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第12話 なんとかの糸だ!
俺たちはぎりぎりセーフでそれぞれの教室に飛び込んんだ。
「笹山~俺と一緒に入ってくるなんざ、百年早いわ!」
「すいません!すいません!」
みんなの笑いを取ったと思えば、良いじゃん加藤先生~。
加藤先生は黒板に委員会決めとデカデカと書いた。
「え~判ってると思うが、昨日渡したプリントをちゃんと読んで来ているよな?
な?……笹山?」
やべえ~持って帰ってない!
「はい! プリント……再度熟読していますです!」
「良い心掛けだなあ。昨日から机の中で待機していたプリント……なぁ」
また爆笑の餌食になった! 畜生……
「冗談さて置き、まず立候補を受け付けるぞ~早い者勝ちだから良くプリント見て考えろよ。今から十分やる!」
俺は、はたと夏からのライン見てない事がどうしよもなく気になりそっと携帯を見ると……
「委員会決めがあったら、図書委員会に立候補して! 僕昨日図書委員になったから!」
オオ~危ねぇ~俺の感冴えてる! 虫の知らせだ! やっぱり夏と俺はなんとかの糸で繋がってるわ!
「はい! 加藤先生! 立候補します!図書委員会やります!」
周りは拍手! 先生ニコニコ!
「さすがだな 俺の委員会やるとは~」
「へっ? へっ? そうなの?」
本当だ! 委員会の下に小さく書いてある。担当加藤と。
チッ まあ仕方ない! そこはこの際目を瞑る。
「はい! よろしくお願い致します!」
へへえ夏と一緒になれればなんだって良いんだよ!。
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