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※熱い奔流
九条がうっすら笑った様に思えた。
「イけ…」
そう言うや否や九条は祐羽の一番感じていた弱い場所を狙い定めて男根を突きいれた。
「やぁっ…い、イクッ……ッ…!」
ピュルルッと祐羽の性器から白濁が放たれ、それは自分の腹を濡らした。
少ない量とはいえ射精の脱力感に襲われる祐羽だったが、自分を快楽に貶めた男はまだ終わっていない事を思い出す。
自分の臀部にバツンバツンと腰を打ち付け、凶器の様な大きさのモノで射精に向けて動いているのだ。
快楽が過ぎる。
「あぁっ、あ、…ヤダァッ、もう…やめてぇっ」
射精して少し余裕が出た祐羽は、その激しさと恐ろしさに身を震わせて、ここで拒絶の言葉を漏らした。
涙に濡れた瞳を受けて、九条が「チッ」と舌打ちをした。
「あっ、あっ、あっ、やっ、アァーーーッ!!」
「…ッ」
再び感じる場所を重点的に攻められた祐羽は、とうとう軽くイってしまったと、同時に九条が小さく息を詰めたのが分かった。
そして今まで経験したことのない一番奥に男根が捩じ込まれ、祐羽の息が止まった。
ビュルルルルッ
それと同時に、熱いモノが中に叩きつけられる。
「…!?」
祐羽は絶頂感に体をビクビク痙攣させながら、熱いモノで胎内を濡らされる感覚に、未知の快感を得ていた。
「…ぁ…ぁ…熱いのが…」
思わず口走ってしまう。
男に胎内で射精されたのだと気がつく。
「はぁっ、あっ、…っ」
九条の射精は恐ろしいほどに長く、大量だった。
九条が放心している祐羽の唇を軽く貪りながら、腰を揺すった。
精液を胎内に塗り込めるかのように。
「はぁっ、…はあっ、あんっ」
九条に揺さぶられながら、口からは喘ぎが漏れ続ける。
九条が自分の額や頬、首筋へとキスを落としていく。
抵抗しなければと思いつつも、優しいキスを遠くで心地よく感じている自分が居た。
「………」
祐羽は強烈な快楽に頭も体も疲れ果て、目を閉じると、自然に意識を手離していった。
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