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帰宅した頃には親父が顔を膨らせていた。 「例の神永ってやつとやったのか?」 「多分」 ボロボロになって、近くまで鮫島に送ってもらったなんて言えず。 「50万くらいはもらってるんだよね?」 「鮫島理事長がお支払いすると聞いてる」 「ちっ早く体綺麗にしな、客が待ってる」 だろうな。俺に休む暇なんて与えてくれない。 風呂場につき 「いっ……」 さっきも散々犯されて、また今日は特に親父の客はあの忌々しいシャッター音しかしない、だからなにも考えない。 そのほうがいい。 ふらーっと地下室に降りていくとすでに撮影スタッフが準備をしていた。 「今日はよろしくね」 にまっと笑う男達。 「もう始めるぞ」 何度も何度も カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ とシャッター音が響く。 挿入した瞬間も繋がってる場所も火照った顔もいろんな場所を撮影される。 気持ち悪い気持ち悪い……。 ダメだ。考えるな何も。 俺は[無]だ。 また朝日で目覚めた。 やべー体ガチめに動かない。 昨日鮫島といい親父の客といい散々犯されたからな。 「んーゲホっごえがれでるじ(声枯れてるし)」 学校なんてとこに行くのもだるい。 てかなんで俺学校に行ってるんだっけ? もう人生なんてこれだけでいいじゃん。 そしたら親父も機嫌いいだろうし……。 って考えるのももう疲れる。 いっそ、死ぬか。 杖を持って学校に向かった。 校舎を見上げもしこの高さから落ちたら痛くなく死ねるのかな。 「まーた君は遅刻かい?」 と声をかけてきた。 「あーぜんぜい(先生)か」 「どうした? 声掠れてるぞ」 これを飲むといいぞと渡された。 「せんせいってドラ○もんですか?」 「? なんでそうなる?」 「だってこんなの普通持ってないでしょ」 「まーないろんなやつが世の中にいたりするからな、念のためってやつだ」 「ふーん、ところで先生って名前なんですか?」 「君は他の子と仲良くないのか?」 「さー」 「さーって……俺は小野寺拓巳、数学の非常勤講師だ」 「小野寺拓巳……なんかアニメとかに出てきそうな名前ですね」 「そうか? 普通に小野寺は多い名前だと思うが」 「まぁいいや、先生ちょっと肩貸してよ、なんか先生といると落ち着く」 「……って授業はどうするんだ?」 「んーちょっと休憩してからいく」 「まったく……」 数学はきらいだけど先生はめっちゃいい人で相談にも乗ってくれたりしてくれた。 まぁこんな良いことがあったら悪いことだって起きるよね。 客に規定以上の媚薬を打ち込まれ、複数人の男に嬲られ続ける。 やべー早く死んでおけばよかった。 キツイ。 カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ。 「尻の穴汚くなっちゃったな」 「ゲハハハ 精液で溜まって」 「はぁはぁ……あああん// もっとほしい」 いらない……でも声が体が変に反応するからもう止まらない。 苦しい……。 先生の声が聞きたい。 冷たい部屋に汚ない体のまま寝かせられていた。 ピチャンと雫が落ちていく。 「はぁはぁ……」 むずむずがまだ止まらない。 誰かに中を抉ってほしい。 自分が気持ち悪い。 吐き気がこみ上げて吐き出すと飲まされた精液も吐き出した。 「ゲホゲホ」 頭の中おかしくなりそう。 手が蕾に動き掻き乱す。 「あっはぁはぁ……//」 イってもイっても体は楽にならない。 次の日になっても症状はあまり回復しなかった。 寒気と震えているのに今日は大雨だ。 もういい。 こんな人生なんて苦しいだけだ。 交差点 歩道橋にのぼり、手すりに手をかける。 誰も気がつかない。 俺は生きてる資格さえないのだから。 交通量もそれなりだ、きっと痛くない。 足をかけようとしたら誰かに止められた。 「こら、なにしてるの?」 そう注意してくるのは 「先生、なんでいるんですか? 今日は学校ですよ、しかも昼間だし」 「気分悪いから自習にしたんだよ、薬買いに駅まで出てきたからこれだろ」 「……先生俺のこと」 腕を引かれ先生に抱きしめられる。 「え?」 「喋るな……なにがあったかなんて知らないが聞いてやるぞ」 「……先生ってなんでそこまで優しいんですか?」 「俺は救える命があるのにそれを見て見ぬ振りなんてできない性格してるからな」 「ぶっ……先生らしいや」 「どうする? 学校だと目立つし俺の家に来るか?」 「うん」 先生のマンション……いや高級マンションに俺を入れて 「悪い、授業後まだ残ってるから連絡してくる」 といい学校に戻っていってしまった。 まぁたしかにそうなんだけど……。 こんな状態の生徒を残していくか普通……。 先生の部屋、シックでかっこいい。 ベッドデカ! ダイブ~~ って俺濡れたままだ。 「あーびしょ濡れ……」 風呂借りよ。 湯船デカ……まさかここに女連れ込んでたりしないよな……。 先生って結構Hなお兄さんとかだったりして。 ……ありえそう。先生優しいしな……。

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