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第1話

 この世界は4つ区画に分かれている、ファーストが1番上でセカンドサードフォースと下に行くにつれて治安も悪くなる。また、区画ごとにはそれぞれBossと呼ばれる人がいる。たとえファーストに住んでいる人でも、Bossの名前を聞くと震え上がる。  雪が降る12月のある日俺は客にヤクを届けるためにファースト区画のホテルを歩いていた。 「クソ。こんな寒い日にヤクを注文すんなよ。これだから金持ちは…」  にしても今日はひとがすくないなぁ  “あ”’  なんだ?お腹が痛い 気持ち悪い !?  もしかして、発情期か?クソッ よりによってファースト区画で、とにかく今日は依頼主に適当な理由つけて帰んねぇと あれ?カバンの中に抑制剤がない?まずい、こんな時に抑制剤を忘れるなんて…とにかくかえんねぇと 「なんだ?いい匂いがするなぁ」 クソッ!非常階段だったらひとがいないとおもったけど誰かいる。どうしようエレベーターを使うわけにもいかないし、  カツ カツ カツ  ヤバい上がってくる。しょうがない、走れば上がってくるやつもやり過ごせるか。この判断のせいで一生後悔することになるとは、この時の俺はしりもいなかった。

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