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明かされた記憶08

 父は、母と別れたがっていた。  だから毎日のように愚痴をぶつけては、共感を求めてきた。  でも、母が好きだったから反論をした。  昨晩のその一件が原因だろうか。  父はズボンを脱がせた。  たたかれると思ってじっと我慢していると、お尻を手で開くように撫で回してきた。  感じたことのない気持ち悪さに足をバタバタして抵抗する。  すると、父は罰だとばかりに指を差し入れてきた。 「はッッ……ぐ」  痛い。  痛い。痛い。  引きちぎれるような痛みに涙がボロボロ零れる。  父の指は大きくて、ギチギチと奥にめり込ませるよう進んできた。 「や……ッ……やめて!やだやだやだやだッッ」 「五月蝿い」  苛ついたのか、突然グサリと刺されたような衝撃と共にその指が全て入れられた。 「はッッ……あ…」  呼吸が上手くできない。  父は必死で酸素を求める口にも、指を突っ込んだ。  クチャクチャ。  咥内をかき回される。  唾液が指を伝って、床に落ちる。  四つん這いになった膝が痛い。 「哲は可愛いなぁ」  そう囁くと、お尻の中の指をグリグリ回し始めた。 「~~っ!」  もう声も出ない。  何かが漏れそうな感じもする。  グチ。  ジュグ。 「あぅあ……んむ……あ」 「なんだ、まだ精通してないのか」  セイツウ?  なにそれ。  すると、父は口から指を抜いて、ギュッと握った。  びくりと全身がこわばる。  それから、ゆっくりスライドさせはじめた。 「どうだ? 気持ちいいだろ」  顔を腕に埋めて耐える。  ブルブル足が震える。  父の手が速まる。 「はぁッ……はぅあッッ」  勝手に息が荒くなる。  いつの間にか二本に増えた指が、お尻の中で暴れてる。  気持ち悪い。  なのに、口元が笑ってしまう。  怖い。  自分が怖い。  もっと、て言いたくなる。  グチャグチャ。  わからない液が太腿に流れ落ちてくる。 「皮、剥いてやんなきゃな」  そう言うや否や、父は先端に爪を当てて、滑らせるように一気に手を下ろした。 「あぁああ―――!」  痛い。  目の前がバチバチする。 「やだッッやぁだ!……がッ…と……ぅさやだ!」  これ以上なにもされちゃいけない。  父を止めなきゃ。  それだけはわかってるのに。  体が動かない。 「とうさ……!!」

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