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第4話

店から出るときにはすでに終電は過ぎていた。それの上には月が出ている。店の近くに僕の家があるので田所先輩は泊っていくことになった。 こうなるなら常に片付けておくべきだった。 「少し散らかってますけどどうぞ」 「お邪魔します」 僕は一度も使われたことのないスリッパを出した。 「すぐにお湯をためるので待っててください」 僕はお湯を張るスイッチを押した。 「急がなくてもいいから」 そう言われても自然と急いでしまう。あっ、服どうしよう。僕よりもだいぶ背が高いし。 そういえば昔サイズ間違って買った服があったような。僕は引き出しを漁って見つけ出した。 「田所先輩、服はこれで大丈夫ですか?大きいやつなんですけど」 田所先輩は僕の受け取った服を体に当ててみた。 「丁度よさそうですよ。ここまでしてくれてありがとう」 「いえいえ、気にしないでください」 ピロロローン。お風呂のお湯の湧いた音がした。 「あっ、お湯がたまったみたいなので田所先輩先にどうぞ」 「お言葉に甘えて先に入らせてもらうよ」 僕は何もすることもできずテレビを付けて見ることにした。 けれども、緊張で内容なんて頭に入ってこなかった。ただ音が流れているだけの時間が過ぎた。気付いた時には田所先輩がお風呂から上がっていた。 「柳井くん、上がったので冷めないうちに入ってきてください」 「分かりました」 僕はそそくさとお風呂場に行った。 お湯につかりながら考えた。今、家に田所先輩が来ている。夜を過ごす。でも真面目な田所先輩が手を出してくるか。いやありえない。じゃあ自分から誘うか。できない。やっぱり何も起きずにただ一夜明けるのか。というか先輩に性欲なんてあるのか。ずっとぐるぐると同じことを思いながらいた。 僕がお風呂から上がり部屋に戻ると田所先輩は何かを手に持ち慌てていた。田所先輩の持っているものに目をやると僕は顔が赤くなった。後ろ用の大人のおもちゃ。他にも直していたおもちゃやローションが見える。 「これは、箱にぶつかってしまい出てしまったんだ。いや、決して漁ったわけではないんだよ。」 「信じますよ。田所先輩はこんなことしないって知ってますし」 「許してくれてありがとう」 僕は散らばったものを箱の中に片付け終わったとき田所先輩に後ろから抱きしめられた。 「えっ、田所先輩。」 貸した服が背中に張り付く。突然どうしたんだ。こんな展開は最も予想してなかった。不意打ちにも程がある。 「柳井くん、いや朝陽くん。こんなものを見てしまったら私は自分を押さえられなくなってしまいました」 低く優しい声が耳元で聞こえる。 「僕も、田所先輩としたいです。」 そのとき、田所先輩は僕を抱きかかえ布団まで運んだ。 「朝陽くんも私のことを二人のときは名前で呼んでください」 「悠馬先輩、、、」 照れ恥ずかしく首筋まで熱が上がっていくのが分かった。 「可愛いですね」 甘く、低い声で囁く。 「そんなこと言わないでください。」 僕は顔を横に向けて見えないようにしているとカタっと眼鏡を置くような音がした。 「こっち向いてください」 思っていた通り。眼鏡をはずしている。思ったより長いまつ毛にときめいてしまった。 悠馬先輩は僕の顎に手を当てたと思ったら、唇を優しく合わせてきた。 「………んっ、」 唇を少し開き重ねる。長く、粘着質に唇が重なり合う。唇を何度も何度も動かし唇の柔らかさをお互いに確かめ合う。 「んはっ…」 悠馬先輩が舌で僕の境を突く。僕は応えるように薄く開く。隙を逃さぬように舌が入り込む。 「………んっあっ、」 分かっていても声が出てしまった。悠馬先輩の舌は口腔を隈なく探るように舐める。 「っんっ、あっ……」 僕は口の中を好きに動いている悠馬先輩の舌を捕らえた。仕返しだ。と思ったら、逆に舌を絡め取られて離してくれない。 「んんんんんっんっっっ…」 息ができない。求められるままに舌で返す。舌の攻防。お互いの温もりが感じられる。 悠馬先輩は口を離した。 「もっと、声を聞かせてくれませんか。」 耳元で囁かれ、次の瞬間。耳を甘噛みされた。優しく食む。 「あっ…んっ、」 「その声です。」 悠馬先輩は舌をゆっくりと這わせる。チュパチュパと耳元で厭らしい音がする。