8 / 14

07 男子会って最高ですね!

市長インタビュー: 「市長、働き方改革が進まない理由をお教えて頂けますか?」 「そうですね。理由は色々ありますが……ひとつはコミュニケーション不足が挙げられます」 「なるほど、リモートワークが普及する中で課題になってますよね」 「ええ、特に女性に比べ男性は一般的にコミュニケーションを取るのが苦手です。男性のコミュニケーション力を高めていくのが働き方改革を成功させるキーだと思っています」 「で、それが男子会の普及ですか?」 「ええ、男子会を強く推進していきます。賛同頂ける企業があれば補助金も出していきます。そうですね、従来の女子会にはない、男子会ならではの仕組みも考えていきたいですね」 「ならでは仕組みですか? これは楽しみですね。さて、お時間になりました。市長、お忙しい中、インタビューをありがとうございました」 **** 週末。 俺は、会社のチームメンバー3人と、市内のとある高級ホテルの一室にいた。 「カンパーイ!」 俺は、突き合せたビールジョッキをカラカラの喉に流し込む。 仕事の疲れが飛ぶ、最高の瞬間。 俺の横に座っていた上司の高輪さんが、ビールを片手に俺に話かけてきた。 「健太君、もう仕事は慣れたかな?」 「ええ、皆さん良くしてくれるので」 「それは良かったね。ちょっと心配してたんだ。もしかして、辛いんじゃないかって」 「そんな事ないですよ。俺、ここの仕事、絶対向いていると思うので」 「そっか、それはよかった」 高輪さんは、にこっと笑った。 「でも、これからドンドン仕事は難しくなる。健太君なら出来ると思うけど……困った事があったらちゃんと私に言うんだよ。力になるから」 「はい! 俺、頑張って仕事こなして、高輪さんに恩返しします!」 「おお、いいね。その調子だ! ささ、どんどん飲んで!」 俺はビールジョッキを煽り、ぷはっ、と綺麗に空けた。 と、向いに座っていたはずの真澄君が俺の横に来ていた。 「俺、大好きな健太さんと飲み会できて、マジ嬉しいっす!」 突然、俺の腕をとって抱きつく。 でも、これはいつもの事。 俺は、真澄君の頭をポンポンと撫でる。 「俺もだよ、真澄君。忙しくて機会がなかったもんね」 「はい!」 真澄君は、嬉しそうな顔で、へへへ、と笑う。 と、そこへ、先輩の速水さんが不機嫌そうに怒鳴った。 「おい、真澄! 健太が困ってるだろ! 飲み会の時ぐらい健太から離れろよ!」 「ふん! 速水さんは、黙っててよ! 今日は、健太さんが主役なんだからいちゃいちゃして良いんすよ!」 「お、お前なぁ! いつもそんな事を言って……健太、嫌だったら嫌って言っていいんだぞ」 「俺は……まぁ、別に……」 「ほら! 健太さんは、心が広いんだ……って、速水さん、もしかしてヤキモチっすか?」 「てめぇ! あまり俺をからかうと許さんぞ、真澄!」 「こらこら、速水、真澄。二人とも楽しくな。健太君、騒がしくてごめんな。折角の飲み会なのに」 「いえいえ、俺、ぜんぜん平気ですよ。むしろ賑やかで楽しいです!」 速水さんと真澄君はまだ言い合いをしている。 「もう、速水さんのせいで怒られたじゃないっすか!」 「それは、お前がまた勝手にだな……」 仲が良いのか悪いのか分からない二人。 でも二人のやり取りは微笑ましくて、つい和んでしまう。 さて、ここでメンバーのプロフィールを簡単に紹介しておこうと思う。 まずは、俺。 名前は、橋狸塚 健太(はしりづか けんた)。 特に特徴もなく、今まで一度もモテ期に遭遇したことがない可哀そう系男子。 と、俺の事はどうでもよく、次に行く。 最初に紹介したいのは、この会を開いてくれたマネージャーの高輪 弘(たかなわ ひろむ)さん。 俺が所属する部署のチームリーダー。 「……はい、そこまで。二人とも、料理でも食べて仲直りしなさい」 「はーい、高輪さん!」 