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番外編 オメガバース
※オメガバースの知識が余りありませんので、解釈の違う点があるかもしれませんが、ご了承ください。
α→志乃
Ω→梓
***
最近体が少し熱い。
きっともう少しで発情期が始まるんだ。
「お前、そろそろ発情期か?」
「あ······あ、うん、そうみたい。匂いする······?」
「ああ。俺の大好きな匂い」
志乃の手が腰にまわって、引き寄せられる。
頬に添えられた手が、そのまま頬を撫でて、唇を親指でなぞられる。薄く口を開くとその親指が口内に入ってきてチロチロと舐めた。
「体熱いな」
「ん······」
「明日は仕事がある。なるべく早く帰ってくるよ」
「うん······」
指が抜けて、代わりにキスをくれる。
ああ、蕩けちゃいそう。頭の中がクラクラする。
「今日はもう寝ような」
「······うん」
抱っこして寝室まで運んでくれる。
志乃の胸に顔を埋めて、幸せな気持ちで目を閉じた。
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