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九条が混乱する頭を落ち着けようとしていれば、廊下から祐羽の足音が近づいて来た。
と、同時にちび祐羽はキョトンとした顔で消えてしまい、またしても居なくなった『ちび』を視線だけで周囲を探したが見当たらない。
丁度そこへ「お待たせしてすみませんでした」と本物の祐羽が戻ってきた。
「……いや。満足したのか?」
「はい!ありがとうございました」
ニコニコと笑う祐羽とさっきの小さな祐羽が重なる。
一体どこへ行ったのか?と少し心配しつつ、また出てくるだろう…そう思い、祐羽と共にいつも暮らす部屋へと戻ったのだった。
その後、ちび祐羽はどうなったかというと…。
「また現れたのか、ちび」
九条が祐羽を想っている時に限って、ちょこちょこと現れる様になったとか、ならなかったとか。
それは九条のみが知る…なのである。
◇◇◇中瀬探偵事務所からの報告◇◇◇
中瀬「こちら中瀬探偵事務所です!
読者さんが気になると思い、独自の調査で〈ちび〉の情報を収集しました」
外崎「これは情報収集活動により発生した経費です。金額をお支払い頂けましたら情報をお渡し致します。金額はこちらとなります」
お支払い金額…10億円
外崎「え?高いですか?日数分、交通費など含めまして。あと機密情報ですので収集が大変だった為、このお値段に…」
お支払い完了!
中瀬「ではこれをご覧ください。これは『国立・日本ちび生物研究所』によるデータとなります」
【ちび祐羽に関するデータ】
※情報提供・協力…株式会社 九条
代表取締役社長・九条一臣
・名前…ちび祐羽(愛称・ちび)
・性別…男(風呂場に現れた時に確認済み)
・種族…妖精?
・身長…約十センチ
・出現条件…九条が祐羽を想ったりした時が多いが、毎回ではない。
・特徴…ピンチの時は本体とリンクして痛がったりする。
ちょっと本体よりも天然っぽい。
服装もその時の本体と同じ。
九条以外には見えていない。
・飼育する上での注意点…ちび祐羽が手にした物は動くので、見えない人間からするとポルターガイスト扱いになってしまうので、しっかり隠してやる必要がある。
愛情必須!
〈評価〉
※九条による個人の物になります。
可愛さ度 ★★★★★
癒し度 ★★★★★
レア度 ★★★★★
総評…可愛い。以上。
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