度に朔が『結人』って呼んで戻してくれる。気絶したいんだけどな····。  だって、もうイクのが苦しいんだもん。精液なんてとっくに出ないし、潮もおしっこも枯れちゃったみたい。ナカ··って言ってもお腹かな。奥の深くて怖い所でイキ続けている。  喘ぎ声は勝手に出ちゃうし、お腹でイッたらきゅぅって締めちゃうし、身体だけが勝手にえっちシてるみたいなんだよね。頭では限界を悟っている。  けれど、心と身体は朔を求め続けるから、どうしても僕から『終わりにして』なんて言えない。  皆が求めてくれる限り、僕はこの身を差し出す····とでも思っているのだろうか。ううん、普段ならそう言えただろう。けれど、現状では流石にままよどうぞとはできない。  朔の化け物級おちんちんが本物の化け物になっちゃってるんだぞ。これ以上シたら、本当に死んじゃうよ。  と、思ってはいるのだけれど····。 「ひぁ··あ、ぁ、ゔあ゙あ゙ぁ゙ぁ゙っっ♡♡ (しゃく)····(しゃく)ぅぅ! お(にゃか)、も、らめぇっ!! ()んじゃ··ン゙ッ、ぅ゙、()に゙ゅ····」 「俺のちんこで死ねるなら、本望だろ?」 「ひぇっ····れ、れも··ね、もっと、(みんにゃ)と居たいの····らから、まら、()ねにゃぃ····」 「ふっ··そうだな。俺も、もっともっと結人と一緒に居たい。なぁ、そろそろ出そうなんだけど、根元まで挿れていいか?」 「う····ん?」 (まだこれ、全部入ってないの!? 全部挿れたら··、どこまでクるんだろ····)  僕は、お腹をさすって今の位置を確認した。そして、その先へすぅっと指をズラしてみる。 「ダメだって! それ以上挿れたらマジでゆいぴ死んじゃうよ」  ヒヤヒヤしながら見ていたりっくんが、堪えきれず声を荒らげた。朔は、赤らんだ顔でりっくんをチラリと見る。  その横に、朔が飲みかけで置いていたお酒があった。それに手を伸ばす朔。  りっくんたちが慌てて止めようとしたが、朔はそれをグビッと飲み干してしまった。朔の持つ空き缶に手を伸ばしたまま固まる、あんぐりと口を開けたままのりっくんと啓吾。なんだか面白い。 「····ふぅ。よし、ヤるか」 「ヤるかじゃねぇだろアホ。気付けに一杯いってんじゃねぇぞ。マジで結人殺す気か」 「結人は死なねぇ。奥も充分解して慣らした。あと少しくらい捩じ込んでも大丈夫だ。上手くヤる」  朔の手から缶を回収し、溜め息を盛大に吐き出した八千代は、朔の様子をよく観察して決断を下した。 「冷静は冷静みたいだな。()()()ヤれよ」 「「はぁぁ!!?」」  固まっていたりっくんと啓吾が、揃って声を上げる。2人は、マイペースにラストスパートをかけていた冬真から、煩いと野次を飛ばされていた。 「任せろ。結人はぐでっぐでにしてお前に引き継いでやるからな」  酔った朔の王子スマイルは、普段の1.5倍増しくらいの威力がある。いつもよりも(あで)やかで、どこか誘っているように見えるんだもの。そりゃ、八千代だってグッと息を呑むよ。  チラッとこっちを見ていた冬真も、一瞬だけ固まっていた。怒った猪瀬くんが、大好きホールドで冬真を引き寄せ、ギューッと締めてイかせたみたいだ。  雑念でも振り払うかのように、八千代は空き缶をゴミ袋へ投げた。そして、クィッと顎を突き上げ青筋をビキビキさせながら、朔を見下ろして言う。 「ハッ、言ってろ。結人は俺が仕上げてやっから、せいぜい加減に気ぃつけろよ。この酔っ払いが」 「あぁ、今日は上手く加減できそうだ。調子が良くなんなら酒も悪くねぇな。なぁ、結人」  朔の発言に、項垂れるりっくんと啓吾。だけど僕は、後ろから僕の顎を持ち上げて耳に声を流し込んでくる朔が、あまりにえっちでカッコよくてドキドキが止まらない。 「(しゃく)····。あ、あにょね、えっと····」 「ん? なんだ? また愛してるか? 俺も愛してるぞ」  甘い空気に甘い言葉。繋がっている間、何度も繰り返し伝え合う愛の囁き。  