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玄愛Ⅱ≪神威綾side≫5

「想像してみろよ雅鷹。ここに炯のが奥まで入ったら気持ちよすぎるだろうな?…俺か愁弥のでもいい?」 「や、だ…哀沢くんのがいいっ」 「だよな」 「あっあっ、ん…アヤちゃんっ…イ、カせて、は、ぁ…イキたいっ、アヤ、ちゃん…イキたいよぉ。お願いぃ」 雅鷹は俺の肩を掴んで懇願した。 やっっっべぇ可愛い。 イカせたい。 イクときの顔を見たい。 ダメだ、これ以上雅鷹を見たら理性が飛ぶ。 「…くっそ雅鷹…誘い方色気ありすぎだろ。まじで理性飛ぶ…」 俺の中の天使と悪魔が脳内で囁く。 『いいじゃん、1回ぐらいイカせちゃえよ』 『何を言ってんだ!それは炯の役目だろ』 『それでも神威綾か?お前そんなにちゃんとしてるやつだったか?節操なしなんだからいいんだよ』 『親友の想い人だぞ。食ったら友達失格』 『でも愁弥との具合いの違いを確かめたいだろ?』 『おい、愁弥の前でそんなことするな』 『いいじゃん、酔ってんだしさ…挿れちゃえよ。もうヤリたくてたまらないだろ?』 ※ここまでの脳内会話5秒 だああああああああああああ!!!!! 俺は立ち上がって、部屋を出ようとドアの方に歩きだした。 「愁弥!俺頭冷やしてくるから雅鷹頼むな。イカせんなよ。俺このままだと確実に最後までヤッちまうわ」 雅鷹は起き上がり、乳首を攻めていた愁弥に抱きついて愁弥を見つめて言った。 「し、愁ちゃん、お、お願い…俺もう…イキたい。イキたいよぉ。愁ちゃん…イカせてっ」 愁弥はそんな雅鷹を見て、軽めのキスをした。 そして唇を離して言う。 「わかった。望みを叶えてやろう山田。1回ぐらいいだろ綾?」 愁弥はそう言うと、今度は激しめのキスをしながら雅鷹のモノを右手で高速で扱き始めた。 「ん…ンンッ!ふ…ぁ、んっ、ン!」 それを見て部屋を出ようとしていた俺は慌てて止めに入る。 「おい、ダメだっつってんだろ愁弥!俺だってどんな気持ちで抑えてるか。今までのことが無駄に―…」 その瞬間、ドアが開く音がして炯が部屋に入ってきた。 「…おっっせぇよ炯!!」 「…」 炯は状況を確認する。 「哀沢…ちょうどよかった。山田に魅力があるか俺と綾で確かめようかなと思ったんだけど…続けていいか?」 おー。挑発するねぇ攻め愁弥くん。 そう挑発的な発言をして、愁弥が雅鷹の耳を舐めた。 「ひやっ…ん…」 「愁弥…?」 普段の愁弥からは想像も出来ない発言と行動に混乱している様子。 俺は雅鷹たちに近づいて、炯を見て言った。 「ごめんね炯くん。うちの愁ちゃんお酒飲むといつもの優しい愁弥とは逆に攻めっぽくなんのよ。俺も楽しくなってきちゃってさぁ」 俺は愁弥から雅鷹を奪い、雅鷹を後ろから抱きしめて続けた。 「お前の仮彼氏の雅鷹くんは、キスしかされないし全く抱いてもらえないから自分に魅力が無いと不安がってるぜ?」 そして後ろから雅鷹の両乳首を摘まんで弄り始める。 「あっ、ンンッ!だめっ…乳首摘ままない、でぇっ…」 「雅鷹のこの反応…食っていい?」 「や、…だぁっ」 炯は俺に近付き、雅鷹を俺から引き剥がした。 「退け」 そして雅鷹を抱き寄せて言った。 「こいつは俺のだ」    おー、いい目をするねぇ。   「へぇ。仮契約の仮彼氏なのに、本当の彼氏みたいなこと言うんだ」 「うるせぇ」 「哀沢くんの匂い…この匂いだけで興奮する。俺なんかもう体おかしくて変なんだ…哀沢くん…お願い…イカせて…」 息を切らして顔を赤めて涙を溜めて絶頂を懇願する雅鷹。 色気マックス。 「…何飲ませた?」 「んー、叔父特性の媚薬酒なんだけど雅鷹との相性抜群らしく少し飲んだだけでこれだぜ。もう少し遅かったら挿れちまうぐらい可愛くてやばかったわ」 「お前まじで節操なしだな」 「炯くん目がこわーい。俺は愁ちゃん一筋だよん。どっちかというと雅鷹のこと攻めてたの愁弥だし」 そう言って俺は愁弥を抱きしめ、愁弥の服を脱がし始めながら言った。 「とっとと告白して抱いてやれば雅鷹も炯も満足でWin-Winなはずなのに、焦らしてるお前が悪いだろ。実は奥手なの?意外すぎ」 「てめぇとは違うんだよ」 「そっちの扉あけると布団が敷いてあるから、ご自由にどーぞ。雅鷹もう限界だしな。てか俺も限界。こっちはこっちでするからお構い無く」 俺にそう言われて、炯は雅鷹を抱き上げて立ち上がり隣の部屋へ向かった。 「これでさすがに結ばれるだろあいつら。世話が焼ける」 「綾」 「ん?」   愁弥に呼ばれて振り返ろうとした瞬間、押し倒された。 そして俺の指をイヤらしく舐めながら問う。 「俺と山田、どっちが色気あるのか早く確かめないか?」 おお、誘い受け。最高。 そんなの愁弥に決まってんだろ。 向こうから雅鷹の喘ぎ声が聞こえてくる。 こっちも負けねぇよ。 結果、その日から炯と雅鷹は正式に付き合うことになった。 炯にはやりすぎだと怒られると思っていたが、「ありがとな」と言われた。 やっぱり炯のふと見せる笑顔は最強だわ。 「哀沢くーん!チョコパイ食べる?」 「おう」 まぁ、雅鷹を見るときに見せる炯の笑顔が最上級だけどな。 ほんとお似合いだよ、お前ら。 めでたし、めでたし。 【玄愛Ⅱ≪神威綾side≫ END】

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