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2話
「……殺すぞ」
「可愛い顔でそんな事言ったらダメでしょ?」
てめぇこそ女みたいな顔して、俺の事組み敷いてんじゃねぇ!
っつか何でこんな力強ぇんだよ!
「光太くん、俺のこと知ってる?」
「………は、」
何で初対面のお前を知ってると思ったんだよ。頭のネジねぇのか?脳みそズレてんじゃねーの。
「御影悠斗!よろしくねん」
そう言って俺の上から退いた男。
みかげ…御影?珍しい苗字だな。聞いた事ねぇ……ん?御影?聞いた事ない事もない気がする……けど俺にそんな友達はいない。気のせいか?まぁ友達にいねーなら気のせいだろうな。
「あ、下りてきた。こっちは志乃で、こっちは紘!紘は特に朝弱いから気をつけてねー!」
ヘラヘラと笑いながら寮に住むメンバーを紹介するそいつは、俺がせっかく用意した朝食に一切手を付けることなく寮を出て行った。
なんだあいつ、忙しい奴だな。
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