余計に興奮してしまう。 「んんんっ…はぁっ………」 「ここが弱いんですか…?それともこっちですか…?」 一瞬でシャツを脱がされて、首元に温かい感覚がやってくる。鎖骨に唇が触れられる。軽く歯を当てられる。力を込めて薄く柔らかい皮膚を吸われる。 「やっ、そこは見えちゃうかも、、」 「大丈夫ですよ。見えないぎりぎりにしましたから」 悠馬先輩に抱かれる痕がついてしまった。そう思っていると手は胸元に伸びていた。 小さな突起に触れるか触れないかの距離を撫でる。 「んっっ、、」 指先で胸の先端を摘ままれる。最初はビクッと怖かったが段々気持ちよくなっていく。 弄られた小さな突起は硬くなっていた。 「あっ、、んっ」 「朝陽くん。下の方も硬くなってますよ」 窮屈そうに下着の中で収まっている僕の男根に手をかける。 「こっちの方も触ってほしいですか?」 小さくうなずくのを見て悠馬先輩は僕の服を全て脱がした。 剝き出しになった竿は上を向いていた。 悠馬先輩は優しく僕の竿を握り上下させた。 「んんん、、んっあぁっ」 人差し指が走り出す液で先端を摩擦する。根元から雁首までを優しく扱き上げる。 「あっっ、んんっ、、、、」 裏筋に人差し指が当たるように上下運動をする。陰嚢まで揉まれる。 「んん、あっ、、も、もう」 僕の竿を扱く手はますます早くなっていく。気持ちいい。背筋に快楽が走ったその瞬間。僕は悠馬さんの手の中に白濁を放った。 「すみません。出してしまって。」 ベッドもとにあるティッシュに手を伸ばして拭き取ろうとしたら悠馬先輩は僕の口に手を持ってきた。 「朝陽くんが出したものなんで舐め取ってください」 、、、悠馬先輩。そんなこと言う人だったんだ。 僕はゆっくりと口を運び白濁を舐めた。生温かくて苦い味がする。初めて自分の物を飲み込む。喉に粘液が張り付く感覚がする。僕は1本1本きれいに舐めとっていく。 「上手にできましたね」 僕も何かしたい。悠馬先輩の股間に目をやるとくっきりと張り詰めたモノが浮かび上がっている。浮かび上がるほど大きなモノに出会ったことはない。 「悠馬先輩もここが元気になってるので気持ちよくしてあげますね」 僕は悠馬先輩の服を脱がせた。現れた悠馬先輩の肉体は軽く腹筋が割れ、鍛えていることがうかがえた。次に下の方に手をかけ一糸まとわぬ姿にした。その途中、下着から先端が顔を見せていた。 「………っ大きいですね」 悠馬先輩の雄はこれでもかというほど反り返り天を仰いでいる。硬く大きくなった雄には血管が浮かび上がっている。カリ首も太く後ろがうずく。しかし、僕は口を開きゆっくりと雄を咥え込んだ。いや、正しくは頬張ったに近い。 「んんっ」 悠馬先輩の官能的な声が聞こえる。僕は口の中いっぱいにある竿を扱き始めた。 「ンんっは」 悠馬先輩の低くて甘い声が抜ける。根元まで咥えることのできないほどの長さ。太いカリ首を舌で舐めると反応が良い。 「あぁっ、、ンんっ」 一度口を離し、竿の根元から先端までキスを落とす。そして軽く咥え、先端を舌で舐める。 「あっ、、ンぁ」 根元から上までねっとりと舌先を這わせる。裏筋を優しく舌で摩擦する。次は深く咥え込み、舌を竿に絡めながら顔を上下させる。陰嚢はパンパンに膨れ上がり、せり上がっている。 「もう、出ます。」 言った傍から僕の口内に熱い欲望が吐き出された。僕は最後まで搾り取るかのように吸い込んだ。そうして僕は悠馬先輩の白濁を飲み込んだ。自分のとは違い、少し甘くなんだか不思議な味がする。 僕は口の中に何もないことを示すと悠馬先輩は黙って、片付けたローションを取ってきた。 いよいよ、後ろを触られるようだ。キャップを取り掌に垂らすとそのまま僕の秘所まで持って行った。慣れない冷たさ。 「あっ、、んはっ、、」 両手で蕾周辺の筋肉をほぐすように触ってくる。 「朝陽くん、今から指を入れますが痛かったら言ってください。」 そういうと僕の蕾に中指を推し進めてきた。 「ンんっ、、、あっ、」 「大丈夫ですか?」 不安そうな顔で聞いてくる。小さくうなずくと悠馬先輩はゆっくりともう一本入れてきた。 「あっ、、ンんッ」 後孔の入り口から奥へ進んでいき、ゆっくりと出し入れを始める。 「朝陽くん、どこら辺が気持ちいですか⁇」 「ンんっ、、もう少し右側」 そうやって内側を弄る指は、膨らんだ一点を捉えた。 