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お遊び番外編『姐さん祐羽のなんちゃって極道記』

※全く本編関係ありませんな完璧なお遊び。 捏造てんこ盛り。 ※お遊び『もしも祐羽が姐さんだったら?』という有り得ないコメディ。 ※全くヤクザな話じゃないので、期待してる人は読まないでください。 ※この話、アホだな…という覚悟を持ち全てをスルーすることの出来る人のみお読みください。 ※祐羽が本編より輪をかけて天然というか…ですが、苦情は九条が受け付けません。 ■■■■■ ここ『旭狼会』は関東で覇権を握っているといっても過言でないヤクザ組織だ。 組員は少数精鋭で、トップにはフロント企業でも経済界に絶大な力を発揮している九条一臣がいる。 そんな九条は容姿端麗で引く手数多ではあったものの、結婚することなく…それどころか恋人も作らない生活を送ってきていた。 遊びの女は居ても特定の相手がいない九条には、たくさんの女が送り込まれていた。 水商売の女も他の組長の娘も可愛らしい女から美しい女まで。 それでも九条はひとりを貫いていた。 家族も九条に期待する他の組長もそこだけが悩みの種だった。 そんな九条が40を前に恋人を作ったと知り界隈は大いに驚いた。 それは恋人を作ったこともだが、相手が高校生でおまけに男子ときたからだ。 その時でも組織内はザワついたのだが、今年その恋人である月ヶ瀬祐羽が高校を卒業したということからまさかの結婚を決めたのだ。 それに裏社会は今度こそ天地がひっくり返るほど盛大に驚いた。 そうして結婚の儀が行われ、白無垢姿の祐羽が嫁入りを果たした。 「ふつつかものですが宜しくお願いします」 三つ指ついて、ご挨拶。 ここに男ながら極道の姐さんが堂々と誕生したのである…!! それから1ヶ月…。 「姐さん、それは自分がやりますんで!」 朝から組員が焦るのも無理もない。 住み込みの下っ端組員が順番に料理をするのだが、ここは自分が!と祐羽が張り切って割烹着姿で台所に立った。 「いえ。僕はここへ嫁いで来たんですから、やらせてください」 組員が焦るのはボスの嫁に申し訳ないというよりも、祐羽の腕前に不安しかないからだった。

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