「……了解……」 高輪さんは、超絶イケメンでとびっきり優しい大人男子。 少女漫画のイケメンが飛び出してきたような容姿。 そして、俺が今、このチームに居られるのは、すべて高輪さんのお陰なのだ。 もといた部署はそれは酷いもので、先輩達はろくに働かずに上司の文句ばかり。 俺はそんな人達とは関わりたくなく、一線を引いていたのだが、それが逆に気に触ったらしく、いじめっぽい事をされていた。 そんな孤立していた俺に手をさしのべてくれたのが、何を隠そう高輪さんなのだ。 だから俺は、高輪さんには感謝しかない。 俺の憧れの人。 次に、先輩の速水 剛志(はやみ つよし)さん。 「こら、真澄。お前、肉ばっかり喰うなよ!」 速水さんは、マッチョで大柄、それにシュッとした甘いマスク。 例えるならアニメから飛び出してきた硬派のヒーロー。 性格も容姿と合っていて無口。 俺は、正直、最初怖くて声を掛けられなかった。 速水さんの凄いところは、なんと言っても、圧倒的に仕事が出来る事。超人である。 俺は、速水さんに対して尊敬の念が止まず、密かに師と仰ぎ、必死に仕事のノウハウを盗もうと目下頑張っている。 「……これは、俺のっすよ! 速水さんこそ横取りしないでください!」 最後に後輩の波田野 真澄(はたの ますみ)君。 真澄君は、明るくて天真爛漫なチームのマスコット的存在。 いいチームには欠かせないムードメーカーである。 容姿は、ジュニアアイドルグループのセンターといった感じだけど、本人に言ったら怒られるかもしれないので、言わないようにしている。 真澄君は、何故か俺の事を好いていて、俺に対してとても親切。 俺がこの部署に異動してきた時、右も左もわからなく不安だった俺に最初に声を掛けてくれたのは真澄君だった。 そんな性根の優しい男の子である。 そんなチームメンバーの3人が俺の歓迎会を兼ねて男子会なるものに誘ってくれたのだ。 俺は、ずっと今日この日が来るのを楽しみにしていたのだ。 **** 俺は、テーブルいっぱいに乗せられた豪華な食事を前に、今更ながら感心して言った。 「それにしても、ホテルの男子会プランって凄いですね。この料理の数々にお酒飲み放題って」 「うんうん、今、男子会ブームだからね。それに料理以外にもサービスはいろいろあって……それは後で見せるよ」 高輪さんは、料理を摘まみながら応えた。 真澄君は、俺の口に、アーン、とから揚げらしきモノを運びながら言った。 「健太さんは男子会プランって初めてっすか?」 「うん」 「じゃあ、驚きますよね……男の腹を満たすだけの量がでるっすから」 俺がもぐもぐ、とそしゃくをしていると、速水さんが俺の開いたグラスに酒を注ぎつつ言った。 「だが、一番すごいのは、それでオールで飲みまくれるって事だな」 「……確かに酒の量もものすごい……」 日本酒、焼酎、ワイン、ウイスキー等が潤沢に用意されている。 もちろん、追加注文も受け付けられる。 速水さんは、隣の部屋のドアを指さして言った。 「……それに、酔いつぶれて眠くなったら……そこのベッドルームを使えば良いしな」 「そうですよね……これこそホテルならではですよね」 皆が、うんうん、と頷く。 俺は、改めて深くお辞儀をした。 「今日は本当に、俺の為にこんな素敵な会を開いて頂き有り難うございました!」 俺の言葉に、場が一瞬シーンとした。 しかし、直ぐに温かい声が返ってくる。 「健太君、畏まらなくていいよ……今日は遠慮なく思う存分楽しんでほしいな」 「おいおい、固いぞ、健太。でも、それがお前のいいところだがな」 「もう! 健太さん! 今更何を言っているんですか!」 「……あ、ありがとう」 温かいったらありゃしない。 すぐに目頭熱くなった。 そんな俺の肩を皆が叩く。 そして、誰からともなく声が上がった。 「さぁ、どんどん飲もう!」 「おー!」 **** 一瞬、自分が何処にいるのか分からなかった。 