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第14話 俺はやるよ! 美智也君

 俺たちは今屋上で昼を食べている。 風が強く 顔が痛いくて仕方ない。 「美智也君……なんか怒ってる?」 恐る恐る話しかけてみた。 「別に怒ってないけど! それよか相談って何?」 「あっ あ~相談って言うより、話して置きたいことがあるんだよ」 「うん。だから何?」 いやいやもっと優しく聞いてよ~ いつもの美智也くんがいいよ~ 「あのさ、もしかしたら、もしかしたらですね、勘づいているかもだけどね……俺ね好きなひ……とが出来て……その人……だ だん男子……」 黙っていた美智也は深い溜息をついた。 「はあ~ったくさ。なんだよ、佐々木先輩だろう? 判るよ! あのウルウルした目を見りゃ……両思いなんだよな」 俺は恥ずかしくて、まともに美智也が見られなかった。 「だよね。両思いなんだよね」  小さく頷くと、美智也はまた溜息をついた。 「羨ましい~んだよ! 神様は不公平だよ! 俺より先になんて、今まで男子になんて興味無かった幸が! だよ」 おいおい泣くなよ。 悪気はなかったよ! 「お前のことも応援するから、 ねっ?」 「そんなこと言われても、鈴山先輩が 男子好きじゃなかったらどうするんだよ!」 そんの俺には判りませんよ……でも やるよ! 俺は! 頑張れ! 美智也。 それになぁ……泣かれても困る!

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