そして、腰から脇腹まで緩く撫でて乳首で落ち着ついた、男らしくゴツゴツした太い指。極めつけは、初めて聞くくらいの甘ったるい声。  もう、心臓がもたないや。生きているうちに、早く伝えないと····。 「僕もぉ♡ んへへ、(しゃく)のおちんちんね、全部(じぇんぶ)挿ぇていいよ」 「そうか、ありがとな。けど····」  僕を下ろし四つ這いにした朔は── 「ぁ··あ、あぁ··ひぅ····」  ゆっくり、ゆっくり、ぐぅぅっと深く、深く── 「やっ··んぅぅっ、は、ぁっ····」 「今日は、ダメって言われても全部挿れる」 「ひゃぁぁっ♡♡」  耳元でそう言いながら、最後のひと押しで根元まで捻じ込んだ。初めての深さまで、朔が僕を侵している。僕のナカが、朔でいっぱいだ。  僕は、キャンプ中だって事も忘れて、溢れてくる嬌声を遠慮なく響かせた。これを後悔するのは翌日なんだけど、こんなに深い所を犯されているのに、声を抑えるだなんて無理無謀なんだもん。しょうがないよね。  朔の、僕の腰を掴む手が凄く熱い。逃げられないように、凄いパワーで腰を引き寄せている。1ミリだって逃げたりしないのに。  僕のお尻と、朔の腰が密着していないと気が済まないのだろうか。激しいピストンの末、最奥へドプドプと射精している朔。出しながら、奥をグッ、グッと押し上げる。加減ってなんなのかな····。  押し上げられる度に僕が嘔吐くのを、どうやら朔は喜んでいるらしい。おちんちんのドクドクが止まらないのは、きっとこれの所為だよね。  ぬぶっとおちんちんを引っこ抜いた朔。上体が落ち、突き上げているお尻は閉じないまま。だけど、出されたのが奥深すぎて溢れてこない。 「ケツ、閉じねぇな」  朔が、僕のお尻を開いてナカを見ている。凄く恥ずかしいんだけど。なのに、身体に力が入らないから隠せない。   「や··、ナカ、見ちゃ、やらぁ····」 「なんでだ? すげぇ綺麗だぞ。ケツ閉じようとしてクパクパしてんの可愛いな」  そう言って、指を2本挿れて入り口をクニクニと開いて遊ぶ朔。閉じないように、時々両手の人差し指で開いて息を吹き込む。  反射的にキュッと閉じようとするアナルを、朔は閉じさせてくれない。凄く変な感じだ。  いよいよ八千代がキレ始める。散々待たせたんだもの。遊んでいる朔を、少しでも見守っていただけ寛大だ。 「酔っ払いはさっさと寝ろ。明日泳ぐんだろ」 「ん? まだ眠くねぇぞ。あと何回かできる──」 「──じゃねぇの。俺らに付き合ってたら結人が明日遊べねぇだろ。今日は2時までつっただろうが」 「····あぁ、そうだったな。もうこんな時間か。わりぃ」 「ハッ、コイツ仕上げんのくらいンな時間かかんねぇわ」  八千代は、僕を仰向けでマットの上に置き、精液が溢れてこないうちに腰を持ち上げた。 「まだ閉じねぇんな。えっろ」  いやらしい笑みを浮かべて言いながら、おちんちんの先端で穴をグリグリ拡げる。もう充分入るくらい開きっぱなしなのに。  僕が指を咥え、放心状態で八千代のおちんちんを見ていると、ぐぽっと亀頭を押し込んだ。 「ふあぁっ····」  また声が漏れる。すると、八千代は僕の口を啓吾に塞がせた。勿論、キスで。 「挿れんぞ」  そう言って、真上から突き刺すように根元まで捻じ込んだ。 「ふぅん゙ん゙ーーーっ」  キスをしながらでも、声を抑えきれないほどの衝撃が身体を劈く。そして、枯れたと思っていた潮が噴き出した。  軽く浴びてしまった啓吾は、手で拭ってそれをローション代わりに僕の亀頭を弄る。軽く握った亀頭を、にゅるにゅると掌で転がすように刺激を与え続ける。  お尻からお腹への鋭い快感と、おちんちんにまとわりつくような緩い快感が、僕の脳を完全にショートさせてゆく。 「んぇ゙····」  啓吾の執拗いディープキスで嘔吐く。それも気持ち良い。全てが快感へと変換される。  八千代の指示で、啓吾が僕の首に手を添えた。あぁ、アレをしてくれるんだ。僕は、期待しただけでイッて、また潮が止まらなくなった。

ともだちにシェアしよう!