しかし、酔い特有の軽い頭痛がして、飲み会だった事を思い出した。 「あれ、俺、寝ちゃったのか……ちょっと飲みすぎたかな……」 辺りを見回す。 宴会をしていたリビングの風景ではない。 「そうか、ここはベッドルームか……え!?」 俺は、その光景を見て、驚きで目を逸らす事が出来なかった。 それは、男同士が裸で絡み合う姿。 速水さんと真澄君。 四つん這いになった真澄君の後ろから覆いかぶさる速水さん。 汗を飛び散らせながら、真澄君のお尻に腰をガンガンと押し付けている。 真澄君は、時より、喘ぎ声を漏らしながら、その攻めに必死に耐えている。 俺は無我夢中で吠えた。 「い、一体、な、何をやっているんですか!! 速水さん、真澄君!」 その時、俺の肩がポンと誰かに叩かれた。 高輪さんだった。 「健太君、驚かせてしまったかな……」 「高輪さん! 二人を止めてください。こんなところでセックスなんて……悪酔いでもしているのでは!」 「違うんだよ、健太君。これでいいんだよ。これは男子会恒例のスキンシップなんだ」 高輪さんは、ニコッと笑う。 「え、スキンシップ!? ど、どういう事ですか?」 **** 高輪さんは丁寧に説明をしてくれた。 「健太君が混乱するのも無理はない。男子会は、親睦を深めるだけではなく、しっかり互いの意思共有を高める事も目的としている。それには、スキンシップが欠かせないんだ」 「スキンシップですか……」 高輪さんが言うには、互いの求める事を知る事、それに応える事。それらがマッチするとき、いい結果を生む。最高のチームになれる、という事だった。 それには、スキンシップというコミュニケーションが最も効果的で、それは男同士ならアナルセックスが一番との事だった。 「分かったかな?」 俺は、横目で速水さんと真澄君の性行為を見る。 男二人が、一体つの塊となって、いやらしくうごめく。 それをコミュニケーションと言われても、はい、そうですか、と直ぐに納得するのは難しい。 「俺、男同士のセックスなんて初めてみたから……ちょっと……」 「ははは、あまり特別に思わないでいいから。例えば、飲み会、カラオケと同じ延長線上だと思っていればいいよ」 ふと、前を見ると、高輪さんは服を脱いでいた。 全裸である。 「え、どうして……高輪さんまで裸に?」 「健太君、君が望むなら、私達もしないか?」 「え?」 俺は、驚いて仰けぞった。 「で、でも……これって、やっぱり、俺、男だし……その、男同士っていうのは……」 高輪さんは首を横に振る。 「男同士だからこそ気兼ねなく、心が通じ合えるんだ。それに、健太君も、あんなふうに気持ちよくなれる」 俺は、ゴクリと唾をのみ込んだ。 確かに、真澄君の顔は、凄まじくエロい。 まさに、AV女優さんが男優さん達にイカされている顔と同じ顔。 つまり、アへ顔。 涎を垂らして、白目をむき、男でもあんなエッチな顔になってしまうのか、と俺は衝撃を受けた。 一方、速水さんは、迫りくる射精の誘惑と真向から戦う戦士。 歯を喰いしばり真剣な眼差しを真澄君に向けている。 それは、相手の為だけを思い、一所懸命になった男の顔。 最高にカッコいい。そんなの、男の俺だって胸がキュンとする。 二人は、時折唇を重ねては舌をからめ唾液をすすり合い、互いの興奮の度合を高めていく。 男同士のセックスって……何だか、とっても美しい。 そして、目が離せない接合部。 速水さんの勃起した極太のペニス。 それが、真澄君のお尻に穴を拡張しながら出入り。 ぬちゃ、ぬちゃって、嫌らしい音をたてて真澄君の中を掻き回している。 もし、俺と高輪さんがするんだったら……。 俺は、ちらっと高輪さんの股間を見た。 美しく整った高輪さんのペニス。 それがフル勃起して、俺の中に入って来てガンガンに突いてきて……。 意識が妄想の世界に飛んでいく。 俺、真澄君みたいになっちゃうのかな。 