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第382話 ※
まだ半分辺りにあった九条の雄は外に出るかと思えば中へと入りを繰り返し、段々と奥へ奥へと進んで行く。
パチュパチュと鳴る結合の音と共に、祐羽は敏感な場所を攻められる快楽と共に聴いていた。
揺さぶられるままに声が漏れる。
「あっ、あっ、あっ、んっ、んっ、んっ」
眉間に皺を寄せて耐えるが口は閉じる事も出来ない程に敏感な部分を狙い定めて刺激してくるのだから、堪ったものではない。
「あっ、ぁっ、ダメぇ…、そこぉ…あっ、んっ、んっ」
「ハッ、ハッ、ハァッ」
祐羽の声に混ざって九条の弾む息づかいが部屋に響く。
祐羽がイヤイヤと首を振ったり言葉にすると余計に力を込めて押し潰される。
中を埋める九条の堅さも増していくのが分かった。
そ、ソコは…ダメなのにぃ…、出ちゃう!
「んぁんっ、あんっ、アア…ッ、あんっ」
はしたない声で喘ぎ始めた祐羽に、九条が応えるように腰のピストンを加速させる。
足も折り曲げられ、初心者なのに容赦ない打ち付けをされる。
ガクガク揺さぶられる祐羽は、他人が見たら壊れたオモチャに見えるだろう。
苦しい体勢を強いられて、奥へと入り込んだ九条の雄さえも気にならない快感が沸き起こっていて何も深く考えられない。
ただ、九条を信じてこの嵐に身を投げ出すだけだ。
あれだけ気遣ってくれていた九条の面影は無く、祐羽の尻に九条の肌が打ち付けられる力は音に比例して強い。
パンパンと響く肌のぶつかり合う音に、結合部の泡立つ水音、それから自分の喘ぎ声と九条の息づかい。
もう現実ではないとしか思えない。
「あっ、あっ、あっ、あんっ、あっ、んっ、はぁっ、あぁっ」
もう限界に近かった。
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