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リクエスト6 それぞれの発情期が終わった後の甘々なゆったりとした話 1

それぞれの発情期が終わった後の甘々なゆったりとした話 [ラーゲルクヴェスト × ロカ] ※ロカの妊娠前の時間軸です。 【side ロカ】 「ん……」 ふと意識が浮上する、あたたかな温度の中。 ゆらゆら揺れる視界で、優しい瞳がこちらを見ていた。 「起きたか、ロカ」 「んんー……はぁ…ゎ、あーあー」 (声…枯れてる) 伸びをしたついでに漏れた声が想像以上にガラガラで、思わず喉に手をやった。 「たくさん鳴いたからな。水を持ってきてやろう」 コクリと頷くと頭を撫でられ、ラーゲル様が寝室を出ていく。 (す、ごい……発情は何回か経験してるけど、やっぱ事後には慣れないなぁ) 気怠い身体、鉛のように重たくて全然動けない。 声も枯れてるし、まだまだ眠いし。 微睡の中にいるような感覚で、思考がトロンとしてる。 ラーゲル様は僕と逆で、事後はいつも元気がいい。 気持ちがリフレッシュされるのだろうか。まぁ僕も凄く気持ち良かったけど…… (気持ち良かった…なぁ…………) 「こら、寝るのか?」 「んぅ…ラーゲル、さま」 「まだ夢うつつだな。水は飲むか? 冷えているぞ」 「飲むー……」 「ククッ。全く、いつもそれくらい甘えてくれればいいものを」 視界の隅でグイッとグラスを煽る姿。 そのまま顎を取られ、口移しでゆっくりと水が流れ込んできた。 「ふぅ…ん、ん……ん」 (ぁ、おいし…) 思ったより喉が乾いてて少量じゃ足りなくて。 グラスが欲しいとラーゲル様の胸元を叩くと、苦笑しながら口元に持ってきてくれた。 ゴクゴク飲む僕の背を支えてくれながら、ポツリと口が開かれる。 「私には大分慣れたか?」 「?」 「まだ敬語は外れてないが、初めと比べ随分柔らかくなってきたのでな」 「んっ、はぁ……そうですか?」 「あぁ」 わからない、無意識に気を許してるのかな。 ラーゲル様が好きだという気持ちはずっと変わってなくて、寧ろ…どんどん大きくなる……一方でーー ビクッ 「っ、ひ」 無意識にキュゥッと後孔を締めてしまって、出されたものがトロリと溢れ落ちてきた。 今回もいっぱい出されてる。 まだたくさん、僕のナカにある。 (うれ、しぃ……っ) 「子ができるのも、間も無くかもしれぬな」 「わぁ、っ」 飲み終わったグラスがサイドテーブルに置かれ、ラーゲル様がまたベッドの中へ戻ってくる。 「近いうちに腹の中を足で蹴られるかもしれぬぞ」 「それは……とても嬉しいです」 次の世継ぎとなる使命を負う子。 とても重大なことだけど、どうか父や母として支えてあげたい。 世代交代のその時が来るまでは、伸びやかにスクスクと育って……たくさんたくさん、笑い合ってーー (子ども、ほしぃ……っ) 想像していたらいつの間にか再びナカが蠢き始め、番を求めてパクパク口を開きだす。 恐らく綺麗なシーツに取り替えてくれているのに、出されたラーゲル様のものが溢れるのが止まらなくて、またトロトロと濡らしてしまって。 ぁ、ぁ、どうしよう、どんどん漏れてきちゃってる。 けど、その感覚が気持ち良くて…またそういう気分に…… 「ロカ」 「っ、」 「口で言わぬと、わからんぞ?」 ニヤリと笑ってるラーゲル様は、きっともう気付いてる。 (うぅ…意地悪だ……) けど我慢ができなくて、赤くなった顔を胸元に押し付けながら身体を擦り寄せた。 「ラーゲルさま、また、ほしぃ……っ」 発情じゃないけど、あんなにもたくさん抱かれたけど。 でも、気怠い身体はまだまだ貴方を求めてその奥を締め付けている。 セックスがしたい。 発情の時のじゃないもの。 「普通に、繋がって…ナカに、またラーゲル様のをーー ひ、ぁあぁぁあ!!」 「上出来だ、っ」 ズブリとまた固くなってるものを挿れられ、ビクッと大きく身体が揺れる。 (ラーゲル様のだ……!) 嬉しくて嬉しくて、キュウキュウ締め付けるのを止められない。 挿れられてるだけでも気持ちよくて、吐く息が再び熱を帯びてきて。 「ロカ、ロカ、愛している」 「ぁ…っ、ぼくも……あぁ!」 始まった律動に、置いていかれないよう必死にその身体にしがみつく。 そのままもう一回…もう二回ほど繋がって。 太陽が真上に上がった昼過ぎくらいに、僕の腹の音に笑ってようやく起き始めた。 〜fin〜

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