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第372話 ※

同時に入れられていた指の数も然り気無く増やされて、中を探る様に動かされる。 肉壁を擦る様に奥へと次第に進められていく指は、追加されたソープの力でそれなりにスムーズに飲み込まれていた。 「んっ、…ふぅっ、んんっ?!」 時々、増やされた指の異物感に祐羽の尻が逃げを打つが、九条によってガッチリ固定されていて逃げられない。 やだっ、それ変っ!ムリぃ…!! そんな祐羽は、あやすように九条の指が優しく無理なく広げていく。 「んっ、ん…ハァッ、ハッ」 両方の乳首が九条の舌でたっぷりと可愛いがられて赤く色づいた頃には、祐羽は九条の頭を自ら抱えてしまう程に気持ち良さと、経験の無さからくる疲れでくったりとしていた。 乳首への愛撫だけで先程射精した性器もまた少しだけ芯を持ち始めていた。 あぁっ…どうしよう、僕…っ 怖いことに、祐羽は乳首を吸われる事で確かに感じていた。 知らない快感がどんどんと自分を犯していく。 脳が頭を使う事を拒否するかのようだ。 慣れない快感からくる疲れで、祐羽は完全に九条へ体重を預ける形になっていた。 その力が抜けた隙をみて、指が後腔を暴いていく。 「はぁっ…はぁっ…あっ、あっ、んんっ!」 長く男らしい指が何本か入れられ中を確認するように壁を刺激する感覚と広げられていく事に慣れて、祐羽の抵抗もなくなっていく。 「…っ、…ん、…んっ」 刺激される度に声が漏れる。 それから少しして九条は後腔から指を引き抜いた。 体を動かす力はもう放棄したに等しい祐羽を片手で軽く抱き支え自分も簡単に体へボディーソープで洗うと、ふたり纏めてシャワーで体を流していく。 あったかい…シャワー気持ちいい…。 九条に抱かれて温かいシャワーの雨にホッとする。 そのまま祐羽は九条に身を任せていたが、いきなり後ろを指で開かれお湯が入ってきて驚きに声を上げた。 「あぁっ…!?」 慌てて止めようにも強引に入れて掻き回されては、異物感に身を捩るしかなかった。

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