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第425話 2
「で、月ヶ瀬のタイプってどんなヤツ?」
タイプ?
難しい質問だな。
特に無いんだけど…強いて言えば、優しくて、考えをしっかり持っていて、僕がこんな感じだから引っ張ってくれると嬉しいかも。
でも、僕がしっかりしなくちゃだよね?
「いやいや、別に月ヶ瀬は今のままでいいんじゃね?」
「俺も思う」
「俺も今の月ヶ瀬が好きだけど」
ええっ、ありがとう!
そこまで言われると恥ずかしいけど…嬉しいなぁ。
「「「!!!!!」」」
そんなに褒められると、照れるんだけど。
「で、月ヶ瀬は俺たち三人の中なら誰がタイプ?」
え?
なんで、篠崎くん達の中から選ぶの?
「あ~…ゲームみたいなモンだよ」
滝本くんが頭を掻きながら言った。
「で、誰?」
原くんまで、なんか真剣?
うー…選べません。
僕は机に突っ伏した。
それからチラッと三人を見上げた。
三人ともカッコよくて優しくて好きだよ?
「「「ぐ…っ!!!!!」」」
三人とも何故かその場に崩れ落ちたんだけど、大丈夫?
あ。
三人とも女の子が呼んでるよ?
告白かなぁ?
それにしても三人ともモテるのに、ここ一年ほど彼女が出来ないのは何でだろ?
素敵な彼女が出来るといいね♪
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