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番外編 ※『初夢は幻』

新年あけおめ!! フォロワー様限定SSストーリー 小説を読むだけでなくフォローまでして下さり、本当にありがとうございます! というワケで新年の感謝を込めて、ひと足先に限定でSSをプレゼントさせて頂きます。 (こちら本編終了後に掲載予定です) 今回は九条の夢を覗きます。←脳みそ不法侵入w ※2019年元旦にツイートした作品です。 上記文章も思い出残したいので、そのまま掲載させて頂きます。 ※『初夢』とありますが、九条の初夢ではなく当時の(早く結ばれます様に)という願い…まだ九条と祐羽が恋人になるなど『幻』という意味ですw ※後半のエッチなシーン等を加筆しました。 ■■■■■ 九条が仕事を終えて帰宅したのは、すっかり夜の帳が落ちて世間が静まった頃だった。 疲れからフウッとらしくない溜め息をつくと、真っ暗な室内を見回した。 大きな窓から見える高層ビルなどの灯りが、僅かに窓際のソファを照らしている。 ついついそこへ視線が張り付いてしまう。 そこに、とある人物の面影を追ってしまうのは自分らしくないだろう。 偶然拾った仔犬があまりにも強烈な光を放っていたので、目が眩み自分の元へと連れ帰ってしまった。 何故だか離したくないと思ってしまったのだから、仕方ない。 自分が望んで叶わなかった事など無いに等しい。 今欲しいのは…。 「…」 九条は思考を散らすと、サッとネクタイを解きながらバスルームへ向かう。 服を手早く脱いでシャワーを浴び始めると、またしても仔犬と戯れた記憶が甦る。 あの時、どんな顔をしていただろうか…。 思い出すと思春期の子どもでもあるまいに、自分の分身が少し頭を持ち上げようとしていて、思わずチッと舌打ちをした。 バスルームを出て頭と体をタオルで拭くと、バスローブに身を包み、そのまま寝室へと向かった。 ベッドへ横になると、目を閉じる。 寝てしまえば、九条の分身も大人しくなるだろう。 九条はそういうコントロールもお得意であった。 すると、暫くして脳の片隅に自分を呼ぶ声が…。 『九条さん、九条さん』 可愛い仔犬が戯れてくる。 華奢な裸体で自分の体の上に寝そべり、見つめてくるではないか。 据え膳。 九条は夢の中の祐羽の尻を左右に分けると、前戯も無く自分の剛直をいきなり捩じ込んだ。 『あんっ…!!あっ、あっ』 鈴の音の様な可憐な嬌声に煽られて、壊れる程に腰を突き上げる。 夢の中の祐羽は、初な現実と違って九条のどんな行為にもついてくる。 下から見上げるとツンと尖った乳首が旨そうだ。 思わず舌なめずりをしてしまう。 ラストスパートをかけた九条に夢の中の祐羽は、それこそ仔犬の様な鳴き声を漏らした。 祐羽が絶頂を極めたのを確認すると、九条も応えてやるように中へと子種をたっぷりと注いでやる。 祐羽は目を潤ませて、感極まっている様だった。 そんな祐羽を抱き寄せてキスを施してやる…。 そこで無情にも目覚めた。 「…」 隣は寂しい空間。 九条は益々昂った自分の分身を見た。 落ち着かせるのに、今はもう女は必要ない。 自分が必要としている人間は…。 可愛い仔犬の顔が勝手に浮かんでくることに、どれだけ自分は祐羽へ執着しているのか…と僅かに呆れ、そして他人には悟られたくないと強く思う九条であった。

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