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25.残酷(1)*
「腕はどうしよっか、このまま押さえてる?」
「ベッドヘッドに括れ」
「オーケー、とことんやる気だねぇ」
用意していた短い鎖をマティアスがリョウヤの手枷の穴に通し、ベッドの両端に括りつけて引っ張った。両腕が空いたマティアスがリョウヤの右腿を開かせ、がっちりと固定する。
アレクシスは左腿を広げさせて、剥き出しの秘部が上を向くようにする。この体勢からだと、ぎゅっと窄まる後孔まで丸見えだ。完全に身動きが取れなくなったリョウヤに正面からのしかかる。
ここでようやく、リョウヤがふるりと首を振り目を開けた。飛んでいた意識は、まだ戻っていないようだ。
「……、う」
「おはよう坊や。よかった起きてくれて」
黒い瞳がぼんやりと瞬いて、5秒ほど経ち、はっと見開かれた。リョウヤは固定され下がらない両腕と、右足を押さつけえているマティアス、そして最後にアレクシスを見上げた。
「頭はまだくらくらする? ちょっと心配だな」
「心配……する、くらいだったら……はな、せ。クソ……やろ……」
「ふふ、元気だね。でも残念ながらそれはできないかな。坊やのことたっぷり可愛がってあげたいし……私のここも、見てるだけですっかりご機嫌になっちゃったしねぇ」
「ぅ……」
マティアスがリョウヤの頭上に膨らんだ股を押し付け、リョウヤの顔が強張った。
「ふうん、陰紋は忌人のと同じ模様なんだ」
露わになった割れ目に、マティアスがぐっと鼻を近づけた。2人分の視線にさらされている双丘は緊張のためかぷるぷると収縮し、まだ指も入れていないというのに熟れた果実のような、酸っぱくて甘い香りを放っている。
乳臭い匂いも混じり余計に淫猥さが際立っていた。
すんすんと鼻を鳴らし、芳香な香りをひとしきり堪能したマティアスは柔らかく微笑んだ。
「ここからでもかなり匂うね。忌人でも嗅いだことないな、こんな香ばしいのは。このちょっと酸っぱい感じはなんだろう……ねえ坊や、最後におしっこ出たのっていつ?」
くしゃりと紙のように歪む、リョウヤの顔。アレクシスが言えたことではないが、やはりマティアスは性格が悪い。
「一度洗うか?」
「いやいや、逆にもったいないって。こういうのはそのまま味わわなくちゃ。ねえ坊や?」
「はっ、相変わらずの変態っぷりだなおまえは」
「いやいや、君に言われたくないよ。で、中はどんな感じかな? ちょっと確認させてね」
マティアスが小ぶりな陰茎を上にどかし、人差し指と薬指で、ふにふにと埋もれている柔い割れ目をくにっと割った。
「……っ、ひ、」
おお、と歓喜の声を上げるマティアス。押し開かされた赤は、今にも湯気が立ちこめてもおかしくないほどにほかほかと生温かそうだった。
「すごいなぁ、触れてもいないのにこんなに蒸れてる」
少し奥の暗がりにびらびらとした穴が見える。アレクシスがぶち抜いた処女膜の慣れの果てだ。
「これは処女膜かな? 忌人と比べてもだいぶ奥にあるんだね」
マティアスがじっくりと中を覗き込み、くすりと笑った。
「それにしても、随分と乱暴に破いたもんだ。本当におまえのそれがここに入るのか? 狭そうだけど」
「当たり前だ。上から押しこめば全部入る」
「あのねぇ、それは入るっていうんじゃない。無理矢理入れてるっていうんだぞ」
「知るか」
鬼畜だなぁなんて言いつつ、しっかり破かれたひだ目指して、マティアスがずぶりと指を埋め込んだ。「ぁひッ……」とイオリの腰が激しく上下したので、もがく体を2人がかりで押さえ込む。
マティアスが指を上下左右に動かすたび、くちくちと濡れた音がしてきた。
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