268 / 292

番外編 コスプレえっち

目の前に突きつけられた紙袋。中を覗くと、今見たものは全部夢なんだと思いたくなるようなそれが目に入ってきた。 「着替えろ」 「······変態」 「明後日好きなところに連れて行ってやる」 「仕方ないな」 外に遊びに行けるのが嬉しくて、こんなもの着たくないけど······と寝室に行き、紙袋から服を取り出す。 「······恥ずかしい」 服を着替えて姿見の前に立つと、スカートの短さに顔が熱くなる。 「メイド服とか······志乃の趣味なのかな······」 フリフリとメイド服。膝上までしかないスカートに、ニーハイソックス。恥ずかしくて寝室からでたくないけど、明後日の為だ······と決意してリビングに出た。 「し、志乃······」 「着たか」 そろりとソファに座る志乃の前に出ると、満足そうに笑ってる。ああもう、腹が立つ。 「も、もう脱ぐ!」 「はぁ?何の為に着せたと思ってんだよ」 「変って笑う為!!」 「違う」 腰に腕が回されて、ぐっと引き寄せられる。バランスを崩して志乃を挟んで背もたれに手を付き、片膝をソファについた。 「このままセックスするんだよ」 「っ!」 「ほら、メイドなんだから奉仕しろ。」 勝手に始まった設定をそんなに素直に飲み込むことは出来ない。首を左右にふると、キスをされて舌が絡め取られる。 「はぁ、ん······ふ······」 「梓、して」 唇が離れ、耳元でそう言われると体がビクッと震えた。 雰囲気に流されて、今度は俺からキスをして、それから床に座り込む。 そのまま志乃の足に触れて、ベルトのバックルを外し、ボタンにファスナーを下げて前を寛がせる。覗いた下着の上からちゅっとキスする。そして舌を伸ばしてそこを舐めて、下着が濡れていくのをぼんやりと眺めた。 くしゃくしゃと頭を撫でられて気持ちいい。 「ん、んく······」 「脱がせて」 「ぅ、うん······」 「うん······?違うだろ。お前は今メイドで、俺が主人だぞ」 にやにやしながら言うから、そのままこれを思い切り噛んでやろうか!なんて思ったけど、仕方ない。郷に入りては郷に従えって言うし。 「わかり、ました······。」 「それだけか?」 「······ご主人様」 そう言うとやっと満足した様子で、下着と一緒にスラックスもズラし、現れたそれに顔を近づけた。

書籍の購入

ともだちにシェアしよう!