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番外編 オメガバース 志乃side

*** 朝、まだ眠っていた梓を起こさないように家を出た。 早く仕事を終わらせて帰らないと。 いつ梓の発情期が始まってもおかしくないから。 そんな時相馬が部屋にやってきて俺にデータのまとめられた紙を渡してきた。 「これね、5時間で終わらせましたよー!」 「ありがとう」 「え、何で速読してるんですか?普通に読めばいいのに。訓練ですか?」 「早く戻れ」 相馬はたまに馬鹿みたいにうるさい時がある。いつもはまだ余裕があるから構ってやれるけれど、今日は出来るだけ早く帰りたいから余裕なんて無い。 ひぇ〜と声を上げて部屋から出ていった相馬を無視して、さっさと仕事を終わらせていく。 結局仕事が終わったのは正午頃で、急いで家に帰る頃にはもう遅かった。 玄関のドアを開けた瞬間に眉を寄せる。 俺を誘う甘い匂いが充満していて、すぐに寝室に足を向けた。 「梓······?」 そこには姿がない。どこに行ったんだと部屋中を探し回ると、洗濯機の前にまだ洗濯前の服や下着、それからクローゼットから取ってきたであろうたくさんの俺の服の山があった。 そこから発されている甘い匂いに苦笑を漏らす。 「梓」 「ん、んぅ、ぅ、しのぉ······」 その山がもぞっと動いて、服をかき分けると中には梓がいた。俺の下着の匂いを嗅ぎながら自らの後孔をグチュグチュと音が立つほど弄っている。 「梓、また立派な巣を作ったな」 「ぁ、あ······でも、でも、足りないのっ」 「足りない?いっぱい持ってきたんだろ」 「ちがうの······っ、ぁ、志乃、早く、早くぅっ」 何が足りないのか分からなくて、とにかく早くと急かしてくる梓にキスをする。そうすると首に腕を回されて強い力で引き寄せられた。 「んふ、これで完成したぁ······」 「っ!!」 あまりに可愛くて、何とか保っている理性が崩壊しそうだった。 「ぁ、ん······っ子供、早く、子供っ」 梓が折角巣を作ってくれたけれど、こんな所でセックスすれば梓が体を痛めてしまうかもしれない。 「梓、ベッドに行こう。体が痛いのは嫌だろ」 「ん、ぁ······でも、でも、これも······これもいる、これだっているの······」 俺の下着に服を沢山かき集めた梓。なんて愛しいんだろう。 「じゃあそれも持っていこう。そしたら安心できる?」 「ん、できる······、一緒に運ぶの······」 ゆっくりと起き上がった梓を支える。結局そこにあった衣類を全部運ぶことになった。それで梓が安心できて満足するならなんでもいいんだけど。 「志乃、キスは······?ぅ、きす、したいぃ······」 「ああ」 舌を絡ませて、激しく口内を貪った。途端梓の体が大きく震えて、俺の腕を強く掴む。 「ぁ、い、い、く······っ」 ペニスから精液をダラダラと漏らしている。

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