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白「まず初めに、『桃色』」
緑「椎名くんと同じクラスの1年だよね。よく一緒にいる」
赤「そうですっ、やっぱり薔薇から見ると分かりやすいですか?」
黄「そうね、薔薇側はみんな知ってるんじゃない?
なんか変な奴が桃薔薇名乗ってるみたいだけど、ルール違反だって知ってるし。
でも、桃薔薇の運命の人は放ったらかしよね。見ててムカつく」
緑「まぁまぁ、校長先生もなにも言ってないんだし考えでもあるんじゃない?」
黄「そうかもだけどさ〜、私は早めに結ばれて欲しいなと思うよ。吉井くんと椎名くんも同じ気持ちでしょ?」
白「はい。でも、人の運命に口出しはできないから……」
絞り「そうですね、ですので見守るのが先決でしょう。
桃薔薇のあの子は、きっと側にいる君たちに救われていますよ。
だから、これからも変わらず側にいてあげてください」
赤・白「「っ、はい」」
緑「後は何色を知ってる?」
赤「えぇっと……
色は分からないんですが、2年生の人形みたいな可愛い先輩」
黄「あの女の子ね!あの子は確実に薔薇。
椎名くんみたいに綺麗な顔してるけど、あの子はどっちかというと〝可愛い〟に分類されるよね!
色はね…多分『緋色』だと思うな」
赤「緋色なんですね!あの先輩は1年の間でも話題になってて、でも全然話しかけれないって言ってました」
緑「そう、実はあの子の声聞いたことがある人ってかなり少なくて。
それくらい喋らないんだよね。でも物静かな子ってわけでもなさそうで……訳ありって感じかな。
だから、話しかけてもいいだろうけど、きっと会話はしてくれないと思う」
黄「ほんと、薔薇も一癖ある奴多いよねー……」
白「なる、ほど…」
絞り「…………」
赤「? 古谷先生?」
絞り「……いや、まぁいいでしょう。
次へいきましょう。後知ってるのは?」
白「この前すれ違った3年生で、そうなのかなって人が、いて」
緑「多分『ドット柄』の奴かな。
あいつも話しかけて大丈夫だよ。浅く広くって感じで友好関係も広いし。大体自分の教室にいることが多いから、3年の階にくれば会えるよ」
赤「そうなんですね。
でも、あの先輩もなにか抱えてそうで……」
黄「あぁーうん、がっつり重いもん抱えてる。
私ちょっと話したことあるんだよね、その場で終わっちゃったけど」
緑「それをどうこうできるのはドット柄の運命の人だけだから、早めに結ばれますようにって祈るしかないかな」
黄「桃色とドット柄はねぇ…見ててこっちが辛くなるんだよ……」
絞り「…まぁ、拗れた私が言うのもなんですが、成るようにはなりますのできっと大丈夫でしょう」
緑「わぁ、なんかすごい経験者は語るって感じ。大人感ある」
黄「そりゃ古谷先生大人だからね!? きっといろんな経験してるでしょうし!ったく……
あとは? まだある?」
赤「………ぁの」
白「これは、少し怖いけど」
赤・白「「紅の色の薔薇」」
緑「あぁー…それは……」
黄「………うん」
絞り「『濃紅色』と『紅色』ですね」
黄「怖いと思ってるその感覚正解。
あそこには関わらないほうがいい。やばい」
緑「目を合わせるのもやめといたほうがいいかな。薔薇としてはかなり分かりやすいんだけど、あの双子は後が怖いからね」
白「や、やっぱり……?」
黄「うんうん。
思うのが、2年の薔薇組は特に癖がある子ばっかなのよ。緋色といい紅の2人といい。
だから、基本的に2年の薔薇組には注意かな?」
赤「わぁ…2年生の階行くのやめます僕」
白「僕も。見とくだけに、する」
緑「それがいいそれがいい」
絞り「………さて。
ここまで分かりやすい薔薇が並びましたが、これくらいですかね?」
白「はい」
赤「後の薔薇は、わかりません……」
黄「いやいや充分分かってるじゃん、凄いよ。
次は私と三船の番だけど、うーん…少ししか追加出来ないかも……まぁ答えていこっか」
緑「はーい」
***
[情報]
◯桃薔薇
1年生の珊瑚(サンゴ)
◯緋薔薇
2年生
可愛い女の子
◯ドット柄の薔薇
3年生
◯濃紅色・紅色の薔薇
2年生
双子
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