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オムツに感謝……するわけねえだろ!

『ようこそ(R18の)、妖の世界へ』と言うこのお話のR18(めっちゃ過激)な世界線のお話があります。 興味あれば読んでください、本編はこっちの方が更新早いです。 それでは続きをどうぞ ―――――――――――――― 「これこれ皆、手と舌とその他諸々を止めぬか。 人間が倒れてしまうぞ」 表がそう声をかけると同時に一人(人じゃないから一体?)の妖を除き人間から離れる。 背格好は小太りな人間、だけど顔だけが鬼の顔をしていて。 鬼の妖か? でも鬼の妖はもっと体が大きいって書いてあったような。 「これ、なまはげの。 人間は妖より体が脆い、倒れぬようにしっかり見極めなければならぬ」 なまはげか。 表に向けた顔はすごく厳ついのにこれでもかって言うぐらい目尻が下がってて面白くて笑いそうになる。 「へぇ、表先生すいあせん。 おら、人間初めてやったけ」 「良い良い、誰だって初めては失敗するものじゃ。 その人間を休ませてやれ」 へい、と言いぐったりとした人間を抱え急にすうっと消える。 「皆、こやつはわしの子故、この後一切わしの許可なく触れるのは禁ずる。 しっかり覚えてくれ」 とんっと背中を押され妖たちに囲まれる。 「影道、じっとしておれば舐められ触られるだけで早く終わるぞ。 後、口は開けるでないぞ。突っ込まれるからな」 何を、と聞こうとした時にはすでに遅し。 妖たちが俺のことを触りにきている。 俺は恐怖で体が固まる。 生暖かいものが体を撫でる。 湿っているものが体をなぞり悪寒が走る。 目がないやつが、舌しかないやつが。 変わるがわる触る舐めるを繰り返す。 気持ち悪いのになんだか変な感じがする。 声が漏れそうで口が開いてしまいそうなのを必死で堪える。 触り方が、舐め方が次から次へと変わっていくのがなんとも言えなくて。 (やばい、これ気持ちいい) 強張った体からどんどん力が抜けていく。 足に力が入らないがくがくと震えて体が限界で。 (やばい、もう限界) そうおもった瞬間、ふっと妖たちが周りから消える。 前のめりに倒れそうになった俺を表に抱き止められる。 「うむ、これで皆覚えたな。 それでは一度失礼する」 ぱっと視界が変わったと思うとふかふかのベットの上で寝転んでいる。 「ご苦労じゃったの、ほれ体を拭こうかの」 温かいタオルで体を拭かれる。 これはさっきと違う意味で気持ちいい。 はぁーとおっさんくさい声が漏れる。 表にまかせきりでされるがままになる。 「どれオムツの方もとるぞ」 またさっきみたいに遊ばれるのが嫌だったから自分から外す。 「おお、すごいの。漏らしてない」 「何に驚いてんだよ」 「いやいや、大抵の人間はのああされると恐怖で泣くわ漏らすわで大変なんじゃぞ」 ああ……と今まであった人間たちに同情する。 確かにあれは怖いわ。 俺は家柄でたまたま妖に詳しかったから『知らない怖いのがいっぱい!』って状況ではなかったし。 妖に囲まれるのは怖いけど。 「それで、もう終わりなんだろ」 「うん、いや、そうなんじゃが……なにぶんな、わしがこう言うのに顔出すのがえーっと何百年ぶりじゃったかの? 忘れたがわし自身も妖らに挨拶しに行かねばならなくなっての…… 大丈夫じゃ、先のような妖はもう手も舌も出してこぬ!」 「ああ、うん、それなら安心……?」 「それにお主も他の人間と交流してくるがよい。 何十年も前からおる人間もたくさんおるからの。 あ、そうじゃ今度はどっち履く? オムツか他の人間と同じようなこのパンツか」 「パンツで」 表からパンツを奪い自分で履く。 周りがパンツ履いてんだったら逆にパンツの方が恥ずかしくない。 オムツより、オムツよりマシだ。

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