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「て、ことで練習無し。ここに放課後集合して全員で行くから。休むヤツは他のヤツに伝言しといて。以上!」
こうして話は終わり家路につくことになった。
門を出て少し行くと、いつもの様に中瀬が待っていてくれる。
「おつかれ」
「今日もお迎えありがとうございます。あっ、そうだ中瀬さん。僕の迎え明日は要らないです」
「えっ、何でだよ?」
そこで祐羽は明日、急遽先輩達のお別れ会になったことを伝えた。
「ふーん、なるほど了解。場所はどこでやるって?」
「カラオケに行くって言ってました」
「どこの?」
「んー、それは分からないです」
首を傾げた祐羽に中瀬は「じゃぁ、分かったら聞いとけよ」と念を押した。
その後、車内では今日の出来事をお互いに報告したりといつもの楽しい時間を過ごし、祐羽は帰宅した。
「ただいまっ!」
「おかえり~!」
「汗かいてるから先にお風呂入るね」と母親に言うと直ぐに浴室へと向かった。
それからシャワーで髪を洗い、体を洗って全身サッパリする。
(お別れ会か…寂しくなるなぁ…)
宇佐美や高橋に優しくして貰った思い出が甦る。
(先輩に何かお礼がしたいな)
暖かい湯船に浸かっている間、祐羽は頭の中では、宇佐美達へのお礼の事で頭がいっぱいになる。
風呂から上がってご飯の最中も悩みまくって悩みまくって。
「あ~全然思いつかない!!」
シャチのぬいぐるみを抱いてゴロンとベッドへと寝転んだ。
「こんなことなら帰りに中瀬さんに何処かお店に寄って貰えばよかった」
焼き菓子でも買ってプレゼントすれば良かったと、今さら思っても夜も遅い。
「今から行ってもお店閉まってるよね」
窓から外を思わず見てしまう。
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