「あっ、、、んっ、、、ああっ、」 思わず腰を引いたが簡単に捕まってしまい何度も何度も同じ場所を押し上げられる。 この気持ちよさに耐えられずたまらず声が出てしまう。 「そんなに朝陽くんが気持ちよさそうにすると我慢できなくなりましたよ」 見ると先ほどと変わらないほど反り返った大きな雄があった。 あっ、アレが僕の中に入るんだ。そう思って怖かったが快楽の方が勝ってしまった。 僕は引き出しからゴムを取り出し、悠馬先輩の猛々しい雄にかぶせた。 悠馬先輩は雄の先端を秘所にあてがい腰を進める。 「、、、、、んっ、、、はっ」 息を吞む。みるみるうちに大きな雄を受け入れていく。 「痛くないですか??」 「大丈夫です」 「あともう少しで全部ですから」 えっ、まだ全部じゃないの!?僕は力を抜いて男根の侵食に備える。悠馬先輩の雄はズブリと僕の肉襞に飲み込まれていく。 「全部入りましたよ」 気付くと一体化しており、悠馬先輩の繁みが当たっている。 「可愛い声を聞かせてくださいね」 体を密着させ、耳元で囁き、腰を大きく引いた。そしてカリ首が現れるくらいで腰を戻しピストンを送る。 「んっぁ、、、待っ、、ん」 「待ちませんよ」 悠馬先輩は遠慮なく腰を振る。太く硬いカリが肉襞を擦って気持ちが良い。 「朝陽くん、好きです。」 僕の目を見てそうつぶやいた。 「僕も好きです。」 そう言った瞬間唇を奪われた。激しく舌を絡ませ息が出来なくなるほど求められた。腰の動きも止まらない。 「、、んんっん」 奥のしこりに先端がズンズンと押し当てられる。何度も何度も突かれる。大きな衝撃に目の前が真っ白になる。 「朝陽くん、大好きです」 「悠馬先輩、大好きですよ」 「もう、我慢できません」 今までが優しかったと思うほど素早く腰を打ちつける。腰に重い衝撃がある。快楽と愛情がないまぜになる。悠馬先輩の腰の動きが止まったと思うと僕の後孔の中で達した。 「朝陽くんはまだですね。私はまだ大丈夫なので上になって動いてください。」 一度抜き取り白濁でパンパンのゴムを外し、新しいものと取り換えて誘うように上向けになった。今しがた果てたとは思えないほどの大きさの肉棒が上を向いている。 僕は雄に手を添え、自分の秘所へ導く。ゆっくりと腰を下ろし根元まで飲み込む。 「あっっんん、、、、」 先ほどとは違い奥深くまで付かれている感じがする。気持ちいい。 「朝陽くんの好きに動いていいですからね。」 そんなことを言われても。ここから動くなんて。でも気持ちいのも欲しい。僕は徐々に腰を上げ先が見えたら腰を下ろすことを繰りかえした。 「ンンッあ、、、っ」 「支えてあげますからもっと激しく動いてください。」 僕は腰を振るスピードを上げていく。深いしこりにズンズンと先端が当たる。 「ぁっあ、、、んっぁ、、」 悠馬先輩は僕の乱れる姿をしたから眺めて楽しんでいる。恥ずかしいけどやめられない。もっと。もっと。気持ち良くなりたい。ゴム越しでも太いカリ首が感じられ、僕のナカを擦り上げる。 「も、んっぁ、、やっ、、出っ、、」 ドビュッっっ、、、、僕は天高く白濁を発射させた。 「朝陽くんもイケましたね。私も、もっと気持ち良くなりたいです。」 悠馬先輩は起き上がり僕のことを抱きしめた。自分の白濁がお腹に当たり生温かい。 「朝陽くん。動きますよ。」 そういうと悠馬先輩はパンパンと下から打ちつける。僕のナカが見えているかのように的確にしこりを突いてくる。 「あぁぁっっ、、、んっ、、」 ごりッと、奥を突かれる。 目の前は真っ白。奥に当たる強すぎる刺激。足先まで電流が走るような快感。 「あぁぁぁぁぁぁ、、、っっっ」 自分は今、イッたばかりなのにそれに近い感覚が押し寄せてくる。吐精することもなく、深い絶頂を繰り返す。 「、、悠馬、、先輩好きです」 「私もです」 悠馬先輩は貪るように僕の唇を食む。息ができないほどの長く熱い接吻。その間も打ちつける腰は休むことを知らない。 「朝陽くん、また、出そうです。」 悠馬先輩の雄はビクビクと震え、吐精した。 僕はゆっくりと悠馬先輩の上から降り、悠馬先輩は後ろに手をつき息を乱している。 僕は横になって休んでいた。ちらりと横を見ると、三回目にして多い量の白濁がゴムの中にはあった。 