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番外編 傷ついたので

後孔を弄る指を増やした志乃は、スラックスと下着の中で窮屈な思いをしているペニスを、早くここに突っ込んでやりたいと思った。 けれど、昨日のことがある。 今日こそ梓が動けなくなるくらいまでしてやるんだと、増やした指で前立腺を引っ掻いた。 悲鳴にも似た声を上げて絶頂した梓は、首を左右に振って「もう無理」だとか「やめて」だとかを喚くけれど、志乃にそのつもりは毛頭ない。 「あっ、あー、あぁッ、あ、いやぁ、ッ!」 「おお、潮吹いてる」 「ふ、ぅっ、あぁっ、あーっ!」 イイところに触れていれば、梓はビュービューと潮を吹いて、アグアグいって一気に体を脱力させた。 あ?と思って顔を覗き込めば、完全に堕ちてしまっていた。 「あー、やりすぎたか……?」 そうは思っても最後までできていない今日の方が、昨日よりも不完全燃焼になると思って、眠ってしまったところ申し訳ありませんが失礼します。と心の中で唱えた志乃はゴムをつけたペニスを後孔に宛てがい一気に穿いた。 「――っア……」 「っはぁー……」 突如襲ってきた快感に梓は目を覚まして、何が起こったのか分からないけれど、ただ体は絶頂している現状に頭をクラクラさせた。それなのに志乃は構わずに律動するので、数秒のロスがありつつもやっと理解した梓はまたアンアンと鳴く羽目になった。 「は、あー、いい。気持ちいい」 「あっ、あぐっ、うぅっぁ……おぐ、いや、きもち、ぃ……んっ、ぁ、奥、やめ、あっ、アーッ!」 ドチュ、ドチュと最奥を穿たれ、全身を痙攣させる梓。 そんな梓の腰を強く掴んだ志乃は、フーっと息を吐き梓の右耳に口を寄せる。 「息を吸って」 「ぁ……ぅ、スーッ」 「吐いて」 「ハーっ、」 「上手だ。繰り返してろ」 志乃の言葉に無意識にコクコクと頷いた梓は、言われたままに息を吸い、吐いた。それを繰り返していると何度目かの息を吐くタイミングで、奥の閉じていた壁が無理矢理開かれ、結腸にまで志乃のペニスが入り込んだ。 「う、ぎ、あぁぁっ!」 「あー、きつ」 痙攣は大きくなって梓はシーツを強く掴み膝から下をバタバタとさせた。 志乃は律動を繰り返す。ので、逃げられない。 梓は顔を真っ赤にさせ、フーッ、フーッと呼吸しながら暴力的な快感に耐えた。 梓は少しして中に熱が広がるのを感じた。 それは何度目か中で達した時だった。 ゆっくりペニスが引き抜かれて、それにすら喘いでしまう梓は、くるっと体を反転させられることにも抵抗できずにいた。

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