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狂愛Ⅲ《槞唯side》2
「最後まで余裕でいられるかな?」
馬乗りになった神威さんが私を見下ろして言う。
「私の人生の汚点にはなるでしょうね。しかも手錠とは悪趣味な」
「そうか?愁弥は手錠使うと感度増すぜ」
そっちも挑発してくるのなら、こちらも黙ってはいせんよ。
「へぇ…だからこの前ネクタイで手を縛った時感じていたんですかねぇ愁弥さんは」
私の発言に神威さんが一瞬イラつきを見せた。
そして冷たい視線で私を見て言う。
「嫌がるお前を無理矢理犯してもいいんだけどさ、それじゃただの傷にしかならねぇから」
私のワイシャツのボタンを1つ1つ外しながら続ける。
「だから快楽を与えながら犯す。そのほうが致命傷になるからな。嫌いな俺に犯されて感じてる自分が嫌になるだろ」
「快楽?こんな無理矢理な状況で?おかしな人だ」
「俺を舐めるなよ?終わるときまた同じ台詞が言えるといいな」
すると神威さんはポケットからアイマスクを取り出して、私の目を隠した。
「お前は知ってるか?愁弥はいつも自分から足を開いて俺を欲しがる。あの愁弥がだぞ?」
目隠しされた私の口の中に神威さんは指を入れて、耳元で囁く。
「ふっ…あ、…」
ゾクゾクしてしまう。
指の動かし方すらイヤらしい。
舌をこねくり回すと唾液が集まる。
「綺麗な喘ぎ声で、もっと欲しいとねだる。お前とのセックスでそんな艶やかな愁弥は見れたかよ?」
そして口に入れていた指を抜いた。
私は溜まった唾液を飲み込んでから言った。
「マウントですか?では、あなたは不安で泣いている愁弥さんを抱いたことはあるのですか?私はそんな愁弥さんを抱きましたよ」
「はっ、言うねぇ」
すると神威さんはローションのような液体を私の上半身に垂らした。
「っ!何を…」
「媚薬ローション。初めて?いつも愁弥と使ってるやつ。最高に感度よくなるぜ」
「…っ、それもいらない情報ですね」
手のひらで上半身全体にローションを塗りたくり、ヌルヌルした乳首を人差し指で往復させる。
「あぁでもお前にこれ使ったら、愁弥さんがいつも使ってるやつなのかっていい思い出になっちまうか」
こいつ―…
「せ…性格悪いですねっ…ん、」
「それはお互い様」
勃った乳首をつまんだり、指で弾いたりしながら私の耳元で問いかける。
「乳首立ってるけど?」
「くっ…ンッ、…はっ、…ずる、いっ…」
目隠しをされているので余計に感じてしまう。
そんな自分が情けない。
「愁弥を抱いたお前のほうがずるい」
「だからそれはあなたがっ…」
神威さんは乳首いじりながら耳を舐めた。
人に耳など舐められたことがないので、体がピクッとなる。
「うるせぇ」
口を耳から首筋へ移動させて、また耳を攻めてを繰り返してから乳首に吸い付く。
「アッ、ん…」
硬くなっている乳首を舌を尖らせて高速で往復し続けたあと、チュパチュパと音を立てながら吸い付かれると声が我慢出来ない。
「アッ、あ…んん!!」
10分ぐらいそれを繰り返し、キスをしながら私のズボンを下げた。
「やぁ、…ふ、ぁ…んっ」
「硬いな」
自分でも股間が硬くなってしまっていると分かる。
神威さんは突き出した私のモノをにローションを垂らして、再び乳首を攻め続ける。
「あっ、アッ…あっ、」
「コレもいじって欲しい?」
そう言って乳首を攻め続けながら、私のモノを人差し指でツンツンして問いかけた。
「アッ!ん…、しなくて、いいで…すっ…アッ」
「あぁそう」
本当はいじって欲しくてたまらないぐらい感じてしまっているのに。
神威さんは亀頭だけを人差し指と中指と親指を使って優しくいじりながら、キスをする。
「んんっ…」
このキスだけで、自我が奪われそうになる。
この人は相当経験を積んでいるのだと実感させられた。
数分舌を絡めたあと、再び問いかける。
「なぁもうコレどうすんの?パンパンだぜ?可哀想だからいじってやるよ」
そして硬くなったモノを高速で扱きながら、唇を乳首に移動させた。
「アッ…ん、アァッ…アッ、あぁっ!や、め…アッ、アッ」
「ローションのせいか?それともお前のか?どっちにしろヌルヌルだな」
言葉でさえ感じてしまうのは、この雰囲気に飲まれてしまったからなのか。
それとも神威さんが上手すぎるからなのか。
自分が自分でいられなくなる気がした。
あぁもう絶頂に達しそうだ。
「うるさ、…アッアッ、や、め…や…アァッ、イク、…イクッ」
私がイキそうになると、神威さんは乳首を攻めるのと扱くのを止めた。
「っ!」
「まだイクなよ?寸止めを繰り返してじっくりするつもりだから」
「はぁ…はぁ…最、悪だ…」
地獄でしかない。
とっとと終わらせてくれ。
神威さんは媚薬ローションを足して私の秘部に塗り始めた。
「ココ攻められるの初めてだろ?ちゃんと慣らしてやるよ」
「くっ…あっ、これなら無理矢理犯されたほうがマシだ」
「だろ?嫌だよなぁ。嫌いなやつに感じさせられて。まぁ、今回それが目的だからなぁ」
「本当に性格の悪い人だ…なぜ愁弥さんがあなたのような人…っ!!ん、…」
またキスをされた。
抵抗したくなくなるキス。
このキスだけで飲まれてしまう。
そして耳元で囁く。
「愁弥のこと考えるな。俺を感じろよ」
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