気持ちよくて、女みたいに……ペニスでイカされちゃう……何度も、何度も……。 そして、いつしかペニスが大好きになって、ペニス無しでは生きていけない体に……。 やばい……ムラムラが収まらない……下腹部が熱くて……我慢できない。 「高輪さん、俺……。俺も挿れてほしいです……高輪さん、俺としてください……。俺、やっぱり高輪さんのぺ、ペニスが欲しいです」 「ふふふ、そうか。じゃあしようか」 **** 俺も服を脱ぎ去り、高輪さんの言われるがままに股を開き、腰を浮かせ、高輪さんのチンコを自分のアナルに迎い入れた。 最初は痛かった。 でも、すぐに慣れ、不思議な気持ちになった。 中を擦られる度に、切なくて、痺れる感じが下半身を襲う。 それが快感なのかもよく分からない。 ただ、いてもたっても居られず、何かにしがみつきたくなる。それで、シーツをギュッと握り締めた。 「うっ……うう……ああん……」 「ふふ、健太君。エッチな声。出てるね」 「だ、だって。変な感じで……声が勝手に……」 「感じやすいんだね、健太君は」 「高輪さん。俺、こんなの初めての感覚で……わけがわかんなくて」 「ふふふ、リキみないでいいよ。自然に力を抜いて……そう、気持ちよかっから我慢せずに声を出していいから」 「でも、そんな事……男が喘ぎ声なんて……」 「最初は誰でもそう思うんだ。でも、当たり前の事なんだ。だって、女の子と同じ快感を味わう事になるんだから」 「あっ、ああん……」 「ふふふ、可愛い声、とってもいいよ」 俺の唇はいつしか塞がれた。 高輪さんのキス。 大丈夫だよ、と言わんばかり優しく吸われる。 一方、俺は、どうしようもない快感に抗おうと、すがるように高輪さんの唇に吸い付く。 高輪さんはそれを受け入れて、互いに吸い合う。 「はむっ……んっ、んんっ……ぷはっ……」 俺の口からは涎がだらだらと垂れた。 **** 止めどなくつづく高輪さんの腰の突き上げ。 肉棒が男の膣を擦りつづける。 それにしても、男同士のセックスってなんて気持ちがいいのだろう。 ケツ穴の中から強烈な快感が走り、脳内には快楽物質が出まくっている。 下半身だけじゃない。全身が性感帯になったかのよう……高輪さんに触られただけで、体が敏感に反応する。 きっと、男に愛撫される、ってことを体が喜んでいる。欲している。 もう、俺の体は元の普通の男子の体じゃない。それがよく分かった。 そして、ピストンの速度が加速していくにつれ、体は重く怠くなっていく。 意識がぼうっとしていき、視点が定まらない。 喘ぐ声は、抑えは効かないし、荒い息も収まらない。 だって、高輪さんのペニスって、愛おしくて切なくて、こんなに気持ちいい……。 俺、はっとした。 もしかして、俺も真澄君のように、アへ顔になっているのでは? 俺は、さっと顔を背け腕で覆った。 すぐに高輪さんが尋ねる。 「健太君、どうして顔を隠すんだ?」 「だって……」 「顔を隠さないで全て私に見せてごらん。健太君が感じている顔、もっと見たいから」 「あっ、だ、ダメ。本当に、俺、ぜったい今エッチな顔しているから」 「ふふふ、本当だ。すごくエッチな顔している。可愛い……」 はずかしいよぉ……俺のアへ顔、見られちゃった……。 顔から火が出そう。 俺は、恨めしそうに高輪さんを睨む。 「高輪さん……あ、あまり俺の事、いじめないで下さい……」 「ふふ、泣きべそも可愛いな。私、もっといじめたくなっちゃうよ。ほら、こうするともっと気持ちいいから」 ぐいっと腰を突き上げる。 そこはおそらく前立腺。快感が脊髄を走り抜けていく。 「かはっ……あふぅ……そ、そこは、高輪さんの固くて太いのが直接当たって……俺、壊れちゃう……うぐ、あひっ、ヒィ」 「こんなに涎をたらして……そんなに気持ちいいんだ。ふふふ」 「はぁ、はぁ……高輪さん、許してください。これ以上は、俺」 「ふふふ、じゃあ、さらに、もっともっと、奥まで突いてあげるからね。