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翌日の放課後。今度は俺がかわしーを呼んだ。彼はどこか落ち着かない様子でいる。なぜ呼ばれたかがわからないから、かな。 「斎藤、話ってなんだ?」 今日、かわしーを呼んだ理由。それは、俺がずっと抱えていた思いを打ち明けるため。 「この前、ひびやんのことを助けてくれてありがとう」 「ああ……咄嗟の行動だったから上手くできなかったけどな」 かわしーは苦笑いをした。でもあの行動がなければ、ひびやんはみんなから嫌われてしまったかもしれない。怖かっただろうに、かわしーは愛する人を庇った。その勇気に俺は感銘を受けたんだ。 「それと、ひびやんがかわしーに全て話したって。どうして人に触れられないか、中学で何があったか……」 俺がそう言うと、かわしーはやや驚いた顔をした。 「かわしーもひびやんも、誰かのために1歩を踏み出した。だから俺も頑張らなきゃって思って」 ぽかんと口を開けているかわしーに向けて、俺は言葉を続けた。 「俺のこれまでの話を聞いて欲しいんだ」

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