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晒された命33
白い道を駆ける。
着いた先から落ちていく道。
後戻り出来ない。
俺は叫びながら走った。
無力感と、喪失感に。
「うわぁあああああっっ!」
胸の痛みなんて気にも留めず、大きく腕を振り、地を蹴った。
―瑞希ちゃん、大好きだよ―
息が切れるまで叫ぶ。
―お兄ちゃんのこと、恨まないであげて。きっと瑞希ちゃんは、もう赦してるけどね―
肺が悲鳴を上げる。
体中の全てを吐き出す。
叫ぶ。
叫ぶ。
―またね、瑞希ちゃん―
―ううん―
―ばいばい―
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