女性と同じで、男も一番奥が最高に気持ちいいから」 ペニスがぐりぐりと奥までねじ込まれていく。 そして、男膣の最奥に到達すると、そこをゴリゴリに擦り突かれ、俺はその禁断の刺激に気を失いかけた。 体がぶるぶると震え出し、足の筋肉がピーンと硬直する。 こんなのもうダメ……チンコ気持ちよすぎ……。 俺は、白目をむきながら、必死にイキの快感に耐えようとした。 が、所詮無理な話。 「あぐぐぐっ……うううっ……ちょ、ちょっと待てください、高輪さん」 「……奥に当たっているね。ああ、すごい。きつくて、でも、掘りごたえあって……私も気持ちいいよ……ほら!」 「高輪さん……やめて……あっ」 タガが外れた。 ダムが結界するように、快感の大波が押し寄せてくる。 「かはっ……いくっ、いくっ、いくっ……俺、いっちゃう、あっ……ああーっ!」 意識が薄れていく。 フアフアして気持ちいい。 きっとこれがメスイキ。 それだけじゃない。射精している感じも分かる。 ああ、男同士って、なんて気持ちいいんだ……チンコ最高……。 **** 目を開けると、高輪さんの優しい眼差しがそこに有った。 「気が付いた?」 どうやら、俺は高輪さんの膝の上で気を失っていたようだ。 「どうだった? 健太君」 「俺、最高に幸せな気持ちです! 男同士のセックスがこんなにも気持ちいいものだなんて……ああ、男子会って最高!」 「ふふふ、それはよかった」 高輪さんは、満足そうに笑った。 俺は続ける。 「……それに、高輪さん。あの、笑わないで聞いてください」 「ん? 何かな?」 「恥ずかしいんですが、高輪さんのペニス……俺、大好きになったみたいなんです……実は、今も、また挿れて欲しいなぁって思ってたりしてて」 「ぷっ、あははは。それは良かった。気に入ってもらえて」 「や、やっぱり、笑われちゃいましたか……そうですよね。俺、男なのに人のペニス大好きとか……あはは、俺、すっかり変になっちゃって……」 急に高輪さんは真顔になった。 「……健太君」 「はい?」 「私とのセックスが気持ちよかったのは……きっと、私のペニスのせいじゃないんだ」 「え?」 「私が健太君の事、愛しているからなんだよ」 俺は驚きで息がとまった。 「……俺の事を……」 「ははは、気が付いていなかったかい? 私は、健太君を最初見た時、私が生涯守っていくべき人だと確信した。あの時の心の高鳴りは今でも忘れない」 小首を傾げて、柔らかく微笑む。 トクン……。 胸の泉にしずくが落ち、水面に小さな波紋が出来た。 高輪さんが俺の事を? 小さな波紋はやがて渦となり、それは嵐の海のようになった。 「俺だって、高輪さんの事、ずっと憧れていて……でも、高輪さんは男だし、恋愛感情はもっちゃだめだし……でも、今となっては男同士だって関係ないって言うか……」 支離滅裂な俺の言葉を、高輪さんはピシャリと遮った。 「愛しているよ、健太君」 「……高輪さん、俺も……」 見つめ合い。 そして、キス。 「ちょっとまった!」 「え?」 声の主は、速水さんと真澄君だった。 「高輪さん、抜け駆けはずるいですよ!」 「そうですよ! 高輪さん! 約束したじゃないっすか!」 「ははは、そうだったね。つい、いい雰囲気になってしまったので……」 俺は、何の事やらとハテナ顔をした。 **** 「……健太。俺もお前の事を愛している……今まで隠していたのは……そ、その、なんだ……」 速水さんは、照れ顔で、そっぽを向いた。 そのまま言葉を続ける。 速水さんは、俺の一生懸命さ、素直さ、そして何より、ひた向きさに心を打たれた、と語った。 「……お前が一人こっそり残業している姿見ていたらな……いつの間にか、お前の事、愛しいとか思うようになって……わ、悪いか!……」 速水さんの告白は、俺の胸を直撃した。 胸のドキドキが収まらない。 嬉しさで体が熱くなってくる。 だって、そうだろう。 