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番外編『恋するモブ子のドキドキ受け付け業務』

※こちら、九条のフロント会社の受け付け嬢に就職したモブ女子視点のお話です。 モブの立場にも関わらず社長にドキドキしちゃうのですが…。 ※後半は本編と少しリンクしてます~あのシーンが…。 ※ラスト未来が垣間見れるオマケつきw ■■■■■ 「今日から頑張るわよ~!!」 この新入社員の名前は、新田《にった》華林《かりん》。 大学を卒業して、無事に就職が決まった若さと勢いのある新人だ。 就職先は大手の会社。 『株式会社KUJYO』は、ここ数年で業績が鰻《うなぎ》登りの大手上場企業。 複数の会社を運営していて、人気就職先でもベスト5に入っている。 なので倍率がもの凄くて、なんとか就職が出来たのも奇跡だった。 そして配属されたのが、この受け付け業務。 まぁ、私が綺麗で若いからだと思うんだけど。 というちょっとばかり自信家でもあった。 ここなら社員も社外の人と顔を合わせる事も多いから、出会いは増えるはず。 なんて思いながら頑張ってるんだけど、早くも運命の人を見つけちゃったのよね!! そんなわけで、華林の毎日はとても楽しかった。 「新田さんっ、新田さんっ!」 「!!」 先輩の野沢に急かされて、慌てて顔を向ける。 視線を向けた先には、華林曰く運命の人が。 「カッコイイわねぇ~!」 野沢が、うっとりと呟いた。 会社の前に停まった車から、件の人物が長い足を出して降り立っているところだった。 男が自動ドアを潜り抜けて、社屋へと入ってきた。 華林と野沢は、その場に急いで立ち上がった。 華林は目をキラキラと輝かせた。 長身に、長い手足。 スーツの下でも鍛えられていると分かる体。 そして、その顔。 顔がイケメン過ぎる!! なによりも社長っていうのが、余計に彼を魅力的にしているんだと思う。 まともに見つめ合ったら卒倒寸前だわ。 華林はそんなことを思いつつ、九条が近づいてくるのをドキドキしながら見つめていた。

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