少し目を閉じ休んでいたらいつの間にか悠馬先輩は後ろにいた。そっと僕の足を掴み持ち上げて、後孔に悠馬先輩の肉棒がねじ込まれた。 「まだ足りません、、今からはゆっくりしますから」 悠馬先輩との密着。優しく下から突き上げられる。落ち着いた感じがする。 「んんっ、、、んっ、」 先ほどまで出来ないと思っていたが体は正直だ。もっと気持ち良くなりたいと叫んでいる。 「可愛いですよ」 耳元で囁かれる。そのまま、耳に舌を入れられる。上と下で水の音がする。 「あっんん、、、、」 呼吸のできない沼に浸っているような感じ。そこから抜け出したくても抜け出せない。 「ぁあっ、、、」 僕は体を震わせる。空っぽの陰嚢からは何も出ない。それでも、僕は何度も何度も絶頂を繰り返した。 「はぁ、、はぁ、、、イキそうです」 悠馬先輩は再び射精した。薄い壁越しに感じる温かさ。悠馬先輩はブルンとペニスを抜き取った。 僕は疲れている。でもまだしたい。体はそう告げている。 「悠馬先輩、、まだしたいです。。」 悠馬先輩は少し悩んだ顔を見せた。 「、、、これが最後のゴムみたいです。生でも大丈夫ならいいですけど」 空箱を見せて言った。 「大丈夫ですから」 僕は四つん這いになり後ろを広げ誘った。 「そういう時は何て言うんですか?」 「僕のお尻に悠馬先輩のおちんちんをいれてください」 「合格です。」 4回果てたとは思えない硬さが後ろで感じられる。性欲がないと思ってすみません。 先ほどとは違って生で感じられる温かさ。硬さ。太さ。もう気持ちよすぎる。 「んんっ、、、んっ、ぁんン、、」 悠馬先輩の腰が離れてくっついて。僕のナカに悠馬先輩の男根が出たり入ったりする。 何度目の絶頂かなんて分からない。終わりの見えない気持ちよさ。 「あっっんん、、、、あぁっ、、あっ、、」 太いカリが僕の肉襞を擦り続ける。もっと。愛して欲しい。気持ちよくしてほしい。 「激しく。激しく、、、あっ、、、あっ、、」 「分かりました。」 悠馬先輩はケダモノのように腰を振り続ける。疲れなんて知らないのではないだろうか。 パンパンと部屋に腰を打ちつける音が響き渡る。 「んんっ、、、んっ、あぁ、、っ、、」 奥まで届く雄。熱い熱い。そんな病に侵されたような気持ちよさ。悠馬先輩で満たしてほしい。 「あっ、、悠馬、、先輩の顔が、、んんっ、、見たい、んっ、、です、、ん」 少しずつ体を横にさせて、前を向く。悠馬先輩と目が合う。 「好きです」 「私も好きです」 悠馬先輩の雄が入っているのが分かる。引き抜かれる。押し込まれる。 気持ちよさがどんどん強くなっていく。 「んんっ、、、んっ、ぁぁぁぁあっ、、んっ」 立ち上がっている自分のペニス。射精の感覚はやってくるが何も出ない。 「悠馬先輩!!大好きです!!」 「私も朝陽くんのこと大好きです。」 ズブズブと悠馬先輩の肉棒は僕のナカをかき乱す。あぁ、、快感に身をゆだねる。 「あぁ、、んんっ、、、んっ、あぁっ、、」 「中に出していいですか」 大好きな甘く妖艶な声で聞いてくる。 「僕のナカに悠馬先輩の熱い愛を注いでください!!」 悠馬先輩のペニスは小刻みに震え今日5回目の射精をむかえた。ドビュッ。僕の内部に白い種が注がれる。直に感じる温かさ。悠馬先輩が中に出している。吐き出される鼓動。長い時間出している。枯れ尽きるほどの量が出された。 柔らかくなった雄が抜き出される。トプンッと白濁がこぼれ出た。 こんなにも淫乱な自分が恥ずかしくなった。 「悠馬先輩、気持ちよかったですか?」 「とても気持ちよかったですよ。朝陽くんはどうでしたか?」 「悠馬先輩を感じられて本当に気持ちよかったですし幸せでした。」 「それは良かったです」 僕の頭を撫でながらそう言った。 「それと、悠馬先輩がこんなにも積極的だったなんて意外でした」 少し申し訳なさそうな顔をした。 「、、、疲れさせたならすみません。一度スイッチが入ってしまうとどうしても、、」 そんなギャップがあったなんて。 「本当の姿を見せてくれたのでの僕は嬉しいですよ」 「ありがとうございます。改めてですけど、、朝陽くん。愛してます」 「僕も。愛してます。」 目を合わせて、ゆっくりと閉じ僕たちは深い眠りについた。

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