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2※
バタンと開けた扉の先。
大きなクローゼットにかかってる沢山の服を束にしてぎゅっと抱きしめながら、崩れるように中へ座る。
「はぁ…は、ぁ……あぁっ!」
服や中の空気からラーゲル様を感じて、ビクリと達した。
「あ、ぁ……ん……っ」
(もっと…もっと……)
余韻で震える手で、座ったままどんどん服を引っ張りハンガーから落としていく。
それを集めて、抱きしめて、自分の周りに敷き詰めて。
絶対高い服。シワなんか付けたらきっと大変。
けど、今はそんなことを考えるより先に身体が動く。
クローゼット内に充満している空気さえ勿体なくて、バタリと内側から扉を閉めて。
「は、はぁー、は……ぁっ」
暗がりの中。
扉に彫られてる模様の隙間から入る明かりを、頼りに。
「あぁ…ぁ、ひ、〜〜っ!」
ひたすら、ラーゲル様を思い浮かべながら服を掻き抱いた。
「ロカ」
ぼぉっとする目の前が、バタンと一気に明るくなる。
「ーーーーっ、これは……凄いな」
苦笑気味に呟かれる声。
でも、それには抑えきれてない興奮が滲み出ている。
「部屋に入って驚いたぞ。
終わったばかりの発情の匂い。なのにお前は何処にもいない。
匂いの元を辿ってみれば……随分可愛らしい場所に巣を作ったな。服をベッドまで運ぶ余裕が無かったか?」
「ラー、ゲル…さま……」
大好きな番の香り。番の声。
まだぼやける視界の中、両手を伸ばすとぎゅうっと抱きしめられた。
「ぁ、あっ、ぁ!」
待ち望んでいた体温に、それだけでビクッと達してしまう。
「ロカ、私が来るまで何回達した?」
「そ…な、の……わかっ、な」
「ソファーも此処も随分濡らしたな。
まだ溢れているのか?」
「ぁ……ずっと…止ま、なぃ……っ」
ドロドロの蜜は、達する度に溢れ出してきゅうきゅう後孔が締まる。
(も、げんかい……)
もう駄目。
服なんかじゃ、匂いなんかじゃ足りない。
ラーゲル様のその身体で、僕を噛んだ、その身体で
「おねがっ、抱いてぇ……!」
「ーーっ、」
グイッと、敷き詰めた服ごと抱き上げられた。
そのままベッドまで運ばれて、ガバリと降ろされ乱暴に服を脱がされて。
「も、いいから……そのまま、挿れてっ」
「っ、ロカ!」
「あ!あぁ、ぁ、あぁぁあっ!!」
やっと来た欲しかったものに一気に身体を貫かれ、快感で頭が真っ白になりながら
ただひたすらに、その背にしがみついて声を上げたーー
〜fin〜
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