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第185話 実行

放課後。 祐羽は放課後の体育館へと向かった。 きっと今頃、みんな体育館へ揃っているはずだ。 思いのほかHRが長引いたのと、途中で現国の教師に呼び止められたせいだ。 心持ち速足で辿り着くと、やはり全員揃って監督の周りに集まっていた。 「せ、先生…」 「おぉ、どうした?遅かったな」 そこで仮病ではあるが、体調が引き続き良くないという事を話した。 今日もこのまま帰宅したいと伝えると、監督は直ぐに了承してくれた。 「分かった。ただ少しだけ、5分残って貰えるか?」 「え、はい」 本当は元気なのでそれは全然大丈夫なのだが、今しなくてはならない大切な話なのだろうか? 祐羽は監督の横へとそのまま立ち、話に耳を傾けた。 「え~今日からだが、部活の放課後の練習時間が短縮になる。6時半迄だ。で、全員7時には校門を出ている事。これは教育委員会からの通達があって決定した事だから必ず守るように」 ザワッと部員から戸惑いの声を上げる。 確かに時間が短すぎる。 「ちなみに守れない部活があれば、部活動一定期間禁止もありうるので皆で気をつけよう」 「「「はいっ!!」」」 学校では怪我などの万が一対応が出来ないということで、朝練は基本的に禁止になっていた。 試合前など監督やコーチが居る時はしてもいいという仕組みになっていたので、いよいよ練習時間が足りない。 「それと、日曜日の練習も基本的に練習試合のある日以外は禁止になる…」 「!!」 その言葉に祐羽は息をのんだ。

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