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第435話 4
「おい、月ヶ瀬。大丈夫か?」
「う、うん…。ありがとう」
ヘヘッと誤魔化す祐羽の顔は恥ずかしさでまだ赤い。
その顔を見て、三人はウッと思いながら冷静を保つ。
「沼田達の野郎、許さねぇ」
「純粋無垢な月ヶ瀬をからかいやがって」
「変なの見たな、嫌だったろ?」
何とも答えられなくて、祐羽は篠崎の視線から逃れるように顔を俯けた。
この日の祐羽はおかしかった。
表面上は変わりないし、何がということもない。
けれど、何かが違っていた。
それが分かったのは、夜ベッドに入ってからの事だった。
悶々とした気持ちが晴れなくて、ベッドに入ってからもなかなか寝付けないでいた。
すると、頭の中を今日の出来事が走馬燈の様に駆け巡っていった。
そんな中、ふとあの出来事が甦ってきたのだ。
それは、例のエッチなバナー広告だ。
おっぱいを見たことがあるかと聞かれれば、イエスだ。
幼稚園の時に絵本でお母さんのおっぱいという話を見たことがある。
他には、子どもの頃に母親と風呂に入ったりもした。
もう胸の記憶も曖昧で細かく覚えているはずもないし、母親の胸をそんな風に見たことなど一度もない。
スマホを未だ厳しい父親のお陰で持たされていない祐羽は、エッチな事に全く縁がなかった。
その為ゲームのキャラとはいえ、おっぱいの衝撃は大きかった。
大きなおっぱい。
揺れるおっぱい。
そういえば滝本君達は、本物のおっぱい触った事があるんだろうな。
カッコいいし、モテるし…。
エッチな事もしてるの?
すると、授業で習った事が甦ってきた。
男のアレを女の子のアソコに入れたらエッチな事になって…。
そう思ったら急にナンだか下半身がムズムズし始めた。
「…んっ」
無意識にパンツの中へと手が伸びていく。
それから性器を手で軽く握った。
それだけで気持ちが良くなってしまう。
「あ、んっ」
ユルッと動かしてみると、ジーンッと痺れる様な感覚が出た。
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