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第406話 3
食後、亮介は天気も良いので外で愛車を洗うことにした。
忙しい時は別にして、ゆっくりとできる時にはこうして家の前で車を洗っていた。
こうしてのんびりするのもいいもんだな~♪
「お父さん、手伝うよ!」
祐羽がそう言いながら家から出てきた。
Tシャツに短パンという格好だ。
細くて白い脚が太陽に眩しい。
「おい、祐羽。ちゃんと日焼け止め塗ったのか?」
娘に言うような亮介に、祐羽は口をムッとした。
「もう、お父さんってば。僕は男だから気にしないでよ~。あと僕は日に焼けたいの!!」
祐羽はそう言うが、日焼け止めを塗らないと日差しの強い時は真っ赤になり、火傷になる事もあるのだ。
許さん!!
「こらっ、祐羽!!言うこと聞きなさい!!」
と言うと同時に、うっかりホースを向けてしまった。
「わあっ?!も~お父さん~」
見事に濡れた祐羽は、水も滴る可愛い息子状態。
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