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写真

男は驚いた顔をして倉田をみやる。 「本当に男じゃないですか‼」 「仕方ねぇだろ。森田さんからの命令だからな」 「男とか、売れるんスかね~⁉」 倉田が渋い顔をしながら祐羽を見る。 居たたまれなさに、祐羽は目線を落とした。 これから自分が体を売らされるのは間違いない。 なんとかして、ここから逃げなければならない。 けれど、この男二人と入り口に居た男の全部で三人をやっつける程の腕っ節は持っていない。 どう逃げればいいのか…。 「まぁ、さっさと準備して売り出すしかねぇな」 「じゃ、写真撮ってホムペ載せるか」 考え込んでいた祐羽は、倉田に腕を掴まれて無理矢理立たされそうになる。 「い、イヤだ‼ 触るな‼」 再び抵抗する祐羽を倉田が舌打ちと共に手をひとつに纏めて、顎を無骨な手で固定する。 「もう、どうでもいいからコイツさっさと撮っちまえ‼」 パシャパシャッ カメラのシャッター音が数回したかと思うと、手が離された。 「田部~写真は、もういいだろ」 祐羽は慌ててソファの隅へと逃げる。 「じゃ、さっそく~♪」 田部と呼ばれた男は、カメラ片手に近くの机にあるパソコンで色々と作業に取り掛かった。 「女のページに一緒に載せろ、別枠作れ。その方が目立つし、女以外に興味持つ変態もいるだろうしな」 「はいはい。ん~、じゃぁここに『男の子も始めました』でいいですか?」 「ん、それでいい。処女とかテキトーに煽り文句つけとけ」 えげつない話の内容が頭に入ってきて、祐羽は益々縮こまった。 このままでは、売春させられてしまう。 祐羽はチラリとドアを見て、隙を窺った。

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