自分が尊敬する人に、愛を向けられた。 それはつまり、俺が認められたという事。 なぜか、涙が出てくる。 「……ど、どうした、健太。俺は、悪い事を言ってしまったか?」 「ち、違うんです……俺、嬉しくて……」 「そうか」 力強く俺を抱いてくれる速水さん。 そして、俺の涙を優しく拭ってくれる。 あったかい。 俺はヒーローに抱かれるヒロインになったかのよう。 「……健太、お前の事が好きだ。お前の成長をずっと見守っていたい」 「速水さん、俺も健太さんの事、尊敬しています」 顔が近づく。 そして、キス。 そのキスの途中で、真澄君の声がした。 「……あの。俺の事、忘れてないっすか? ちょっと速水さん、どいて!」 真澄君は、無理やり、俺と速水さんを引きはがす。 「健太さん! 俺だって、健太さんの事、ずっと好きだったんですから! 俺、ずっと『好き』って言ってましたよね!」 真澄君は、そこまで言うと俺にひしっとしがみ付いた。 **** 真澄君は、語り出した。 「健太さん、最初に俺にしてくれた事覚えてますか?」 それは、俺が何気なく真澄君の頭を撫でてあげた事だった。 実は、真澄君は実家で飼っていた犬に雰囲気が似ていて、つい、うっかりしてしまった。 その時は誤魔化すように、「真澄君、頑張っているからご褒美」と言い訳をした。 それがとても嬉しかったらしい。 「……俺、実は人からちゃんと褒められたこと無くて。マジで嬉しくて、俺、健太さんに惚れちゃいました……」 確かに、それ以来、真澄君は俺との距離を詰めてくるようになった。 俺もそれを心地よく思い、よく真澄君の頭を撫でてあげていた。 「俺、健太さんの近くにいたい! 健太さんと一緒に居たい。だから!」 真澄君の目から涙をポタリと落ちた。 泣きべそ。 俺は、すぐさま真澄君を引き寄せて頭を撫でてやる。 男だって、甘えたい気持ち、よくわかる。 俺がここに来る前、そうだったから……。 そうか……だから俺は、真澄君に優しくしたいって思うようになったんだ。 そんな事を今更ながらに気がついた。 「健太さん、俺の愛、受け取ってください。お願いします!」 「俺だって、こんなに慕ってくれる真澄君の事、とても可愛いと思ってる」 真澄君と口づけ。 と、その時、速水さんが近づき、真澄君の頭に拳を落とした。 「……こらこら、調子にのるな、真澄」 「……いってぇ……酷いっすよ、速水さん!」 **** 俺は、速水さんと真澄君を二人見比べて言った。 「俺、速水さんと真澄君は付き合っているのかと……だって、ものすごく息の合った……激しいセックスだったから」 思い出しただけでも、アナルが疼いてくる。 あんな妖艶で甘美な交わりは、愛があったからでこそ、と思う。 速水さんはすぐさま答えた。 「ああ、セフレなんだよ。俺と真澄は。だから、恋愛感情なんてない」 「その通りっす!」 「……セフレですか」 俺の浮かない声色に高輪さんが尋ねてきた。 「健太君、セフレは嫌か?」 「……えっと、そうですね……」 「男同士のセフレはむしろいい事なんだ。見てごらん? 速水と真澄は普段仲悪くても、ちゃんと分かり合えている。それは体で繋がっているからなんだ」 俺は、再び言い争いを始めた速水さんと真澄君を見た。 「それにしても、速水さん! さっきのセックス。もっと奥までって言ったじゃん!」 「お前なぁ、前は浅い方がいいって言ってただろ? 前立腺を攻めてくれって……」 「……クスッ、また喧嘩してる。確かにそうですね」 高輪さんは、微笑みながら、無言で頷いた。 と、真澄君は、突然俺に話を振ってきた。 「そうそう、健太さん……ちなみに俺も速水さんも、いつもセックスの時、健太さんとするのを思い浮かべてやってるっす。だから今日は、健太さんのイキ顔見れて……俺、まじで最高に興奮したっす」 「……本当にな……健太ってあんなエッチな顔をするんだな……俺も興奮したよ」 「俺のイキ顔……?」 