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それから他の買い物を済ませて帰宅した祐羽は、さっそく購入アイテムを駆使して部屋を模様替えする事にした。
カーテンを付け替えて、ベッドのシーツを替えただけでも少し落ち着いた雰囲気になった。
なかなかいいのではないか、と祐羽は目を輝かせた。
学習机は仕方ないが表に出していた子どもっぽいアイテムを片づけてしまえ、と 用意したダンボールへと入れようとした。
可愛いゆるい熊の貯金箱を手にする。
「祐羽くん。僕を片付けちゃうの?寂しいよ…」
声がして振り向くと、ドアの隙間から亮介が覗いていた。
「ちょ、お父さん?邪魔しないでよ」
そう言うと引っ込んだ。
けれどそのせいで、ゆる熊の目が訴えてきている様に思えてきて、つい元の位置へと戻してしまった。
「よし、これは此処に置いて…ってなんか違う気がする…」
祐羽は喉が弱い。という理由で亮介が今日買ってくれた加湿器。
淡い色で形も可愛い。
しかもアロマとかなんとか…置いたはいいものの…男の部屋っぽくないと思うのは自分だけだろうか?
結局、勿体無い精神も大いに働いて幾つかダンボールに入れただけでカッコイイ部屋にはあまりならなかった。
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