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「ぁ、あ……んっ、ん、んぅっ」 服を敷き詰め、その上に寝転がってひたすら匂いを嗅ぎ身体を震わす。 (どんどん、出ちゃ……) 簡単なくらい連続で達して、服やシーツはドロドロ。 どうしよう、足りない。 自分でたくさん触ってるのに、全然だめ。 「はぁ…はぁ……っ、アー、ヴィング、さまぁ」 抱かれたい。 あの長身に押さえつけられながら、身体を貫かれたい。 「リシェ」と耳元で呼ばれて、揺さぶられて、たくさん跡をつけられて、それからーー 「っぁあぁ!ひ……ぅ」 身体が大きく震えて、またドロリと蜜が溢れ出す。 (さみしい) 番をナカで感じたくて、後孔がキュゥッと切なく絞まる。 こんなに熱いのに、こんなに抱いて欲しいのに、どうして貴方はいないんだろう。 ねぇ、何処にいるの……? 「…ァ、ヴィ……さま」 訓練に行っていると分かってるはずなのに、一気に寂しさがやってきて涙が浮かぶ。 情緒が不安定過ぎて、自分で自分がわからない。 どうしよう、さみしい。会いたい。 お願い、部屋に…帰ってきて欲しい。 早く……今すぐにーー バタンッ 「リシェ!」 「はぁ…ぁ……っ?」 「リシェ…リシェ」 ガチャンと鍵の掛かる音、僕の顔を覗き込む大きな影。 (ぁ…………) ぎゅっと強く抱きしめてくれるその身体は、待ち焦がれていたもので。 「ぁ、ひっ、〜〜っ!」 ガクガク震えながら達する僕に、ゴクリと大きく喉が鳴った。 「侍女から連絡があったんだ。 〝部屋から洗濯物が出ていない〟と」 いつも時間前に出されてるのにおかしい。 部屋の中を覗いていいか分からなかったから知らせに来た、と。 「心配して戻ってきてみればこれだ。あの侍女には感謝しないとな。 洗濯物は巣に使ったのか、よくできてるな」 興奮が止まらない僕をそっと服の上に戻し、自分の服を脱ぎながらアーヴィング様が笑う。 「リシェ、終わったら医師のところに行こうか」 突発的なものなのか、それとも別のものなのか。 まだそんなに繋がった経験がないから、よく分からない。 「もしかしたら周期が変化したのかもしれないな。一度見てもらおう。分かったか?」 「っ、は、ぃ……」 「ん、いい子だ。 それじゃあ、先ずはーー」 「ひっ、あぁあ!」 ズブっと後孔に指を入れられ、軽く達する。 「あぁ、もう完全に溶けているな。 洗濯物は明日でもいいそうだ。だから、今日はこのまま作ってくれた巣の中でしようか」 「ぁ……っ、はや、く、はやく、挿れてくださ、」 「焦るな。大丈夫だから」 匂いを感じない分、僕に感化されず落ち着いて優しく声をかけてくださるアーヴィング様。 今も、僕の身体が傷つかないよう確認しながら抱く準備をしている。 その余裕にキュゥッと心臓が鳴って、好きが溢れてもっと好きになって、思考が再びトロリと溶けてもう目の前にいる番のことしか考えられなくなってしまって。 「アーヴィング、さま…すき、すきです、すき、すkーー あぁあぁぁ!ぁ…ひ……ぃっ」 ようやくゴリッと押し入ってきた熱いもの。 身体が高い分長くて太くて、それだけで気持ち良くてビクビク達する。 「っ、リシェ」 「ぁあ…ぁ、すき、れす…もっとぉ……っあ!ぁ!あっ」 ガクガク揺さぶられながら、ひたすらに愛されて。 発情が落ち着くまで、ただ一心に幸せを噛みしめた。 〜fin〜

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