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オムツプレイなんて知りたくなかった……
これ、履いていく?
なんかの冗談だよな、妖ジョーク的な。
だって表 が持っているのはまごうことなきオムツだし。
「いやいやいや、冗談キツすぎんだろ。
普通に、そう服着て行けばいいじゃんか。人間の世界の服がダメならあんたの着ればいいし。
つーか、俺は人間の世界帰るし必要ないだろ」
「必要じゃ、野良の人間と分かればまた追いかけ回され知らぬ妖に飼われることになるぞ。
お主がそうしたいというなら止めぬが」
「か、飼われる?」
「ふむ、言葉で説明するのは難しい故、大人しく着いてきた方が良いぞ」
履きたくなんてないし状況も全くわからないし。
大体、こういうエロ展開みたいな時って大抵布面積が異常に少ないもんとか履かせたり……
いや、俺がしてほしいわけではなく一般的に考えてだな。
そうこう考えている俺の脳内を読んだかのように、表がポケットを漁ったかと思うと小さなピンクの布を取り出した。
「わしはそういう趣味はないが……お主がこっち履いて行きたいと思うならやぶさかでもないがの。
じゃが、たいてい初めては泣いて漏らすからの」
「何を?!」
「上から下から色んな液体垂れ流すじゃろ、人間は」
ひっ、っと喉から空気が漏れるような音が鳴る。
ひょうが紐パンらしきものを持ったままじりじりと距離を詰められる。
同時に俺も後ろへと下がって距離を取る。
壁に当たったと思った瞬間、俺は布団の上に寝転んでいる。
「動くでない」
表が一言発したかと思うと俺の身体が動かなくなる。
表の瞳が赤く輝いていてまた妖術をかけられたんだと気づく。
「全く、人間の子はオムツひとつつけるのも大変じゃ。
わしもな、数百年前にはな、人間の子のオムツ付け替えておった故、結構うまいんじゃぞ」
そう言ってむんず、と俺のものを掴む。
「度、どこ触ってんだよ!
や、やっぱあんたた、ただの変態だろ」
「何を言っておる! これをの、ちゃんと下に向けとかんとな、オムツから飛び出て漏れるんじゃぞ!」
なんで俺、怒られてんの。
はあ、とため息をつき腕で目を覆い早く終わってくれと願う。
表がテキパキとオムツをつけながらつらつらとオムツの話を続けている。
だが、ここで俺に問題が起こった。
「こういうオムツはの、サイズの見極めも重要でな、大きすぎても小さすぎていけぬのじゃ。
後ろをしっかり伸ばすじゃろ、それでのこの鼠蹊部、足の付け根と言うたら分かるか」
そう言いながらすうっと触れるか触れないかギリギリのタッチで触ってくる。
それだけなのに全身がぞわあぁっと鳥肌が立つ。
不快、と言った感じではない、これは。
「たいていこういうことすると、男子 は前のやつが反り返り始めるからの、手で上手いこと下に向けて。
ここでしっかりオムツを当てる、伸ばす、そしてテープを止める!
あ、あれ? おかしいの、前のやつが上手いこと下に向かん」
俺のものを下に向けようと撫でられて、股の間をオムツの柔らかい部分が擦れるのがなんとも言い難い感触で。
結論:気持ちいい
「ちょ、ちょっと待って、ほんとに、待ってぇ……」
「大丈夫じゃ、安心せい。
くっ、この前のやつを上手いこと中に入れ込んで……これでテープを止めれば、完璧じゃ!
む? どうしたそんなに顔真っ赤にして」
「なんでもねえです……」
「ふむ、そうか。しばし待っておれ、わしも着替えたら行くからの」
表が部屋から出ていって(ただしくは目の前から消えて)俺は体を丸めて熱くなった顔を隠す。
散々触られたのに欲望を外に出すことは願わず、オムツの中で俺のものは窮屈に仕舞われている。
十四歳の人並みの制欲がある俺には辛すぎる仕打ちだった。
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