急に体が、カーッと熱くなった。 俺のアへ顔を二人にも見られてた、と言う事実。 恥ずい……猛烈に恥ずかしい。 しかも、俺は俺で、そんな二人の顔みて興奮していたとか……。 俺は、顔を真っ赤にして叫んだ。 「うぉーーー! もう、やめてください! 俺をいじめるの!!」 一瞬、場は、シーンと静まり返った。 その後は、笑い声で、ドッと沸いた。 「さぁ、皆。ここからは、男子会の本番だ。どんどん親睦を深めよう」 「はい!」 「ちなみに、男子会プラン特典のゴム。まだ、こんなにあるからな!」 高輪さんは、蛇腹折りになったコンドームを手にとって見せてくれた。 これなら夜通しセックスできる。 4人とも、互いの顔を見合わせて微笑んだ。 **** 4人の男達はベッドに上がった。 俺は、寝ころぶ速水さんの上に跨り、騎乗位の体位で繋がった。 極太の肉棒。 痺れた雄膣が拡張されて擦られる。 「……健太、とっても良い体している。最高に締まりのいいアナルだ。お前を抱けて俺は最高に幸せだ……」 一方、俺の口には、別の肉棒が入っている。 それもダブル。 「……健太さん、初フェラなのに上手っす……あう、お、俺、健太さんに舐められると思うと、それだけで……」 「本当に上手だよ、健太君。そう、優しくな。舌と唇をうまく使って……いいよ、きもちいい」 俺の、上の口と下の口は、勃起チンコで埋った。 苦しい。 でも、3人の男のそれぞれの愛を直に感じる事ができる。 俺はなんて幸せなんだろう。 そして、4人はシンクロして、高みに登り詰める。 「うっ、いくっ……健太、健太、俺の健太、一緒に……」 「俺も我慢できないっす……でちゃうっ、でちゃうっ」 「はぁ、はぁ……健太君。口の中で私のミルクを受け止めてくれ……」 4人の男達は一斉に絶頂した。 そして、休む間もなく俺のアナルには高輪さんのモノが挿ってくる。 「やっぱり、私も我慢できない。健太君、いいよね?」 「……はい」 心地よいアナルの疼きが広がる。 真澄君は、訴え出た。 「俺も健太さんと繋がりたいっす……」 「なら、私と一緒に……」 高輪さんと繋がったままなのに、さらに後ろから2本目の男根が所狭しと押し込まれてくる。 俺は、溜まらずに叫んだ。 「ちょ、ちょっと、待ってください……二人同時って……俺のお尻の穴、裂けちゃう……裂けちゃう……」 俺の悲鳴など、なんのその。 真澄君のペニスは見事に俺の腹に飲み込まれ、見事に二輪刺しが完成した。 「ほら、挿った……少しキツいけど大丈夫だそうだね」 「ああっ、すごいっす……俺のチンチン、高輪さんのと一緒に健太さんの中に!」 「あう、あうっ……」 体が拒否反応を起こし、ビクビクと小刻みに痙攣する。 しかし、それも直ぐに収まった。 それよりも、体の方は、パンパンに詰まった肉棒で男膣を擦られることを望んでか、ジュンと熱い汁が漏れるような感覚があった。 真澄君と高輪さんは言った。 「あっ、ああっ……なんだろう、健太さんのお尻の穴の中、あったかくて気持ちいいっす……」 「本当だ……温かく迎え入れられている感じ……愛を感じる……」 感動する二人。 速水さんは、どこにもハメれてない勃起したものを突きだして、舌打ちした。 「くっ、俺は仲間はずれかよ……やっぱ、さすがに3本目は無理だよな……おい、真澄。お前のケツ貸せよ、いいな?」 「……仕方ないからいいっすよ。でも、ガンガンには突かないでくださいよ、前が抜けちゃうのいやなんで……俺、健太さんとずっと繋がっていたいんで!」 「そんな事、知るかよ。俺は、健太に突っ込んでる気でピストンすっからな」 こうして、男4人のスキンシップは夜通し続いていく。 そして一つのチームが完成される。 ……男子会って最高……。 俺は、めくるめく快感に身を委ねながら、いつしか意識を失っていった。 本当のチームの一員になれたことに幸せに感じながら……。

ともだちにシェアしよう!