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[アーヴィング × リシェ]
※リクエスト2後の時間軸です。
【side リシェ】
「……?」
今日はやたらと身体があったかい。
よくわからない不思議な感覚。
ふわふわするその気持ちの中、朝、訓練に行くアーヴィング様を見送って部屋の掃除をする。
体調面も回復し、僕も何か働かねばと話をしたところ王妃様の補助的な仕事を任せていただけることになった。
今は、日々ロカ様と共に他国の情勢等を深くまで学んでいる。
(午後から勉強があるんだけどな……どうしよう)
本当にこれまで味わったことのない変な感じ。
今日は休んで部屋で過ごしたほうがいいかな……?
「あ、」
(そうだ、洗濯物出しとかなきゃ)
毎日昼前に侍女が城内の洗濯物を集めて回るから、それに合わせカゴを廊下に出しておく仕組み。
侍女が困らないよういつも時間前に出すようにしてて、既に廊下へ出すのみのカゴを取りに行く。
1日分なのに満杯の洗濯物。
アーヴィング様は身長が高い分服も大きいし、訓練している騎士様だから何回か着替えてるらしい。
今日もこんもり服が入っていて、僕の服が埋もれて見えなくなってるカゴに自然と笑みが溢れた。
それを、両手で持ち上げようとしてーー
「ぁ……え?」
突然、身体が大きく跳ねズグリと熱が生まれる。
その熱が、みるみる大きくなってきて。
(嘘、なんで……?)
僕、発情…してしまってるの……?
なんで、なんで。
つい最近来て抱かれたばかりだ。
1ヶ月近くずっとベッドの中で、ひたすらに愛されて。
なのに、
「そ、んな……っひ」
自覚した瞬間後孔が濡れ始め、その感覚に思わず座り込む。
(ぁ、どうしよ…どうしよ……っ)
急速に回ってくる熱。
息が上がり、身体が小刻みに震えてくる。
軽くパニックになってしまって、どうすればいいかわからず涙が出てきてしまって。
「ぁ…………」
思わず、カゴの中にあったアーヴィング様の服を抱きしめた。
(アーヴィング様の、匂い……!)
「ぁ、あぁ、〜〜っ!」
汗ばんだ…匂いの濃いそれに身体中が一気に反応して、ビクリと達する。
「ぁ…はぁー……は、はぁ……」
(アーヴィングさま、アーヴィングさま……っ)
もう、思考は完全にΩに溶けてしまって。
カゴをひっくり返し、ありったけの番の服を抱きかかえながらベッドに向かった。
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