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第190話 結果

食事が終わった祐羽はお風呂を済ませて部屋へ戻ると、すっかり相談事に気をとられ忘れていたスマホを手に取った。 昨日のメッセージを読む為もあったが、それよりもKUJYOグループを調べたかったからだ。 「えっ、うそ…」 昨日から放っておいたせいでスマホの充電は切れていた。 盛大に溜め息をついた祐羽は、仕方ないと諦めて充電器を差し込むと、そのままスマホは置いてノートパソコンを開いた。 「え~っと…くじょう、ku、jyo、uっと」 祐羽は検索サイトで九条を入力した。 すると、グループまで入れなくとも九条だけで直ぐに出てきた。 きっとこれで間違いない。 トップに『株式会社KUJYO』とある。 その下の検索結果を見てみたが、同じ名前の羅列がずっと続く。 「う~んと…株式会社KUJYO」 そこには株式会社KUJYOの概要が細かく記載されていた。 kujyou japan/KUJYOグループとある。 株式会社KUJYO/kujyou corporationと横文字のオンパレードだ。 所在地を確認すると、大手企業が乱立する地区の名前がある。 東証1部とあり、亮介の言っていた事は本当らしい。 グループ創設の歴史は浅く、しかしその年数で統括している子会社の数が半端ない。 「何、凄い数。色んな事してるんだ…」 生命保険、不動産、広告、レジャー関連、宿泊施設、飲食店から多岐へと幅広い。 祐羽は視線をそのまま下へと下ろしていく。 そこには代表者の名前があるからだ。 「…んっと~…九条一臣、代表執行取締役兼社長兼CEO…?」 肩書きの多さに驚く。 どれだけ力があるのだろうか。 「こんなに沢山?本当に凄すぎる…」 そしてそこで祐羽はピタリと停止する。 「そういえば、僕」 九条さんの下の名前、知らなかった…。 ※お正月プレゼントは本日〆切となります。

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