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「僕、いつもは構って貰って嬉しいんです。それに、いつも本気でそんな風に思って言われてる訳じゃないことは分かってるんです。さっきのも本当はそんなに怒るつもりじゃなかったんですけど…かっこよく決めたかっただけなんです、外崎さんと中瀬さんが見てるから。なのに目の前で失敗して恥ずかしくて、つい…」 「そこを俺達が茶化したのがいけなかったんだよな」 「マジでゴメンな」 高橋と渋谷の顔は本当に反省の気持ちが現れていて、いつもの爽やかなイケメンは鳴りを潜めていた。 「いえ。僕の方こそすみません。これからバスケ部員として、練習もっと頑張ります!」 そう言っていつもの様子に戻ったのを見計らって中瀬が祐羽の肩に腕を絡めて引き寄せると 「元々みんな意地悪で言った訳じゃないだろうけど、受け取り手がどう思うかで全く違うからな。いつもの冗談でも全員でしつこくからかうな、ひとりでもいいからその場で直ぐフォロー。あとは制止すること。今後は気をつけるように!」 中瀬の訓示に全員が「はい!!」と返事をしたことで、一件落着となった。 そんな様子を見守っていた外崎はカメラを回しつつ「グスッ」と感動に涙を浮かべていたのだった。

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