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この人達は一体…。
普段ある程度のことはキョトンな祐羽も、ちょっと違う意味で戸惑った。
「はいはい。さて、生け贄。これを見よ」
無視すんなーっ!と怒りながらポカポカ叩く凛太郎を適当に宥めるが、そのままにして湊が真剣な顔でこちらを見た。
それで漸く我に返った祐羽は真剣な顔で返した。
「あのっ!僕、生け贄じゃないです!」
「は?いや、そんなの知ってるし。ボケボケしてんな、お前も~。さてはリンリンと一緒だな?」
「一緒?」
首を傾げ困惑する祐羽をまじまじ見る湊に同じくまじまじ見返してくる祐羽。
「やっぱり天然か」と湊は言った。
何が?と悩む祐羽。
「まぁ、そんなことはいい。廊下が空くまで出られないんだ。せっかくだし、占ってやるよ」
「えっ?」
「ほら、座れ。リンリンのタロットカードより俺の水晶占いの方が百倍当たるぜ」
その言葉に隣のリンリンが怒り心頭で襲いかかってきた。
驚く祐羽とは違い湊は慣れた物で、簡単に凛太郎を捕まえると「後でゆっくり食うとしよう、クックックッ」と賢者らしからぬ笑いで縛り上げた。
それから室内のケルベロスっぽいぬいぐるみが入れてある檻へと凛太郎を迷うことなく入れてしまった。
猿轡《さるぐつわ》をされた凛太郎が、うーうー言いながら檻の中でウゴウゴしている。
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