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第381話 ※

「…っ、んっ、…っ」 ニュルニュルッと数回、孔に性器が擦り付けられた。 ヌプププ…ッ 「あぁっっ!!!」 入り口を九条の1番太い部分が侵入を試みてくる。 い、痛…い…っ 正直言って痛い。 もしかしたら切れるかもしれない。 眉間に皺を寄せて歯を食い縛る。 額にぶわっと汗が吹き出たのが分かる。 「…っ、無理か?」 気遣う声に目を開いた。 九条は動きを止めて祐羽の様子を見てくれていた。 その顔も自分と同じ様に精一杯耐えている表情だ。 広げられるという痛みを感じた後、太い性器が祐羽の中へと侵入してきた。 「はぁっ、はぁっ、はぁっ、…あっ、んんっ」 九条は祐羽の様子を見ながら少しずつ慎重に進んで行く。 く、苦しい… だけど今自分が拒否のことばを口にすれば、九条はきっと止まる。 止めてくれると確信している。 だからこそ、口にはしない。 怖くて痛くて嫌だという思いがあったが、こうして再び愛を告げられ、大好きな人に求められるのだから、受け入れたい。 「…ハァッ…、っ、大丈夫か?」 「…ん、大丈夫ですからっ、あんっ」 痛くても九条が慣らしてくれたお陰か、はたまた前回の無理矢理拓かれていたお陰かは分からないが、耐えられる痛さだ。 祐羽のことばに九条もさっきより奥へと性器を入れていく。 「あっ、んっ、…んあっ!!」 敏感な場所を九条のカリが無遠慮に擦り、祐羽はビクッと腰を震わせた。 それに、なによりも九条を全て受け入れたい。 僕の思いも伝わって欲しい。 せっかく恋人同士になったこの日に、求められて嬉しくないはずは無い。 ひとつになる事で愛情を示せるのなら、絆が深まるのなら絶対に、だ。 「九条さ…、ああっ!!?」 「チッ、…っ」 祐羽のことばを聞くや否や九条が腰を動かし始めた。

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