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第380話 ※

「あっ、あっ、ん…っ」 漸く指に慣れてきたと思うと妙に感じる場所があり、そこを押されると気持ちいい。 ダイレクトに響くというのだろうか。 性器に熱が籠っていくのが分かる。 「あっ、あっ、あっ」 九条は、祐羽の様子を伺いながら指を動かしてくる。 祐羽が後ろで感じる様になったのを見極め九条は性器から口を離して、じっくりと後腔だけ攻め立てる。 「んっ、んっ、んぅ…あんっ」 気持ちいい、ソコ…ソコぉ…っ もっと強くソコを刺激されれば射精をしそうだ。 けれど、九条はソコを攻めたかと思うと射精の一歩手前で位置をずらしてしまうのだ。 「んっ、ん…っ」 いつの間にか射精をしたくて、祐羽は無意識に自分でも尻を動かし的確な位置に九条の指を持っていこうとしはじめた。 その矢先。 入れられていた九条の指か引き抜かれ、祐羽は切なく思いながら九条へと視線を向けた。 九条が纏っていたバスローブを脱ぎ捨てた。 九条さんと僕…これから本当にするんだ。 恋人になって初めて体を重ねるということに改めて気持ちが熱くなっていく。 大きな体で上から覆い被さると、九条と自分の鼻がくっつきそうな程の距離になった。 見つめ合う。 僅かな時間に違いないのに、とても長く長く感じた。 そして、九条が切ない様な表情で甘い口づけをくれる。 それに目を閉じて受け止めた。 胸に込み上げる物が勝手に溢れ出て、全身が九条への愛情を訴えるかの様に震えた。 好き…だから僕は全部受け止める。 祐羽は九条が迫るのを息を整えながら見た。 全く不安が無いとは言わないが、受け入れたいし、九条は本当に無理をしないと信じている。 とうとう九条が祐羽の両の膝裏に手を入れてきた。 膝立ちの九条の股間にある性器は腹につくほどに反り返り、祐羽を求めて興奮しているのが分かる。 太く長い凶器の様な形をした九条の性器は、血管も浮き出る程に張り詰めていた。 それが今、自分の中へと入ろうとピタリと後腔へと付いた。

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